MZ世代のカリスマ 〈ミンギョン〉が切り拓く美容革命
韓国の首都・ソウルに編集部が飛び、現地取材。K-ビューティの最前線で活躍する、若き美容師たちを紹介する。
第11回は、ホンデにあるサロン「DAY:MEAN」のミンギョン代表。
写真:相原サン
通訳:イ・ジョンオク
※「BOB」2023年3月号より抜粋
デイミーン(DAY:MEAN)
ミンギョン代表
白い肌に映えるブロンドヘア、人懐っこい笑顔で会う人を魅了するミンギョンさん。ホンデのサロン「デイミーン(DAY:MEAN)」のオーナーで、3~4カ月先まで予約が埋まっている超売れっ子だ。1日あたりの施術人数は15~20名。週末に至っては7~8カ月先まで予約でいっぱいだというから驚きだ。予約が取りづらいため、数回先まで予約していくお客も多いとか。
彼女が成り上がったのは、これまで数々のチャンスを自らつかみ取ってきたからだ。23歳のときに「31SALON」というケーブルテレビ局の美容師オーディション番組で優勝。芸能事務所との専属契約を果たし、モデルや歌手、ダンサーのヘアメイクを担当した。
友人と一緒にサロンをオープンし4年半、共同代表を務めた。そして2021年、前サロンをリブランディングし、彼女ひとりがオーナーになってDAY:MEANを立ち上げた。ファッション誌の取材や大手美容メーカーamosのアンバサダーを務めたりと、夢を実現させていく姿はまさにMZ世代の金字塔といえる。
スリークカットにカラーでスパイス
得意とするのはポイントカラーとスリークパーマ。高額メニューのため、平均客単価も29万ウォンと高い。パーマが主力メニューの韓国だが、質の高いボンド剤の登場でブリーチカラーを楽しむ人が増えているそうだ。
彼女が支持を集める理由は、お客さまの顔立ち、ファッション、話し方まで全体の雰囲気をつかみ、似合う服を着せるようなイメージでヘアを提案しているから。
「似合うデザインを提案して、それを気に入ってもらうことでしか信頼関係は築けません」
今は新規客が入る余裕はほぼなく、紹介のみ受け付けている状態だという。
さらなるチャレンジでブランド価値を高める
彼女が思う韓国のMZ世代の特徴を聞いてみた。
「忖度せず、自分の意見をはっきり言うので自分の方向性を早い段階で決める。だから成長するスピードが速いです。情報が豊富で、夢を叶える勢いもすごい」
トレンドの動きが加速し、美容意識もどんどん上がっているK−ビューティ。若い世代が中心となって、ますます世界へ影響を与えそうな勢いだ。
そしてサロンの拡張移転を経て、DAY:MEANの成長も止まらない。美容室の単価はオーナーやトップスタイリストの技量が落ちると下がる。ミンギョンさんはこの定説を意識しながら、自分がいなくなった後まで続くブランドの構築を目指している。
- Salon Information
- DAY:MEAN
代表:ミンギョン / 創業:2021年 / スタッフ数:14名 / 店舗数:1店舗
住所 | 16-9, Yanghwa-ro 12-gil, Mapo-gu, Seoul |
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MAP | Google map |
- Instagram : @day.mean_min
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