韓国風ウルフカット『ハッシュカット』とは?【허쉬컷】ウルフカットとの違い、つくり方

韓国風ウルフカット『ハッシュカット』とは?【허쉬컷】ウルフカットとの違い、つくり方

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TWICEのモモ、Red Velvetのウェンディなどが、感度の高い韓国のアイドルやモデル、女優がこぞってチャレンジする「ハッシュカット」が、次にくるヘアスタイルとして今注目を集めています!

韓国語でハッシュカットを意味する「#허쉬컷」のハッシュタグは、インスタグラムでも約29万件もの投稿があり、その人気ぶりを示しています。

ハッシュカットはどんなスタイルなのか?どんなヘアのポイントがあるのか?ハッシュカットを得意とする美容師、siikaの郡山憂樹さんに解説してもらいます!

郡山憂樹(こおりやまゆうき) / siika (シーカ)/東京都目黒区
Profile
郡山憂樹(こおりやまゆうき)

siika (シーカ)/東京都目黒区

1992年7月17日、鹿児島県生まれ。大村美容ファッション専門学校卒業後、都内1店舗を経て2016年東京都目黒区のsiika入社。モード感のあるカットやパーマ技術を得意
とし、サロンワークや美容専門誌の撮影など幅広く活躍している。

Contents

そもそもハッシュカットって?
日本のウルフカットとの違いは?

ハッシュカットとは、いわゆる「韓国風ウルフ」のこと。顔まわりのレイヤーと、重さを残したえり足で顔まわりにニュアンスが生まれます。小顔効果を重視する韓国の特徴が表れているヘアスタイルです。

日本のウルフカットとの違いは…

① 毛先や襟足に重さを残す
② 顔まわりにレイヤーをしっかり入れる
③ ドライな質感で仕上げることが多い

①アンダーに重さを残す。②あごライン〜耳上まで深く入ったレイヤーが仕上がりのニュアンをつくる。

ポイント①【ハッシュカットをつくる】

郡山さん

ここからは僕が解説しましょう!
皆さんには3つのポイントをぜひ、押さえていただきたいですね!

――郡山さん、詳しく解説よろしくお願いします!

郡山さん

任せてください!
まず、1つめのポイントとして押さえていただきたいのはブロッキングです。顔周りのニュアンスをしっかりつくりたいので、僕は耳前~トップポイントで最初のガイドを設定します。

あご下にかけて流れる髪の位置をイメージしながら前上がりにカット。
耳前からトップポイントで前後にブロッキングし、バックサイドに引いて顔まわりにかかる毛のガイドをつくる。
郡山さん

顔周りにかかる髪に束感のあるほうが、よりハッシュカットっぽさが出るので、しっかりレイヤーを入れていきます。

ポイント②
レイヤーでボリューム調整

郡山さん

動きを出すために、オンベースで引き出してたまっている部分を取ります。毛先は重さが欲しいですが、動きをつけるために全体のボリュームを調整する意味で、レイヤーを入れています。

たまっている部分を取るため、トップポイントからもみあげまでのパネルをオンベースに引き出し、レイヤーを入れる。動きを出すための軽さをつける。

――なるほど。毛量調整の効果もあるんですね。そして3つめは・・?

ポイント③
顔まわりのニュアンスを決めるプチレイヤー

郡山さん

ライン感が出すぎないよう、ドライカットでのプチレイヤーです。
今回のモデルさんはバングがあるのですが、ライン感が出すぎてしまうと束感のあるレイヤーとギャップが生じてしまうので、全体の質感調整のためにほんのりレイヤーを入れました。

バングはサイドのレイヤーと合わせてパツッとしすぎないよう、ドライカットでほんのり重さが残る程度のレイヤーを入れる。

――顔周りが特に重要なんですね~!顔周りがかわいい&モード感のあるおしゃれな仕上がりになりました。

ハッシュカットのポイントまとめ

ポイントをまとめると…

  • あごラインにかかる髪をイメージした、耳前~トップポイントでのブロッキング
  • 動きを出す&毛量調整のためにたまってる部分を取るレイヤー
  • ライン感が出すぎないよう、「プチレイヤー」を入れる

ハッシュカットは幅広い女性像に似合うのもポイント。

トレンドに敏感な大人客にも、髪色で遊べない学生に向けても「韓国風ヘア」として提案できるのがハッシュカットの大きな魅力です。

加えて、ハッシュカットはパーマとの相性も◎!郡山さんもパーマとの組み合わせを推していて、インスタのスクショを持って来店する方も増えているんだとか。

この夏、さらに増えそうなハッシュカット。ぜひぜひチャレンジしてみてくださいね★

また、同じ夏に一大ブームとなたフェイスフレーミングや既に定番となりつつあるのがヨシンモリなども要チェックです!

ボブログ編集部
執筆者
ボブログ編集部

成長し続ける美容師のための髪書房ウェブメディア『ボブログ』。これまでにないスピードで変革する時代に必要な情報【パラダイムシフトの芽】をいち早く見つけ、掘り下げ、新しい常識を提案します。

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