U字の薄毛をカバーする基本【第3回】

U字の薄毛をカバーする基本【第3回】

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薄毛専門サロンRELIVE(リライブ/東京・吉祥寺)の栗田卓弥さんと益満千尋さんによる、薄毛対応のメンズカット技術とスタイリング術をご紹介。
まずは薄毛の型を3つに分けて、型ごとの基本カットテクから確認。
第3回はM字とO字の複合型「U字」をカバーするカットテクニックです。

Contents

薄毛には大きくわけて3つの型がある

M字、O字、U字の違いとは?

栗田さん

剃り込みが深くなるM字、頭頂部が薄くなるO字、M字とO字が複合したU字の3つがあります。
ウイッグで擬似的に3つの型の薄毛をつくり、カバーするための基本的な考え方を紹介します。

前回までの記事はこちら。

U字の薄毛の例(今回はこちらを紹介!)

U字の基本カットをマスターしよう

栗田さん

U字の薄毛をカバーするカットテクを紹介します。
U字はM字とO字の複合型なので、基本的な考え方は第1回、第2回と同じです。

before

薄毛をカバーする髪を多めに分けとる

栗田さん

U字の場合は、多めにカバー部分をとっておくのがポイント。
ただ実際のお客さまの場合は髪を短くしていることが多く、カバー用の髪の長さが足りないこともあります。希望されるヘアスタイルによっては長さを伸ばすところからアドバイスが必要です(次回以降にて紹介)。

カバー以外をカットする

栗田さん

カバー以外の髪はデザイン重視で切り進めますが、U字の場合、刈り上げは上をやや長めにします。カバーの髪の長さが長くなるので、下とつなげやすくするためです。

1.こめかみラインで上下に分け、アンダーを刈り上げる。
2.カバーと刈り上げの間の髪を下とつなげてレイヤーを入れる。

U字をカバーする髪を切る

栗田さん

カバーの髪は真っ直ぐおろして切ると、流したときにカドが出てしまいます。サイド側は中央に寄せてイングラを入れながら切りましょう。

【NG】真っ直ぐおろすとカドが出る!

1.自然に落ちる位置で切ると……
2.流してスタイリングするとカドが出てきてしまう。
1.カバー部分のサイド側の髪を中央に寄せてシェイプ。
2.仕上がりの長さに切る。
3.逆サイドも同様にカット。
栗田さん

O字の切り方と同じく、ウエットのまま切り進めると必要なところまで切ってしまう恐れがあるので、ここでいったんドライ。乾いた状態でカバーできているか確認しながら、慎重にカットしていきます。

ドライ後、カバーする髪にレイヤーを入れる

栗田さん

U字と同じく、カバーとして必要な髪と不要な髪が出てくるので、見極めながら切ります。その後、カバーの髪と、バック、サイドをレイヤーでつなげていきます。

1.U字が十分にカバーできているか確認し、不要な髪をとる。
2.バックとつなげてレイヤーを入れる。
3.ハイレイヤーにカット。いちばん長い髪は切らないように注意する。
4.サイドも同様にレイヤーを入れる。カバー部分の長い髪は切らない。

毛量調整する

栗田さん

必ずカバー部分がU字にかぶさっているかを確認し、そこから毛先にセニングを入れます。ていねいに切り進めることが最重要です。

1.カバーは薄毛部分を過ぎた位置からセニングを入れる。
2.前髪の毛先にセニングを入れる。

セニング後

before & afterを確認!

栗田さん

U字の薄毛をしっかり隠したヘアスタイルになりました!

after
before
益満千尋、栗田卓弥 / RELIVE(リライブ)代表/東京・吉祥寺
Profile
益満千尋、栗田卓弥

RELIVE(リライブ)代表/東京・吉祥寺

(左)ますみつちひろ
1988年2月25日生まれ。鹿児島県出身。日本美容専門学校卒業。都内2店舗を経て、2014年、東京・吉祥寺にCOLOオープン。’22年同地に薄毛に悩む男性のための完全個室美容室RELIVEをオープン。

(右)くりたたくや
1987年9月11日生まれ。埼玉県出身。日本美容専門学校卒業。都内1店舗を経て、’22年同地に薄毛に悩む男性のための完全個室美容室RELIVEを益満氏とともにオープン。

RELIVEのwebサイト
https://relive-tokyo.com/

マキピピ
執筆者
マキピピ

ヘアデザインのこと、パーマ、データ分析が得意な全頭ブリーチ族。好きなことは海外旅行。苦手なことは貯金。

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