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「子持ちの独り身はボロ雑巾にも劣る」ーそんな境遇からグループサロン1000人中でのMVPに!【全国売れっ子スタイリスト連載第24回】最高売上396万円/岐阜県各務原市

月刊BOBの長寿連載、『日本全国売れっ子スタイリストを探せ!』。なかなか知ることのできない、リアルに売り上げが高い美容師さんの数字や取り組みを赤裸々に取材するこの企画。2004年に「人が好き!美容が好き!」というメッセージを掲げて始まり、名前や形を変えながら日本全国の200名近い美容師さんを紹介してきました。(現在の連載タイトルは「日本全国売れてるスタイリストを探せ!」)働き方、ライフプラン、キャリアプランのヒントが詰まっていて、掲載はいつも雑誌の後ろのほうですが反響の大きい企画です。

今回は月刊BOB2006年3月号掲載の第24回をご紹介します(記事内容はすべて、取材当時のものです)。

全国売れっ子スタイリスト連載第24回 織部厚子[サムソンブレインズ 那加店/岐阜県各務原市]2006年3月号掲載

織部さんの売り上げデータ

プロフィール

おりべあつこ◎1966年(昭和41年)4月5日生まれ。39歳。O型、おひつじ座。岐阜県加茂郡富加町出身。美濃加茂高校を卒業後、専業主婦を経て20代の終わりに美容の世界に入る。岐阜県を中心に中部、東京、関西などでFC展開をしているサムソングループ(本社・岐阜市、野村真董社長)のFCサロン、サムソンブレインズ那加店の店長。昨年4月に行われたサムソン全国大会では、グループ全社員千人の中でMVPに選ばれた。紹介客コンテストでグループ第1位の成績を残したことが大きく評価された。

サロンデータ

◎さむそん

社名/(株)サムソンブレインズ

本社/岐阜県各務原市 資本金/1千万円

店舗数/4サロン(美容3サロン、理容1サロン)。

いずれも各務原市にある。

社員/32人(那加店13人、蘇原店6人、鵜沼店12人、本社事務所2人)

創業/1990年(平成2年)

代表/友松幹雄

“明るくおとぼけキャラ”で、39歳にして客数急上昇

(拡大表示できます)

岐阜県各務原市のSAMSON(友松幹雄代表)那加店の店長・織部厚子さん。39歳。19歳で結婚、27歳で離婚。母娘3人、生活していくために入った美容の世界。泣ける場所は、娘に見られないお風呂場だけ。そんな織部さんがSAMSONグループ千人のスタッフの中で、紹介客数コンテストで1昨年、ナンバーワンの成績を上げた。お客との関わり、同僚との関わり、家族との関わり。織部さんは今、幸せの方程式を確実に増やしている。

職歴なし、専業主婦からシングルマザーに

SAMSON那加店の店長、織部さんのこれまでの人生は波乱万丈だ。

高校を卒業した年の秋、まだ19歳の若さで結婚。7年半後の織部さんのちょうど誕生日である4月5日に離婚。27歳の若さで、小学校2年生と幼稚園の年中組に通う2人のお嬢さんを抱えていた。文字通り母娘3人路頭に迷って、しかも専業主婦の経験しかない。

思い立って面接を受けに行った先は、生コンの会社。ミキサー車の運転手になろうと1日体験をした。とにかく自活をしなくてはの一心だったが、「親はお前1人、危ない仕事はやめなさい」の実兄の一言で断念。ミキサー車の運転手に比べると給料は安いが、知人の紹介で美容室に入社した。しかしーー。 「情けない話ですが、シャンプーの練習が辛い、立っているのが辛い、家から遠すぎるという理由で、3カ月で辞めました」

根性がないと非難はできない。救急車、消防車のサイレンが聞こえれば2人の娘の顔が思い浮かぶ状況下、家から遠い職場は実際現実的ではなかったのだろう。次は自宅に近い関市のバーバーの門を叩いた。「離婚して子供が2人いるので、給料15万円ください。何でもします」と頼んで採用され、2年間我慢して勤務した。

水商売へ行けと詰られた日々から、「夕日がきれいですよ」と後輩がメールをくれる職場へ

「離婚して初めてわかりましたが、やはり社会的差別があります。関市のバーバーの奥さんからは『まだいるつもり? 水商売に行ったら』とか『子持ちの1人身は、ぼろ雑巾より劣る』などと、実に陰湿ないじめにも遭いました。毎日、お風呂で泣きましたね」

子供には見せたくないので、泣ける場所はそこしかない。いつもお昼はおにぎり1個で5分で終え、必死でしがみついたのに、結局は誤解に基づく理由で解雇されたという。

そんな辛い経験があるので、今のSAMSONという職場は最高だ。元々、お客には恵まれて励まされてきたが、サムソンでは同僚にも恵まれた。

「店長の周りはいつも明るい。店長のお客さんは、店長とおしゃべりしたくて来ている人ばかりですね」

若いスタッフはそう口を揃える。雑談が盛り上がりすぎ、「次は○○さん入ります」と若いスタッフから逆にあおられることも。そんな後輩たちは、「店長、今、西の空がすごいです! 見てますか?」などと休日にメールしてくれることもある。前職場と比べて穏やかすぎる職場環境は、きっと織部さんのキャラクターが影響したものでもあるのだろう。

「私は明るく、おとぼけキャラでやっています。人間、やっぱり人ですもん」

でも、笑っていればいいというわけでもない。

こんな話がある。水に向かって「嫌いだ」と言いつづけると、その水は冷凍庫で凍らせてもきれいに結晶は固まらない。逆に「ありがとう」と言いつづけると、六角形のきれいな結晶ができるという。人間の身体は70%が水だから、人に対するときも同じことが起きるはず。

その話を聞いて以後、人に対してもっと真剣に関わろうと、気持ちのスイッチを切り替えたのだ。

DMと娘の協力で、39歳にしてサムソングループ1000人中のMVPに

昨年の4月、サムソンの全国大会が京都の京都国際会議場で行われた。

その表彰式で織部さんはジュニア部門のMVP、つまり最高殊勲選手賞を授与された。オーナー部門が1人、スタッフ部門はサムソングループ1000人中1人の栄誉だ。 04年3月から12月の10カ月間の紹介客数で、グループ中でトップの成績を上げたことが評価された。

コンテストがあると聞いたとき、紹介客数が着実に伸びていた織部さん。絶対にこれは逃せないチャンスだとひらめいたという。

織部さんはDMの名手。四季折々の感動を届けるDMが返客・紹介を呼んでいる。

そんな地道な積み重ねで紹介客が確実に増えていたが、さらに高校生のお嬢さんの協力も得て、気合が入ったという。

「離婚当時はすっかり泣き虫になっていた娘が大人になって、しっかり応援してくれました。学校中に言ってくれて、若い男の子まで協力してくれたんです」

今の織部さんは店長として、若いお客は若いスタッフに回したり譲ったりしている。若いスタッフが育って、サムソン那加店が大きく成長している。自分の成長を助けてくれたサロンの成長を見るのはうれしい。 その代わり、織部さんには60代以上の、それも品のいい女性客が確実に増えているという。自分としても、積極的に関わっていきたいと考えている。その結果、心が豊かになってきている自分を実感しているという。

とくだ

AUTHOR /とくだ

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