「大きくなったらお母さんの髪切ってね。」
幼い頃から人の髪を触るのが好きだった主人公の私は母に言われた言葉通り、自分の「好き」を活かすために母と同じ美容師の世界へ。
しかし、待っていたのは想像以上に厳しい現実でした。
これはある一人前の美容師を目指す女性と母との約束を描いた3分間のショートムービー。
同期が先にデビューした。

同期が自分よりも先にデビューすることを知った私。
切磋琢磨一緒に働いてきた同期の仲間に対して素直に祝福したい気持ちと、「先を越された…」という思いが絡まって複雑な気持ちになってしまいます。
それ以来仕事にはなんとなく集中できないし、ミスが続き、先輩から怒られる毎日。
私美容師向いてないのかな…?そうつい思ってしまうくらい落ち込んでしまう私。
友人からの激励を受けるも…

私は気のおける友人にこの晴れない気持ちを打ち明けます。
友人は自分のことにように励ましてくれますが、胸のモヤモヤが晴れることはありませんでした。
せっかく励ましてくれたのに…そんな自分にも嫌気が差してしまいます。
いつも気持ち良いシャンプーありがとう。

シャンプーに合格して1ヶ月のこと。
常連のお客様から「いつも気持ち良いシャンプーありがとう」と言ってもらえます。
その言葉が嬉しくて思わずニケてしまいそうになる私。
続けてきて良かったと素直に感じることができ、気持ちもだんだん前向きになってきました。
初心に戻って自分を磨いた

お母さんの声が聞きたくなって、お母さんに電話をかけてみた私。
「頑張ってね」
母は私に強いエールの言葉を投げかけてくれました。
母の声を聞いてから俄然やる気が湧いて、一度初心に戻ることにした私。
まずは自分を磨くことを徹底してみる。
そして最初のお客様はあの人だった

そして記念すべきデビューの日。
初めてのお客様はお母さん。幼い頃の約束を果たす瞬間がやって来ました。
施術後、母は「ありがとうね。」と優しく私に言ってくれました。
「こちらこそ、ありがとう。」
母の存在があったからこそ、ここまで辿りつくことができた私。
よりいっそうプロの美容師としてお客様に満足してもらえるような仕事ができるように努力しようと誓います。
