訪問美容の料金相場や資格って?始める前に絶対知っておきたいポイント6つ

訪問美容の料金相場や資格って?始める前に絶対知っておきたいポイント6つ

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通常の美容室でのサービスを受けることが難しいお客さまに、ご自宅や美容室以外で美容サービスを提供する「訪問美容師」。
訪問美容師を目指している方はもちろん、訪問美容の利用を考えている方にも向けて、ママ美容師ライターの盛(サカリ)が解説していきます。

Contents

1.訪問美容師とは?その仕事内容

訪問美容師は、自宅や施設などに訪問して、美容サービスを提供する仕事です。

ヘアカットやカラー、パーマなどの施術はもちろん、移動式シャンプー台を用いたシャンプー・ブローなども行います。イベントやお呼ばれのヘアセット、マッサージや髪の悩みに対するヘアケアアドバイスなど美容室同様のサービスも可能です。

基本、美容業は保健所からの認可を受けた美容所以外ではサービスを行うことはできませんが、

年齢、病気、障害、介護、育児等によりヘアサロンへ来るのが難しい場合など、特別な事情がある場合に限り、訪問美容のサービスが認められています。

主な利用対象は、高齢者、障害者、病気や怪我などで介護が必要な方です。しかし、近年では出産前後の女性やコロナ禍において外出を控えたい方、精神的に美容室へ出向かうことが苦手な方などからも需要が高まっています。

2.一般的な美容室との違い

働き方の違い

通常の美容師と働き方と最も異なる点は、仕事場所が美容室ではなくお客さまの自宅や施設になること。

訪問美容専門の会社の場合は、会社で契約したお宅や介護施設に派遣される形で出向きます。それ以外にも美容室の店舗を構えていながら、訪問美容も両立して事業をおこなっている方もいるようです。

時間や曜日の融通が利きやすく、子育てや介護など家庭やプライベートとの両立もしやすいため、女性美容師の働き方としても人気があります。

また、介護分野への訪問美容はカットのスタイルがマニュアル化されていることもあり、ブランクがあったり流行を追うのが苦手な美容師にもおすすめです。

ただし美容室のように薬剤や材料のストックが確保できないことが多いため、訪問前の準備は怠らないよう注意しましょう。

給与の違い

次に、働く上で気になる給与についてみていきましょう。なお、訪問美容専門の会社や個人での取り決めによって異なる場合もあります。

給与形態

一般的な美容室では、月給制や歩合制の給与形態が一般的です。一方、訪問美容師は時給制や完全歩合制の給与形態が多いです。

給与額

美容室の場合だとスキルや経験の違いで変わる給与額ですが、訪問美容師は訪問先の距離や時間、施術内容などによって異なります。

収入の安定性

これはどちらも月給制の場合は収入が安定していますが、歩合制の場合は売り上げによって収入が変動します。先述の通り訪問美容師は完全歩合制の場合が多いです。

3.働く上で必要な資格

訪問美容師として働くためにはまず美容師免許が必要です。しかし、介護に関する資格は必須ではありません。とはいえ高齢者や障がいを持った方、入院中の方などを対象とするので訪問先の状況に合わせて、以下の資格も取得しておくとよいでしょう。

訪問福祉理美容師

訪問介護事業者や居宅介護支援事業所などで働くための資格。福祉施設や訪問先での美容サービスに関する知識が問われます。

福祉理美容師

福祉施設内の美容サービスを提供するための資格。

介護初任者研修

介護の基礎知識や技術を学ぶための研修。移乗方法や食事のサポート、清潔ケアなどの実技が含まれ、介護福祉士や介護職員として働く際の基礎資格となります。

特に高齢者や障がい者を対象とする場合は、介護の知識は必要不可欠であり、専門的な知見が問われる場面も多いでしょう。美容室だけで働いていた時とは違ったコミュニケーションスキルが必要になります。

また、一対一でのコミュニケーションをとることが難しい方もいるので、家族の意見とご本人の本音を汲み取った心地の良いサービスを提供することも大切です。

4.利用料金の相場

訪問美容師の利用料金の相場は

1時間あたり5,000円=10,000円程度。
カットのみでは3,000円〜5,000円程度です。

訪問先の距離や時間、施術内容などによって異なります。また、訪問美容師の経験やスキルによっても料金が変わる場合も。

サロン勤務の美容師と比較して多少不安定な部分もあるため、一般美容室よりも少し高めの料金設定となる傾向があります。

5.訪問美容師の良いところ・課題

訪問美容師を利用する場合、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

利用者の感じるメリット

1. 自宅で美容を楽しめる

訪問美容は自宅や施設に美容師が訪問して施術を行うため、外出が難しい方でも自宅でリラックスしながら施術を受けることができます。

2. 忙しい人でも利用しやすい

通院や介護サービスなどで忙しい方でも利用しやすいです。また、一人でゆっくりと施術を受けることができます。

3. 深い関係性が築きやすい

特に自宅への訪問美容は一般的な美容室と違って、一対一でのサービスです。美容師さんとの心理距離が近くなりやすく安心してお任せできるでしょう。介護分野の場合は、生涯最後の美容師になることもあるため、髪を整える時間は施術者にとってもかけがえないのない大切なひとときになると言われています。

一方で、こんなデメリットも。

1. 料金がサロンワークよりも割高

移動時間や交通費などのコストがかかるため、一般的な美容室より割高になる場合があります。

2.施術時間や曜日が限られやすい

定休日や繁忙期などは施術時間や曜日が指定される場合があります。

3. カラーができないケースも

カラー剤をはじめとした持ち込み商材に限りがあるため、その日に対応してもらえないこともしばしば。また、初めての利用ではリスク回避のため薬剤を使用した施術を断られる場合もあります。

6.訪問美容業界の可能性

高齢化社会の進展や、女性の社会進出の拡大などによって、訪問美容の需要は今後もますます増加していくと考えられます。

一人暮らしの高齢者の方へ定期的に訪問することで認知症や事故の予防にも繋がります。実際、真夏に熱中症で倒れている高齢の利用者を、訪問した美容師が発見し万事を免れたケースもありました。

他にも、さまざまな事情で外出に抵抗を感じる方へのストレスや心の負担を軽減することもできます。髪をキレイすることで心身共にリフレッシュされ、前向きな気持ちになれますよね。美容師自身も普段とは異なる場所で働ける新鮮さや楽しさを感じられることが、訪問美容をする上での醍醐味です。

とはいえ、まだまだ発展途上といえる訪問美容の分野。美容室での施術以上にイレギュラーな対応を求められる場面も多いため、その都度柔軟に変化させていく必要があります。

今後さらに多様化する社会で訪問美容のあり方も拡大していくことでしょう。訪問美容師として全国を飛び回り、場所や時間に制約されない施術を行う。そんな働き方がスタンダードとなる日が来るかもしれません。

美容師免許を取得した方、する方はぜひ訪問美容師の資格も取得して活躍の幅を広げてみてはいかがでしょうか。

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サカリ
執筆者
サカリ

美容師ライター。二児の母。

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