DAIRY NEWS

デジサロ 千葉でアツくデジタルブランディング

茂木慎一(PONO)が主宰するCHIBA美容師会は10月17日、一般社団法人デジタルサロン協会(代表理事:Artificial Intelligence/事務局:森越道大)を招き、千葉県船橋市のフローラ船橋で「これからの美容師✖️デジタルブランディングセミナー」を開催した。

デジタルサロン協会とは、これからのWeb3時代におけるVRやAI、DAO、ブロックチェーンなどのテクノロジーに目を背けず、美容業界でどう取り組むかを協議することを目的に2023年4月15日に発足。業界内だけでなく、政界・大学・他業界も巻き込みながら、賛同美容師も増加中だ(デジタルサロン協会公式HP)。

トークセッションに登壇したのはデジタルサロン協会 常任理事のメンバー 山内大成氏(i.)、木村允人氏(fifth)、森越道大(SENJYU)、青木大地(COA)、米田星慧氏(GOALD)、村田勝利氏(nex the salon)、茂木慎一(PONO)。

※村田氏は急遽スケジュールを変更して駆けつけたため、リーフレットには掲載なし。

千葉県を中心に都内からも参加者が集まり、約260名の美容師が一堂に会した。

1st トークセッションは山内大成氏(i.)✖️茂木慎一(PONO)。

司会進行の米田星慧氏(GOALD)から、美容業界の課題が投げかけられた。

ーー集客サイト、SNS以外に集客方法はある?

茂木「PONOは固定費が低い場所に出店しています。それでも集客できたのでサロンがブランディングできていれば人は呼べると思う。チラシ集客は地域によっては刺さります。SNSが主流だからこそオフラインの効果も逆に出しやすい。SNSとリアルに乖離がないことが大事だと思います」

山内「SNSなどみんな色々やっていると思うけれど、当たらなかったら捨てる勇気も必要。戦略として『何をやるかより、何をやらないかの方が大事』だと思う。あと、日頃から美容師にもっと集中した方が良い。たとえばご飯を食べに行った先でお客さまを捕まえてくるとか、集客に集中するモチベーションにもっていくことが大事。ツールはどんなものでもいい。経営者や先輩はどうやる気を起こさせるか、マインドの方が大事だと思いますね」

2ndトークセッションは木村允人氏(fifth)✖️青木大地(COA)。

ーーやらなくて良いこと。やるべきこと。最優先事項は?

木村「捨てた方がよいのはプライド。自社でやるのは集客。集客はトップから若手まで共通認識を持って取り組むべきだと思います。fifthではこれまで集客サイト対策としてSEOに力を入れてきましが、今後はAIが出てきてSEOの意味がなくなってくるので、美容師としての技術力と人間力を上げることが大事になってきます。経営者は自分の懐にお金を入れるのではなく、適材適所に投資することが重要だと思います」

青木「最も必要ないものは『無駄な時間』。COAでは外部のセキュリティサービスを導入したり、スタッフが自分の時間を確保できるように。自社でやるべきことは集客とリクルートなど、現場のスタッフの心が伴うもの。VR教育も導入し、現場の利益は現場に還元しています。あと、一周回って大事だと思うのは『技術』。来てくれたお客さまに満足いただける技術を身に付け、失客しない自分であるべきだと思いますね」

懇談中には個人のホームページがスマホで簡単につくれるアプリ「Mapage」の説明が長瀬産業株式会社 植木達也氏より行われた。

木村氏や米田氏が「Mapage」の目的や機能を質問しながら、自己ブランディングの必要性が共有された。

3rd トークセッションは森越道大(SENJYU)✖️村田勝利氏(nex the salon)。

村田「僕は普段ショートカットをたくさん切っています。髪質改善の定義が曖昧になっていて、髪がボロボロになっていたり、髪が曲がらなくなってショートにできないこともあったり。技術が正しくお客さまに伝わっていないことに危機感を覚えています。正しく学んでいる美容師が正しくマーケティングを使って、正しく売れて欲しいと願っています」

森越氏からは先行して開発していたAIプロトタイプの説明があり、これからのWeb3時代に必要な美容師の思考が共有された。

森越「デジタルサロン協会は、デジタルテクノロジーやDXを推進したいわけではありません。これからのWeb3時代に美容の文化を未来に残していくために取り組んでます。美を通してお客さまに豊かになっていただくという使命を忘れずに、日本の美容文化をデジタルにのせて、未来へ、世界へ、つないでいく考えです」

ラストは米田氏のマーケティング論。冒頭、マーケティングを学ぶことはお客さまの心知ること。プレファレンスがあるにも関わらず、人の話を聞かないのはお客さまの心やスタッフのインサイトを見逃してしまうことだと語り、会場の注目を浴びた。

米田「マーケティングとは消費者の心を分解すること。本気の方向性を見つけ出し、感動を分解すること」

自社の強みが本当に届くべきユーザーに届いているか。それを紐解く考え方として「倫理観」「競争力」「創出力」「勝利法」それぞれの方程式や、伝統を革新に変えていくための思考がアツく語られ、セミナーは幕を閉じた。