多方面で活躍中。
異才のカワウソガール

一流の美容師200名が働くサロン「A BY BOM（エーバイブム）」で、最高ランクのカット料金11万ウォン（１ウォン＝約0.1円）をチャージするギョンウォンさん。

得意技術は感性を活かしたハイトーンカラー

ハイセンスで、トイレを30分に一回見回るなど気配りが行き届いた空間には、芸能人も多く来店する。
贅沢な家具や装飾は、一流の顧客が来る場所であることを感じさせる。

ただし、彼女の技術者としての顔は一面に過ぎない。商品プロデュースや美容師向けの発信など、多方面でクリエイティビティを発揮する実業家なのだ。

圧巻の400坪サロンはアートな空間

クリエイティビティを活かす。
ユニークな事業展開

ギョンウォンさんは、週4のサロンワークの傍ら、エプロンやコスメ販売・イベント運営などを手掛ける「SOODAL CAMPANY（スダルカンパニー）」を運営している。
活動時は、幼少期からのニックネームのカワウソ（韓国語でスダル）と、ヴィダル・サスーンから由来した「Soodal Sasoon（スダル・サスーン）」を名乗っている。

そんな彼女の事業のはじまりは、私服でも着られそうなファッション性の高いエプロンのプロデュースだった。

前社で担当したSNSマーケティングが成功し、お客が殺到。働き過ぎて身体を壊した経験から、サロンワーク以外の時間でもお金を生む仕組みをつくろうと考えた。
ファッションが好きだったこともあり、親戚のお姉さんと共にエプロン事業を始めたそう。

初期はサロンワークの後にエプロンのパターンを引いたり、洋服づくりを練習したりという生活を2年間続けた。
そうして生まれたエプロンは個性的でかわいく、単価は7万7千ウォン～14万9千ウォンと安くはないものの、国内外で人気を集めている。

「スダルカンパニー」を設立し、エプロン販売が軌道に乗って3年ほど。
より利益率の高いプロダクトをつくるため、2つ目の事業としてヴィーガンオイルの開発を始めた。

キーヴィジュアルの制作は、モデルや撮影班の手配からコンセプト設定まですべて自分で手掛ける。美容師の技術をマーケティング力が掛け合わさり、質の高いアウトプットにつながった。

最近はコスメブランド「ONE SEE」をローンチ。また、セミナーなどで活用するイベントスペースもオープンした。

3つ目の事業は「美容學堂（びようがくどう）」というスペース。
美容師向けの技術・撮影セミナーや、自身のプロダクトの展示など自由に使える空間で、1時間あたり7万ウォンでレンタルもしている。

オリジナルキャラで発信

「美容」を軸に、ボーダレスに夢を描く彼女。
週4日のサロンワークと残りの時間での自身の事業で、目まぐるしくも充実した日々を送っている。


「夢は、事業を拡げて、現在会社兼住居として借りているビルを買い取り、両親にも雇用を生み出すことです」

彼女の自由な働き方は、クリエイティビティがあればどこまでも羽ばたけるということを教えてくれる。

Profile

ギョンウォン

1989年1月18日生まれ。18歳より美容師として働く。ブライダル専門店に勤務後、A BY BOM 入社。週4日のサロンワークの傍ら、SOODAL CAMPANY を起業し、エプロンやコスメ販売、イベント運営などを手掛ける。

• Instagram : @ikw0977

Salon Information

A BY BOM（エーバイブム）

代表：キム・ボミ / 創業：2010年 / スタッフ数：200名 / 店舗数：１店舗

住所	本部所在地：3F,40,Seolleung-ro 152-gil,Gangnam-gu,Seoul 料金：カット44,000W～110,000W〜、パーマ330,000W〜550,000
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