ボブログ編集部が、検索ワードから見る最新のトレンドキーワードを毎月発表するおなじみ企画。

今月も、Google検索結果（キーワードプランナー）をもとに株式会社CS-Cが作成したランキングデータを、編集部が徹底分析していきます！

記事の最後には、検索キーワードをもとにヘアのトレンド傾向を考察するよ！

なお、検索ワードは「増え続けている（主要）」と「急上昇している」ワードにフォーカスして、それぞれを以下の条件で抽出。TOP50のランキング形式で紹介します。

それでは早速、８月の主要・急上昇検索ワードを見ていきましょう！

【主要検索ワードランキング】
〜検索数が多い注目のキーワード〜

１位「レイヤーカット」

今回も１位は「レイヤーカット」。連載スタートから不動の１位で根強い人気が続いています。
詳細は６月に解説をしているので、そちらも参考にしてください。

知る

【６月】ヘアサロンの主要・急上昇中の検索ワードランキング

2023.08.21

今最も注目されるレイヤーカットを徹底解説した「令和のレイヤー完全攻略本」が11月15日に発売！（現在予約受付中）

業界大注目サロン「COA」の中心メンバーが生み出した、ベーシックカットの進化系。時代とお客さまに愛される彼らがサロンワークでリアルに使うレイヤーテクニックを全公開するよ！

４位「ウルフカット 男子」

女性に人気のウルフカットですが、今回は「ウルフカット 男子」が前回の17位から大幅に順位を上げてランクイン。「カットだけでヘアスタイルの印象を変えることができる」という手軽さも人気の理由です。

８位にも「ウルフパーマ」が入っているね。レイヤーとの関係も深く、「ウルフ」関連のキーワードは今後も注目の的となりそう！

36位「ワイドバング」

個性的な印象を持たれやすいワイドバングも、シースルー気味にデザインすることでこなれた印象に。全体のレングスを選ばず、デザインカラーとの相性も抜群なのでトライしやすい◎

ワイドバングは顔の形で似合う・似合わないが別れやすい髪型。「面長」さんによく似合うから、顔の輪郭に悩みを抱くお客さんに積極的に勧めてみよう！

主要検索ワード TOP50

【急上昇検索ワードランキング】
〜前月と比較して検索数が急上昇したキーワード〜

１位「宇多田ヒカル ウィッグ」
20位「宇多田ヒカル 髪型 ショート」
32位「宇多田ヒカル ショートヘア」

7月28日にリリースされた宇多田ヒカルの新曲「GOLD　〜また逢う日まで〜」のCDジャケットがショートカットだったことから注目を集めました。SNSでも「宇多田ヒカル様髪型良すぎ〜！」「宇多田ヒカルの今の髪型良すぎる。」など、絶賛のコメントが多数。

流行りのウルフカットを取り入れた、大人可愛いジェンダーレスなヘアスタイルが多くの女性を虜に…！

２位「ショートヘア 秋」

季節の変化するタイミングに合わせて、ヘアスタイルもガラッと変えたくなりますよね。中でも「ショートヘア 秋」という検索が急増しました。最近はレイヤーを入れたり、シースルーバングやハンサムショートを取り入れたスタイルが人気のようです。

お客さんのイメージする「秋っぽさ」はどんな色、デザイン、印象なのかをしっかりとカウンセリングですり合わせることが大切だね。

６位「ウルリス 金木犀 ヘアオイル」

８月28日に発売された金木犀の香りのヘアオイルがラインクインしました。「#金木犀の香り」はInstagramで6.1万投稿もあり（2023年９月時点）、金木犀の香りのフレグランスやコスメ、シャンプーなどさまざまなアイテムが見受けられ、その人気ぶりが伺えます。

以前にも「トラックオイル No3」が金木犀のいい香り！と話題に。メインの香りに「金木犀」や、「オスマンサス」が使われていると、本物の金木犀に近い香りを感じやすくなるよ。

25位「産毛パーマ」

韓国発「チャンモリパーマ（産毛パーマ）」
日本では年齢やトレンドに関係なく前髪を作るヘアスタイルが一般的ですが、韓国では前髪を作っている女性はかなり少数派で、多くの韓国女性が前髪のないワンレンスタイルを好みます。そのため、前髪なしのヘアスタイルでいかにおでこや輪郭を綺麗に見せるために生まれたのが「産毛パーマ」です。

一方で前髪がある方でも、髪を耳にかけたり、ポニーテールにした時に気になるこめかみのM字を解消するために施術することもあり、ヘアスタイルのお悩みを解決するために検索しているユーザーも多いようです。

「産毛パーマ 東京」「産毛パーマ 大阪」など、エリアと一緒に検索されることが多いみたい。まだ一般的な技術ではないのもあって、産毛パーマができる美容室そのものを探している印象。

急上昇検索ワード TOP50

この秋は《ジェンダーレス》なヘアがキーワード

急上昇ランキングで1位の宇多田ヒカルさんのヘアスタイルを筆頭に、8月は男女どちらでも挑戦できる《ジェンダーレス》なヘアが注目を集めました。もちろん「マチルダボブ」のようなストイックなボブスタイルなど、いまだ女性のイメージが強いアイコニックなヘアもありますが、「プードルパーマ」や7月度の検索ワードランキングにあった「シースルーマッシュ」といった、比較的新しめのトレンドヘアは男性と女性の両方でトレンドインしています。

最近は女性のヘアトレンドがしばらく経ってから男性のトレンド化する傾向もあり、SNSでも男女ともにトライできるデザインが目立ちます。

主要検索ワード４位の「ウルフカット」は過去にもトレンドになったけど、当時から男女問わず人気のヘアだったね。

ファッションやヘアにおいて、大局的には“トレンドは繰り返す”というのが定説。「ウルフカット」も1970年代にブームとなり、2000年代にリバイバル、そして現在もまたトレンドに返り咲いています。

とは言っても、そのテイストは大きく異なります。1970年代に代表されるマレットヘア風のシルエットで、ロックスターのような風格のウルフカットは街中でほとんど見かけなくなりました。

現在はトップに長さを残し丸みをつけ、えり足も重さのあるエフォートレスなウルフカットが人気で、横から見た緩やかな毛流れと中性的な雰囲気の「ハンサムさ」がポイントとなっています。ここでも、男女どちらでもトライできる“ジェンダーレスな要素”が構成の中心です。

ヘアデザイン全体を見ても「ジェンダーレス」化が進み、男女を縦断する形でトレンド化しているようです。特にSNSを頻繁に利用するZ世代が中心となって「男らしさ」「女らしさ」にとらわれない、自由奔放なヘアスタイルの発信がされています。今後も幅広い世代へと波及していきそうな気運です。

この秋は検索キーワードを参考に、性別に捉われないヘアスタイルの要素に注視して発信に活かしてみましょう！