フォロワー100万人越え! 韓国ヘア界の革命児〈ハヌン〉が描く未来図
韓国の首都・ソウルに編集部が飛び、現地取材。K-ビューティの最前線で活躍する、若き美容師たちを紹介する連載。
第1回は、Instagramで90万フォロワーを抱える韓国ヘアの顔、ハヌンさん。
写真:パク・ラン
通訳:シン・ジェウン
※「BOB」2023年3月号より抜粋
似合わせの鬼、韓国ヘアの顔
それがハヌン
顔立ちに合ったラインを求めて、その1ミリにこだわる似合わせの鬼。柔らかなラインとスタイルアップさせるバランス感覚で、韓国女性だけでなく世界から注目を集める「韓国ヘアの顔」。それがHAUM(ハウム)のハ・ヌンさん。
特殊軍隊上がりの鍛え上げられた肉体に、端正な顔立ち。本人はまるで韓流スターのようなルックスだが、中身は抜群のビジネス感覚も持ち合わせる「ザ・職人」だ。
100万人のフォロワー(2024年10月1日時点)は戦略で増やしたのではなく、コツコツとお客さまの役立つ知識を素敵なデザインとともに出し続けてきた結果。1日に2〜3投稿を8年以上にわたって続けてきた。
「ヘアサロンといえばHAUM。僕が目指しているのはそんなブランドです。」
サロンワークは1時間単位で予約を取って10時から18時まで。多くても1日で8人までと決めている。クオリティを落とさないためだ。
カットは11万ウォン、カラー26マンウォン、パーマ43万ウォンの価格設定(1ウォン=約0.1円)。それ以外は商品開発などに時間を割く。現在最も注力している事業の1つだという。
狙うは市場拡大
ビジネス感覚も持ち合わせた職人
似合うヘアスタイルを維持するためのスタイリングツールや商材をHAUMブランドとして制作している。根本にナチュラルなボリュームを出すピンや前髪をキープさせるためのクリップ、人間工学をもとに設計されたロールブラシやクッションブラシは大ヒットして、世界で売られている。これらは自社モールで販売しており、日本からも購入できる。
そして現在開発中なのが、生え際に色を入れる「ヘアシェーディング」。こういった商品はすべて「もっと似合う」を補助するためのものに過ぎないのだという。
美容は世界的にみても技術の専門化が進み、特化型の美容師・美容室が増えている。全体のレベルが上がる中で、総合的なヘアサロンであるHAUMも、もっと技術に精進しないといけないと謙虚に語る。
「最近はスリークなヘア好む人たちも増えてきましたが、トレンドがどうあれ、大切なのは個人の魅力が引き出されるスタイルであること。特にアジア人の骨格は絶対的に顔立ちと骨格に合わせた施術が必要なんです。」
ゴールは美容の市場拡大。お客を取り合うのではなく、もっと大きなマーケットを作り出すことに執着しているのだと語る。まだない商品を開発し、タイやベトナムに出店しているのもそのためなのだ。
- Profile
- ハヌン
1988年ソウル出身。職業軍人を経て美容師に。チャホンを経て2019年、アックジョンに『HAUM』をオープン。オリジナルヘアブラシやメーカーの商品開発などに携わりながらサロンワーク。今、アジアで注目されている美容師の筆頭格。Instagramフォロワー数100万人超。趣味は筋トレで大会にも出場する。
- Instagram : @haum_h
- Salon Information
- HAUM(ハウム)
代表:ハ・ヌン / 創業:2019年 / スタッフ数:25名(スタイリスト8名、アシスタント12名、ほか商品担当やメイクなど) / 店舗数:1店舗
住所 | 本部所在地:2F,24,Eonju-ro 164-gil,Gangnam-gu,Seoul 料金;カット110,000W〜、カラー260,000W、パーマ430,000W〜 |
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MAP | Google map |
韓国のヘアシーンを追い求めた
完全保存版の1冊
- 月刊BOB 2023年3月号
- 瞬く間に浸透した韓国ヘア。あなたは、発信源の美容師を知っていますか? 実はいま、海を越えたMZ世代の活躍が著しく、個性豊かな美容師たちが技を競い合っています。そこで今回、BOB編集部は緊急渡韓。そこで見えたのは技術を追求し、マーケティングに長け、発信力があり、何より野心がある——本当の韓国美容師たちの姿。完全保存版の1冊です。
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