第4次韓流ブーム真っ只中のいま、韓国カルチャーはドラマや音楽だけでなく「ヘア」にも大きな韓国ブームが到来しています。
たとえば、去年の夏ごろ一大ブームとなたフェイスフレーミング。ボブログでもご紹介しました。
また、既に定番となりつつあるのがヨシンモリ。美容師さん向けのスタイルポイントはこちらの記事でもご紹介しています。
そして・・・次にくるといわれているのがハッシュカット!
感度の高い韓国のアイドルやモデル、女優がこぞってハッシュカットにチャレンジしており、TWICEのモモ、Red Velvetのウェンディなどが代表的な存在とされています。
韓国語でハッシュカットを意味する「#허쉬컷」のハッシュタグは、インスタグラムでも約29万件もの投稿があり、その人気ぶりを示しています。
この記事では、ハッシュカットはどんなスタイルなのか?どんなヘアのポイントがあるのか?について、ハッシュカットを得意とするsiika 郡山憂樹さんの解説とともにご紹介していきます!
そもそもハッシュカットって何?
ハッシュカットとは、いわゆる「韓国風ウルフ」のこと。

日本風のウルフと異なる点は
- 毛先やアンダーに重さを残して動きをつける
- 顔周りにレイヤーをしっかり入れる
- ドライな質感で仕上げることが多い
などの特徴が挙げられます。
ハッシュカットをつくるときのポイントは?

ここからは僕が解説しましょう!
皆さんには3つのポイントをぜひ、押さえていただきたいですね!
――郡山さん、詳しく解説よろしくお願いします!

任せてください!
まず、1つめのポイントとして押さえていただきたいのはブロッキングです。顔周りのニュアンスをしっかりつくりたいので、僕は耳前~トップポイントで最初のガイドを設定します。

――ふむふむ。あごラインにかかるような毛をイメージしながら、長さを設定していくんですね。

そうです!
顔周りにかかる髪に束感のあるほうが、よりハッシュカットっぽさが出るので、しっかりレイヤーを入れていきます。
――2つめのポイントは何でしょう?

動きを出すために、オンベースで引き出してたまっている部分を取ります。毛先は重さが欲しいですが、動きをつけるために全体のボリュームを調整する意味で、レイヤーを入れています。

――毛量調整の効果もあるんですね。そして3つめは・・?

ライン感が出すぎないよう、ドライカットでのプチレイヤーです。
今回のモデルさんはバングがあるのですが、ライン感が出すぎてしまうと束感のあるレイヤーとギャップが生じてしまうので、全体の質感調整のためにほんのりレイヤーを入れました。

――顔周りが特に重要なんですね~!そして、しあがりはこちら!

顔周りがかわいい&モード感のあるおしゃれな仕上がりになりました。
ポイントをまとめると…
- あごラインにかかる髪をイメージした、耳前~トップポイントでのブロッキング
- 動きを出す&毛量調整のためにたまってる部分を取るレイヤー
- ライン感が出すぎないよう、「プチレイヤー」を入れる
ハッシュカットは幅広い女性像に提案できるのもポイント。
トレンドに敏感な大人客にも、髪色で遊べない学生に向けても「韓国風ヘア」として提案できるのがハッシュカットの大きな魅力です。
加えて、ハッシュカットはパーマとの相性も◎!
郡山さんもパーマとの組み合わせを推しており、インスタのスクショを持って来店する方も増えているそう。
この夏、さらに増えそうなハッシュカット。ぜひぜひチャレンジしてみてくださいね★

- Profile
- 郡山憂樹(こおりやまゆうき)
siika (シーカ)/東京都目黒区
1992年7月17日、鹿児島県生まれ。大村美容ファッション専門学校卒業後、都内1店舗を経て2016年東京都目黒区のsiika入社。モード感のあるカットやパーマ技術を得意
とし、サロンワークや美容専門誌の撮影など幅広く活躍している。
