芸人御用達のカリスマ美容師に支持される理由を聞いてみた!

芸人御用達のカリスマ美容師に支持される理由を聞いてみた!

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今田耕司、宮迫博之、千原せいじ、千原ジュニア、原西孝幸、岡村隆史、宮川大輔、ケンドーコバヤシ、小杉竜一など、そうそうたる大物芸人が足繁く通う美容師が東京・中目黒にいるという噂を聞きつけました。

その美容師とは、東京・中目黒にある「forest」のスタイリスト・杉本知香さん。美容師歴29年のベテランです。総勢74人もの芸人顧客を抱え、現在も月300人以上の客数をこなす杉本さんに、大物芸人たちに支持される理由を聞いてきました!

千原せいじさんが最初のきっかけ

――芸人さんが通うようになったきっかけを教えてください。

「forest」は今から19年前、2001年に今のオーナーが立ち上げ、私は創業時から在籍しています。オーナーが千原せいじさんと知り合ったのがきっかけで、それから徐々に芸人さんの顧客が増えてきました。最初のお客さんはペナルティのヒデさんです。その後、ダイノジの大谷さん、千原ジュニアさん、せいじさんもドラマの撮影をきっかけに担当するようになりましたが、その頃はまだ数人程度でしたね。

2002年頃から通っているという千原ジュニアさん。

――みなさん芸人さん同士の紹介ですか?

そうですね。ヒデさんの紹介でケンコバさん、ケンコバさんの紹介でムーディ勝山さん、ムーディの紹介で麒麟の川島さんなど、紹介の連鎖が起こっていった感じです。宮迫さんとか、大輔さんとかは2010年以降なので、わりと新しい方ですね。

芸人顧客の中ではわりと新しい方だという宮迫博之さん。

1年越しでようやく来店した岡村さん

――印象に残っている紹介はありますか?

最近だと岡村さんです。岡村さんは番組のメイクさんとかに切ってもらっていたので、25年間美容室に行ってなかったらしいんです。原西さんからの紹介で岡村さんから連絡が来るというのですが、2週間経っても一向に連絡が来ない。原西さんに伝えたら「言うとくわー」って。急かすのも変なので気づいたらいつの間にか1年位経ってて(笑)。その後、原西さんから自分が予約している前後の時間が空いているか聞かれて、ようやく来ていただけました(笑)。

原西さんの紹介で来店した岡村さん。

なじみの良さとスピードがこだわり

――芸人さんに支持される理由って何だと思いますか?

こだわっているのは①なじみの良さと②スピードです。アシスタントはいませんが、カットであれば30分あれば余裕ですね。やはりテレビに出る方々なので、切りたての感じを出さないほうが喜ばれますし、サロンの滞在時間が短いから次の予定が立てやすいって言われます。せいじさんなんて6分で終わり。ドライは2秒です(笑)。あとはサロンが中目黒にあるというのも通いやすい理由になっていると思います。

衝撃の2秒ドライは4枚目に。

――なじみの良さはどのようにつくっているんですか?

修行時代に理容師免許を持っている人に特訓してもらったのですが、ベースカット後に細かくハサミを入れて切り口をボカしています。手数が多い方なのであまり時間もかかりません。ブラックマヨネーズの小杉さんが、私のハサミに残った細かい毛を「砂鉄」と呼んでいるんですが、言い得て妙だと思いますね(笑)。

杉本さんが編み出した呼吸法を実践する小杉さん。

千円札の野口英世も完璧に再現!

――オーダーはどのようなものが多いんですか?

紹介で来られる方が多いので、基本おまかせが多いですね。髪質やクセの強さもあるので「やってほしくないこと」を聞くことは多いです。要望があったといえば、こないだ天津の木村さんが来て、千円札の野口英世にしてくださいって言われて、いい感じになりましたけどね。

画像4~5枚目をチェック!!

――新規は紹介しか取ってないとのことですが。

ずっと来ていただいている方の紹介だけですね。言葉は悪いですが、自分が長く通っているところには変な人を紹介しないじゃないですか? それが一番安心です。ただ、私が一生切れると決まっているわけではないので、ずっと通っていただけるよう努力しようと思っています。

カット料金は創業時から変わらず4500円!

――カット料金はおいくらなんですか?

オープンした頃の料金設定のままで、カット4500円です。近所の美容室を見渡すと、この辺りの相場は上がったけど、そのままのほうがお客さんも通いやすいだろうし。あと、私は仕事が速いので1時間に2人切れば9000円。アシスタントを使っておらず、予約も詰めているので時間単価は高いんじゃないですかね。

――月に客数はどのくらいやっているんですか?

1日多いときで17人とかありますが、カラーやパーマもあるので平均したら1日12~13人ですね。月に300人は切っていると思います。メンズ客が7割と多く芸人さんだと2週間と来店周期も早いので、みなさんによく勘違いされるのですが、芸人さんだけ切っているわけではないです(笑)。

予約はLINEで空き状況を連絡

――予約はどのように取っているんですか?

芸人さんの場合は、こちらからそろそろと思ったら1週間の空いている時間帯をLINEでお伝えしています。忙しい方々なので、これならLINEのやり取りも少なくて済みますし。予約時間もこの人は25分で終わるなとか、この人は遅刻しそうとか、自分のさじ加減で調整できた方がスケジュールを詰められますね。

――有名な方が多いので、セット面は分けたりしているのですか?

特にそういうことはしていませんが、気にされる方は営業前後の時間や定休日に予約を入れる場合が多いです。それより事務所の違う芸人さん同士がここで出会ったりして、いい意味で仕事につながったりすることも多いみたいです。

もはや事務所を越えた芸人のたまり場に。

宮川大輔さんの剃り込みの考案者

――印象に残っている芸人さんのスタイルはありますか?

最近だとケンコバさんの「ファミリーヒストリー」(NHK)を観ていたら、お祖父さんがすごくカッコ良くて、「あんな感じにしていいですか?」ってスタイルチェンジしました。あとはどぶろっくの森さんもキムタクっぽくて評判いいですね。古いところだと、宮川大輔さんの2ブロックのアクセントとして剃り込みのラインを入れたのは私です(笑)。みなさんすごくおしゃれに敏感ですね。

ケンコバさんは創業間もない頃からの常連。

杉本さんもセンスを絶賛する宮川大輔さん。

男らしく仕上がるパーマ技術にも定評あり。

原西さんの仕上がりの横にはゴリラ画像を

――インスタもチェックしていますが、芸人さんとの信頼関係が伝わってきます。

楽しみにしているフォロワーがいるので、せいじさんの2秒ドライとかは必ずやりますね。あと、原西さんのスタイルを載せるときは必ずゴリラの画像も載せるようにしています(笑)。実はこれ、角度が同じようになるようにすごくこだわっているんです。

2枚目のゴリラ写真には並々ならぬこだわりが!

忙しかろうが暇だろうがかける時間は同じ

――杉本さんの美容師としてのこだわりはズバリ何でしょうか?

一番は「時間」ですね。昔は今ほど忙しくなかったので、日によってムラがあったんです。そしたら忙しい日に入ったお客さんに「今日は忙しそうね」って言われて。その言葉の裏側には「今日は雑にされた」って思いがあるってことじゃないですか? 同じ技術を提供しているのにそう思われるのが嫌なので、それ以来忙しかろうが暇だろうが、かける時間は一定にしていますね。その方が予約も組みやすくなるし、時間もあっという間に過ぎるし、いいことづくしですよ。

あとは、お客さんが自分でセットしやすい髪型をつくるのがこだわりです。サロン帰りは良かったけど、「次の日には同じにならない」ってあるじゃないですか。だからそこまでセットしなくても再現できるように髪型をつくっています。

――本日はお忙しい中ありがとうございました!  最後に若い美容師さんに向けてメッセージをお願いします!

業界誌とか読んでいると「みんな頑張っていてすごいな!」って思います。ただ、若いうちはできるだけ安い値段でもいいから実践を積んだ方がいいと思います。やはり髪質とか骨格は人それぞれで、数をこなさないとわからない部分があるので。安価であればある程度失敗も許される部分もあると思うので、どんどん経験を積んでいってほしいですね。

下町のプリンスこと東MAXさん。

クセ毛を生かしているという麒麟の川島さん。

いつの間にか黒髪になっていたロバートの馬場さん。

すぎもとちか / 中目黒forest
Profile
すぎもとちか

中目黒forest

1971年4月2日、静岡県生まれ。山野美容専門学校卒業後、東京都内1店舗を経て、2001年にforest立ち上げに参加。月300人以上の客数をこなすため、現在は紹介以外の新規客は受け付けていない。

ボブログ編集部
執筆者
ボブログ編集部

成長し続ける美容師のための髪書房ウェブメディア『ボブログ』。これまでにないスピードで変革する時代に必要な情報【パラダイムシフトの芽】をいち早く見つけ、掘り下げ、新しい常識を提案します。

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