10月1日発売のNEXT LEADER11月号の特集は「新・エイジング世代」。今、40代後半を境に大人世代のマインドが急激に変化しています。バブルの恩恵を受けていないため、ラグジュアリーに対する憧れはさほどなく、茶髪ブームを機にカラーを継続的に続けてきた結果、頭皮と髪の状態も以前より深刻です。SNSを駆使しトレンドにも敏感なマインドをもつ一方で、素材面ではエイジングに悩む40~50代。これからの大人世代のスタンダードとなる“新・エイジング世代”の攻略法を徹底研究しました。
【編集部の取材ウラ話】
今月の特集は「新・エイジング世代」ということで40代後半~50代後半の価値観やニーズの変化を取材しました。
こう書いてる私も今年で50歳(笑)。一人前に腕が上がりづらくなりましたし、カルビは一人前で十分です。一番覚えているのは20代の頃。当時の上司に「おい渡辺、睡眠ってのはさあ、体力使うんだよ」と言われ、「まさか。こっちは毎日12時間寝たいと思ってますよ」と笑っていましたが、今ではよく理解できます(笑)。
話が逸れました。美容業界では「大人世代」と一括りにされがちですが、30代と50代では髪の状態もライフスタイルも全く異なります。白髪1つ取っても30代では増え始めてきた白髪を「どう隠すか」だと思いますが、50代では「どう生かすか」といったニーズに変わる人も多いです。また、30代は未就学児を育児している方も多く、プライベートな時間はかなり限られていますが、50代にもなると子育て中とはいえ、以前ほど時間に縛られることが少なくなり、自分に投資しようとニーズが変わってくるように思います。
こうしたライフスタイルの変化はいつの時代も変わらないと思うのですが、今回編集部が着目したのは、「今の50歳を境に大人女性は変わる」という新たな切り口。実際に解説ページではアラフィフの有名人を挙げています。
・梨花(50歳)
・YUKI(51歳)
・PUFFY (49歳と50歳)
・安室奈美恵(46歳)
どうでしょうか? 50歳というイメージからはかけ離れた「らしさ」を保っている人が多いと思いませんか。今の50歳は通ってきた青春時代は渋カジやアメカジが流行。その後のギャルブームもあり、それ以前のバブル世代と比べるとカジュアル感が強く、抜け感を重視するのが大きな特徴です。
さらに彼女たちはいわゆるヘアカラーが習慣化したカラーブーム第一世代。ジアミンアレルギーの問題にも直面しています。こうした問題意識があるからこそ、脱白髪染めや頭皮ケアへのニーズが高まっているように思います。
人口統計を見ても、日本の45~54歳の女性は946万人います。20代女性が615万人ということを考えても、この年代に向けたビジネスチャンスを失うのはあまりにもったいないはずです。実際に今回の特集では40~50代をターゲットにした白髪ぼかしハイライトで成功を収めた28歳の美容師も紹介しています。もちろん、悩みに共感できる同世代の美容師も多数登場しています。
白髪ぼかしや頭皮ケアメニュー、高級美容機器がで売れているように、40~50代に向けた商材、メニュー開発の可能性はまだまだあります。ぜひ本特集を読んで、これからの大人世代の新たなニーズを研究してみてください。
以上、現場からでした。
<今月のコンテンツ>
・今の50歳はこれからの大人のスタンダード
・同世代だからわかる新・エイジング世代のトリセツ(中島裕恵/SERIO、赤松美和、斉藤祐子/VeLO)
・40~50代の心をつかむ頭皮と白髪への働きかけ(MINX/東京・青山)
・本音とリアルに寄り添う高解像度の大人戦略(Capullo Group/三重県桑名市)
・トータルビューティから生活の質を高める企業に(M.SLASH/神奈川県横浜市)
・新・エイジング世代を導くピンクの伝道師(木内喜久美/さくら屋)
・美容師人生を一変させた白髪ぼかしブランディング(中岡拓也/REVE by FIGARO)
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