〈JURK〉suzunaが提案する秋冬トレンドカラー
アパレルとヘアサロンの複合店〈JURK(ユルク)〉、コンテスターとしても注目されるスタイリストのsuzunaさんに秋冬おすすめのヘアカラーを聞いた。
photo:Kaori Ito(Y’s C Inc.)
「今年の秋冬はビビットカラーよりも、ブラウン、ベージュなどの中明度カラーがトレンドになりそう。ベーシックな色だからこそ、配置や配色コントラストで個性を出して楽しんで欲しいです」と話すスズナさん。アパレルも取り扱う〈JURK〉ならではの、2024秋冬ファッショントレンドを汲んだイチ推しヘアカラーを教えてもらった。
ヘルシー×モード
「コントラストカラー」
「ストリート×モード」なファッションにコントラストのあるバイカラーを合わせた。へアカラーを楽しむ女性像を想像し、トレンドのファッションから着想を得ている。インナーとトップスはモード、スカートとブーツをストリートな雰囲気であえてセパレートし、テイストとともに色使いにもメリハリを。ヘアカラーの配色は、コンサバティブになりやすいモデルとの違和感を生み出すことを意図して“抜きっぱなし”ブリーチ×ブラウンベージュのコントラストを左右ランダムに配置した。バイカラー使いによりヘアスタイル全体を引き締めることはもちろん、スタイル全体の印象をより強くしている。
ベースはやや前上がりのワンレンボブ。ボックス型でカドを残したフラットなフォルムが新鮮に映る。左右非対称なカラー配置、スタイリング、顔周りのカール感がアンニュイさを加速させる。
「お客さまごとにブリーチ箇所を変え、コントラストとなる2色もそれぞれに似合うものを提案していきたい」と話すスズナさん。「ペールカラー・ペールトーン×ダークカラーとのコントラストや、ベージュ・ブラウン×ダークカラーの組み合わせもおすすめ」
同じコントラストカラーでも配置や色の選び方次第で、モードからカジュアルまで幅広いスタイルに対応でき、パーソナリティに合わせて調整できる。
人の心をつかんで離さない、
デザインの源
──着想は何から得る?
suzuna:ファッションからはもちろん、最近は「どこの国にいる女性なのかな?」と考えることが多いです。例えば今の韓国のトレンドには“パリっぽさ”が入っていたりするんですが、そういう現地のカルチャーも含めてヘアデザイン、ファッションで表現していくことで深みが出ると思います。
──クリエイティブで心掛けていることは?
suzuna:サロンワークとかけ離れないこと、コンテスト作品でも、街を歩いている女性に共感してもらえる、こういうイメージになりたいと思ってもらえるようなデザインを心掛けています。一方で、新しさを追求することには一番時間をかけていますね。人の心をグッとつかんで離さないデザイン、かわいい!って思えるデザインが重要だと思います。
──「DA ネクスト 2023」JAPANグランプリ作品のイメージは?
suzuna:ストリートとモード、ガーリーの間を狙いました。かっこいいマレットヘアのカットベースを、ガーリーさで柔らかい雰囲気にして。さらにモデルさんの可愛らしさをエキゾチックなカラー配色で引き立たせながら、衣装の黒で引き締める……!引き算だけど目を引くものを目指しました。
──今後、推していきたいヘアカラーは?
suzuna:トレンドになりつつある、ナチュラル系のブラウンをお客さまに似合うよう提案していきたいですね。それぞれ1人ひとりに似合わせる「コントラストカラー」は、ハイトーンカラーやブリーチを少しお休みしたい方、お仕事でヘアカラーに制限がある方にもおすすめです。アクセサリー感覚で楽しめる、オーダーメイドなヘアカラーを追求したいです。
- 執筆者
- 増田 歩
「CHOKi CHOKi」「Ocappa」「BOB」 etc.からのフリーランスライターです。ボブとショートをいったりきたり、趣味にしたいのはヨガ。