《波巻きウルフ》で大人の色気と脱力感を手に入れろ!fifth 木村允人【メンズパーマトレンド】

《波巻きウルフ》で大人の色気と脱力感を手に入れろ!fifth 木村允人【メンズパーマトレンド】

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メンズパーマのトレンドキーワードは「色気」。今回はメンズパーマで圧倒的な集客力を誇る『fifth』の木村允人さんに、レングス長めのヘアスタイルからさらに色気香り立つパーマのポイントを教えていただきました。

写真/吉楽洋平

Contents

ウルフの色気を引き立てる《波巻きウルフ》


長さのある髪に波巻きのテクニックを生かしてゆるい動きをつける波巻きウルフ。このゆるさが無造作系のパーマでは出せない、大人の色気と脱力感を演出します。

今、ウルフが来ています!

メンズのウルフというと、韓国風ウルフカットを思い浮かべる人も多いと思います。韓国風のウルフカットは、たっぷりレイヤーを入れながらもほどよく重さを残したソフトなウルフヘア。残り香のように色気を漂わせるスタイルです。

そして、メンズ全体のトレンドとしても今、色っぽさのあるウルフスタイルは見逃せません! 『fifth』の木村允人さんも「韓国系のスタイルに限らず、ウルフはトレンド的に来ています」と話します。

木村允人さん

センターパートウルフをはじめ、今、オールジャンルでウルフのトレンドが来ています。韓国からの流れもありますが、刈り上げ系のスタイルが長く流行り、感度が高い人から飽きがきているというのもありますね。

今のウルフスタイルは大きく2つに分けられます。1つはフロントからバックにかけてつながりを感じさせるようなエモい系。

2つめが今回紹介する、清潔感がありながらも色気を感じさせるウルフスタイルです。若いメンズだけでなく、働く世代からのニーズも感じています。

《波巻きウルフ》の色気ポイント

1、立体感抑えめの脱力ウェーブ

波巻きを中心としたゆるめのパーマが最大の色気ポイント。ゆるい中でも毛先のハネ感の計算は必須。顔周りの際などアウトラインを決める場所は、確実にハネるようにねらってパーマをかけていきます。

2、えり足の絶妙なハネ感

長めに残したえり足には、Jカール強程度のハネ感を。カット時に角を残しておくことで束感が出やすくなります。

3、耳上まで切り込んだフロント

ゆるやかなラウンドカーブで耳上まで切り込んだフロントは、色気と清潔感を両立させるポイント。フェイスラインがしっかり見えてスタイルとしてもメリハリが出ていますね。だからゆるいパーマで脱力感のある雰囲気に仕上げても、清潔感が損なわれません。

【ポイントテクニック】波巻きウルフのつくり方

木村允人さん

今回は波巻きをメインに、動きとハネ感をしっかり出したい場所にツイスパを組み合わせたワインディング構成で巻いています。

オールツイスパで巻いても色気は出せます。でもボリュームが出過ぎてしまいがち。その点、波巻きはボリュームを抑えながらリッジ感やハネ感を出せます。波巻きを用いることでシルエットのコントロールも似合わせもしやすくなります。

POINT1:清潔感のあるベースカット

メリハリと清潔感がある土台をカットでつくっておく。

①フロントは目の上の長さでややラウンドさせてカット。
②サイドの内側は厚めのツーブロックでボリュームを抑える。
③全体はレイヤーベースのウルフスタイルで、バックのトップは逃し気味に切る。
④えり足のアウトラインは角を落とさず、前から見た時にえり足のハネ感が見えるように。

POINT2:ハネさせたくても「内巻き」がキホン!

バックのアウトラインになるアンダーは平巻きで根元を残して巻き収める。毛先をハネさせたい場所だが、内巻きにするのがポイント。

逆巻きで巻くと、スタイリング時にハネをコントロールしにくいことも。内巻きで巻いておき、根元をつぶしてスタイリングすれば自由にハネさせられる。

POINT3:波巻きとツイスパを適材適所で使い分け

バックのミドルは上下2段に分け、ロッド3本の波巻きでワインディング。根元のボリュームは抑えたいので、逆巻き→内巻き→逆巻きで巻く。

毛先のハネをしっかり出したい耳後ろのみ、ロッド2本で波巻き。逆巻き→内巻きで巻き、ボリュームが出た後のハネ感をねらう。

また、サイドのハチ部分もボリュームを抑えたい箇所なので、ロッド3本の波巻きにする。

動きとハネ感の両方がほしい場所は、波巻きではなくツイスパを選択。

サイドのツーブロック上とフロント(ハチ周り以外)、バックのオーバーとトップもツイスパで巻く。毛束をねじった方向と逆方向にロッドに巻き付け、ペーパーで包む。

ロッドオン

木村允人さん

+αテクニック
ロッド3本の波巻きでは、新生毛部分はロッドのサイズを1つ落としています。ダメージによるウエーブの出方のズレがなくなり、失敗しにくくなりますよ。

仕上がり

【使用薬剤】
1液 フィヨーレ「BLストレート」Sc1:Rc=2:1
2液 フィヨーレ「BLストレート」Fx2
つけ巻きで

こんなお客さまにおすすめ


・大人っぽい色気を出したいお客さま
長めのレングスとゆるいウエーブの組み合わせは令和の色気の鉄板!

・大人のお客さま
20〜30代半ばの方が中心だが、40代のお客さまにも似合わせやすくて人気。

・無造作系パーマを卒業したいお客さま
ツイスパに波巻きを組み合わせた脱力ウェーブでイメージチェンジを。

・テイストはオールジャンルOK!
幅広いテイスト、お顔立ちに似合わせられるのが最大のおすすめポイント!

木村允人さん

トレンドに敏感な若い層はもちろん、働いている世代で髪型に自由度がある方におすすめしたいスタイルです。パーマが強すぎず、また大人の色気もある。その上、フェイスラインが隠れていないので清潔感もあるというのがポイントですね。

波巻きウルフは世代もテイストもお顔立ちも選ばない、似合わせやすいスタイルなので、ぜひ幅広いお客さまに提案してもらえたらと思います。

そもそも『fifith』では、ここ2年くらいで30代、40代男性のパーマ需要が高まっています。

SNSなど可視化された情報を通してパーマにネガティブな印象が無くなったこと、また薬剤の進化などによってダメージレスになり、施術時間も短縮されたことが大きいと思います。大人のライフスタイルとパーマがリンクし始めている。メンズパーマはさらなる広がりと可能性があるジャンルです。

トレンドでありながらも、大人のメンズにも提案できる波巻きウルフ。これまでパーマをかけていなかったお客さまにも提案したくなりますね!

木村 允人(きむらまさと) / fifthグループCMO
Profile
木村 允人(きむらまさと)

fifthグループCMO

1989年生まれ。熊本県出身。ハリウッドワールド美容専門学校卒業。都内の美容室、フリーターを経て、2011年に『fifth』に入社。デビュー後メンズスタイルが人気を博し、現在、fifthグループCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)を務める。メンズパーマに特化したサロンブランディングなどを手掛け、同グループを5年で年商1億から16億へと押し上げた立役者。

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執筆者
mackey

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