モデル編/O字の薄毛カバー&カウンセリング方法【第5回】

モデル編/O字の薄毛カバー&カウンセリング方法【第5回】

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薄毛専門サロンRELIVE(リライブ/東京・吉祥寺)の栗田卓弥さんと益満千尋さんによる、薄毛対応のメンズカットテクニックを披露する連載です。
第5回は実際に薄毛に悩むモデルをカットしながら、専門サロンならではのカウンセリングや、施術中に気をつけるべきポイントを紹介していきます。

Contents

薄毛専門サロンのカウンセリング内容とは?

益満さん

初来店のお客さまは、まずカウンセリングシートに記入をしていただき、
その内容に沿って薄毛の状態や、これからどうしたいのかなどについて詳しくお伺いしていきます。
カウンセリング時間は通常のサロンよりも長めに10〜15分程度とっています。
RELIVEはすべて個室なので、周囲を気にせずご相談いただけるようになっています。

カウンセリングスタート!(約10〜15分程度)

RELIVEのカウンセリングシートがこちら。
意外とシンプルな内容。ここから掘り下げてカウンセリングをしていく。

益満さん

スタイリストの益満です。
本日はYou Tubeをきっかけに来てくださったんですね、ありがとうございます。
AGA治療はされていないということで、
現在気になっているのがM字とO字ですね。

お客さま

髪が短すぎるとM字が気になって……。
これまでワックスでスタイリングして何とかごまかしてきました。
それに、いまいちばん悩んでいるのがO字です。
風が吹くと後頭部も気になってしまって。

益満さん

M字は前髪の厚さをそろえることで、カバーできます。
いちばん気にされているO字ですが、つむじの位置から4cm右に「疑似つむじ」をつくってカバーしましょう。
右から左へ流して、トップにボリュームが出るようになります。

お客さま

はい、お願いします!
でもボリューム出すとか、自分でスタイリングできるようになるか心配です……。

益満さん

仕上げるときにスタイリングのやり方もきちんとレクチャーしますからご安心ください!

薄毛専門サロンがカウンセリングで聞くポイント

・来店動機の確認
・AGA治療の確認(たとえば植毛をしている場合、痕が目立たないヘアデザインにするため)
・どこの薄毛が気になるか
・普段のカット周期の確認
・カットできるレングスの確認
・普段のスタイリングレベルの確認
・前髪は上げても下ろしてもよいかの確認
・耳を出してもよいか、刈り上げてもよいかの確認
  ↓
・悩みをカバーするヘアデザインの提案
・スタイリングは仕上げ時にレクチャーすることを伝える
・メニューの流れの説明

O字の薄毛をカバーするカットテクニック

before

益満さん

今回のモデルの場合、カウンセリングでふれたように
・前髪の厚さをそろえてM字カバー
・疑似つむじをつくってO字カバー
がカットのポイントになります

M字部分
O字部分

疑似つむじの位置を決める

益満さん

第2回でも紹介したように、O字の薄毛は人によって位置がさまざま。
今回は実際のつむじよりも右に4cmずらした位置に
スタイリングで疑似つむじをつくってO字をカバーします。
位置はカット前に決めておきますが、
切るときは疑似つむじは意識せず、通常どおりに切ってOK。

O字をカバーする疑似つむじの位置を決める

実際のつむじの位置

実際のつむじの位置

右に4cmずらした疑似つむじ

右に4cmずらした疑似つむじ
カバーする髪は1cmの厚みを確保するのが基本。毛流れを確認しながら、疑似つむじの位置を決める。

サイドを切る

ツーブロックラインを平行ぎみに分ける

NG

NG
beforeの状態ではツーブロックラインが前上がりになりすぎていて、M字をカバーする髪が少なく、また割れやすい状態だった。

OK

OK
今回はツーブロックラインを平行ぎみ(または前下がりも可)にとり直す。前髪に厚みができるようになり、割れづらく、M字が目立たない。

ウイッグでのM字の薄毛カバーは→こちらで確認!

1.こめかみの高さで平行ぎみに上下を分ける。
2.バリカン(9mm)でサイドを刈り上げる。
3.こめかみの高さで上下に分け、耳にかかる程度の長さでカット。
4.サイドにセイムレイヤーを入れる。
5.前髪に厚さをつくるため、顔周りは後ろにダイレクションをかけ、重さを残す。

M字をカバーしつつ前髪を切る

M字をカバーする髪を分けとる

before

before

1cmの厚みをつくる

1cmの厚みをつくる
剃り込みから1〜2cm程度の厚さでカバーする髪をとり、薄い部分を隠せるか確認。量が足りない場合は周辺から足す。薄さによって、カバーする髪の厚さは変える。

ウイッグでのカバーのつくりかたは→こちらで確認!

1.サイドからつなげて前髪を切る。
2.中央は右サイドへ引き出してダイレクションをかける。
3.上のパネルも同様にカット。

O字をカバーしつつトップを切る

益満さん

トップは長すぎるとペタンとなってしまい、短すぎると透けて薄さが目立ってしまいます。
ちょうどいい長さを見極めながらレイヤーを入れていくのがポイントです。

1.O字周りはオンベースに引き出して切る。
2.M字をカバーする髪のところまで放射状に引き出し、レイヤーにカットする。
3.M字をカバーする髪は切らないように注意。

ウイッグでのO字の薄毛カバーは→こちらで確認!

バックを切る

益満さん

O字より下のバックは薄毛に関係ない部分なので
ヘアデザイン重視でカットしていきます

1.サイドの刈り上げのラインとつなげてバックも刈り上げる。
2.ウエイトの位置でカット。
3.トップとウエイト位置をつなげてレイヤーを入れる。

切り上がり(ウエット時/ドライ後)

毛量調整する

益満さん

薄毛部分とそうではない部分の透け感を調整します。
セニングを入れてはいけない部分に注意しながら
仕上がりが適度な軽やかさに見えるようにセニングしましょう。

どこをすくのか確認する!

毛量の差を確認

毛量の差を確認
O字付近のパネルを引き出すと、毛量の違いがわかる。毛量の少ない部分にセニングを入れるのはNG!

毛量の多いところのみセニング

毛量の多いところのみセニング
そもそも女性に比べて男性は髪質が硬く、毛量が多いことがほとんど。薄毛部分以外は多毛なので、しっかりセニングを入れて、薄毛部分との毛量をそろえる。

1.サイド内側は薄毛と関係ない部分なので、通常どおりに根元からセニングを入れる。
2.ハチ周りも同様に根元から梳く。
3.前髪はM字をカバーする部分なので、厚い部分は中間〜毛先にセニングを入れる。
4.前髪の薄い部分は毛先のみセニングを入れ、全体の厚みを揃える。
5.バック・アンダー〜ミドルは薄毛に関係ないので、通常どおりにセニングを入れる。
6.O字の周りはパネルごとの毛量を確認しながら梳く。

セニング後

眉カット

RELIVEでは眉カットも基本メニューの1つ。セニング後に眉を整える。

スタイリング方法をレクチャー

益満さん

シャンプー後にスタイリングしながら、毎日のセルフスタイリングの方法について伝えます

1.濡れた髪にパウダーミストを15〜20プッシュし、手ぐしでなじませる。
2.ドライヤーの温風を当て、前髪を上げる。
3.スタイリングしながらポイントを説明する。「前髪を上げるときは7:3に分けるとM字の薄毛が強調されるので、中央だけ上げて6:4が目安です」
4.疑似つむじの位置を伝える。
5.お客さまからは見えないので、指を当てて位置を覚えていただく。
6.毛流は右から左なので、それに合わせて、疑似つむじも右から左へ温風を当てることを伝える。
4.トップは真上に髪を引き出してボリュームを出す。
5.乾いたら、束感を調整する。
6.最後にハードスプレーをできるだけ遠くからスプレーする。

薄毛専門サロンのスタイリングのコツ

ウエット時に使うスタイリング剤は、太い束感ができないものを選ぶのがポイント。ワックスだと束感が太くなり、地肌が見えて薄毛が目立ってしまうため。
RELIVEではスタイリング剤はステージワークス パウダーシェイク(資生堂)を使用している。ウエット時につけて乾かすだけで適度なゴワつきができ、セルフスタイリングでも再現しやすい。

スタイリング後

before&afterを確認!

before
after
before
after

どこから見てもクールなビジネスマンヘアに

益満千尋、栗田卓弥 / RELIVE(リライブ)代表/東京・吉祥寺
Profile
益満千尋、栗田卓弥

RELIVE(リライブ)代表/東京・吉祥寺

(左)ますみつちひろ
1988年2月25日生まれ。鹿児島県出身。日本美容専門学校卒業。都内2店舗を経て、2014年、東京・吉祥寺にCOLOオープン。’22年同地に薄毛に悩む男性のための完全個室美容室RELIVEをオープン。

(右)くりたたくや
1987年9月11日生まれ。埼玉県出身。日本美容専門学校卒業。都内1店舗を経て、’22年同地に薄毛に悩む男性のための完全個室美容室RELIVEを益満氏とともにオープン。

RELIVEのwebサイト
https://relive-tokyo.com/

マキピピ
執筆者
マキピピ

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