5月9〜11日に幕張メッセで開催され、延べ11万人を動員した〈KCON JAPAN 2025〉は、K-POPだけでなくビューティやファッションを一堂に体験できる“韓流総合フェス”。今年もっとも美容師の視線を集めたのは、やはりアーティストのヘアビジュアル!
現場でチェックしたヘアから、2025年春夏の韓国ヘアトレンドを整理します。
2025年春夏・韓国ヘア
“5つのキーワード”
低彩度×シャーベットカラー
ペールブルーやピンクベージュなど、彩度を抑えたパステル系が主流。
艶ストレート×原色ポイント
ツヤ感を最大限に引き出すティンティングやグロススプレーの活用が鍵。
シャギーバング復活
眉上でザクっと切り込むことで、ユースフルかつフォトジェニックに。
カチモリ&うぶ毛スタイリング
ハチ周りをタイトにまとめ、顔周りに動きを残す韓国定番アレンジが進化。
フェイスフレーミング&レイヤー
顔まわりの縦ライン強調で“小顔効果”を最大化。
ソ・ヨンウン(Kep1er)
艶レッド×セミロング

日韓中の合同オーディション番組「Girls Planet 999」で、応募総数1万3000人から選ばれた7人のガールズグループ「Kep1er(ケプラー)」。
韓国出身のソ・ヨンウンは、ストレートで艶感のある赤髪で登場した。以前はロングヘアだったが、セミロングと髪色で大人な印象から柔和なイメージに。
ヒカル(Kep1er)
ペールブルー×シャギーバング

同グループの日本出身のヒカルは、シャギーなオン眉に淡いブルーで登場。今年1月にブロンドから大胆なイメージチェンジを果たした。
薄ピンクのチークとヘアカラーは幼い印象を与えるが、ミディアムショートに編み込んだ深いブルーのエクステで全体を引き締めた。
山本すず(ME:I)
ミルクピンク×ハーフアップ


淡いミルクピンクのニュアンスカラーが目を引く。15レベルまでしっかりブリーチしたうえで低彩度ピンクを重ねているため、光が当たるたびに透けるような艶が生まれる。前髪はやや厚めにラインをそろえつつ、目のフレームぎりぎりでカットすることで視線を集め、顔まわりをシャープに強調。耳上でざっくりとまとめたハーフアップは、ステージ照明でも根元がつぶれず高さをキープできる実用的なアレンジだ。
全身ブラックのストリートルックに“塩ピンク”を合わせることで、フェミニンとエッジを共存させるK-POPらしいバランスが完成。
石井蘭(ME:I)
ディープモカ×ルーズウェーブ

チャコールグレーのベレー帽からのぞくのは、光を吸いこむようなディープモカブラウンのロングヘア。根元はタイトに抑え、耳下からでゆるいSウェーブを刻むことで、 帽子のボリュームとヘアの動きを両立させている。
ポイントは、目尻幅にそろえた薄めのシースルーバング。ベレーの縁に当たっても崩れにくい長さに設定し、内側にほんのりカールをつけて表情をソフトに。鼻筋に沿ったグリッターラインと頬骨のツヤメイクが、暗髪でも重く見せない抜け感づくりに貢献している。
イェウム&マヤ(ODD YOUTH)
ブロンド&ピンクベージュのPOPレイヤー

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昨年11月にデビューしたばかりの日韓ガールズグループ「ODD YOUTH(オッドユース)」。
「Girls Planet 999」で最終ステージまで残った経歴を持つマヤ(写真右)は、金髪が似合う韓国人とアメリカ人とのハーフ。POPなヘアアクセを活かしたアレンジとうぶ毛スタイリングがポイント。
低明度でツヤロングだったイェウムはK-CONの1カ月前にピンク系にチェンジ。ピンクベージュ&カーリーヘアがトレードマークに。
シャオティン(Kep1er)
カチモリヘア

同グループのビジュアル担当のロングヘアが印象的な中国出身のシャオティンは、後れ毛が特徴的なカチモリスタイルで登場。
顔まわりに縦のラインが通って、肌の白さとコントラストが際立ち、小顔効果がより引き立てられた。
チョ・ユリ
シースルーバング×ミディレイヤー

「IZ*ONE(アイゾーン)」の活動期にはメインボーカルを務め、2021年よりソロアーティストや女優として活躍するチョユリ(Jo Yu-ri)。
ソロ活動に移行後、ボブからロングヘアに切り替え、大人なびた印象を強調。今回は、軽やかなシースルーバングと顎下にボリューム感のレイヤーカットがポイント。顔周りに余白を与え、洗練された印象に。
