韓国のアイドルを筆頭に大人気の、顔周りだけを明るくする“フェイスフレーミングカラー”。
デザイン自体は新しいものの、作るのは意外と難しくないんです。範囲が狭いので時間もかからないし伸びたらリタッチも簡単。それなのに仕上がりはとても新鮮。女性像の垣根を超えて人気が広がりつつあります。
さらに、王道モテデザインから都会的なOL向けのフェイスフレーミング、ギャルフェイスフレーミングまで、バリエーションの幅広さも優秀です。
今オススメの《最旬フェイスフレーミング》を、屈指の人気を誇る4つのヘアサロンからご紹介します!
前髪ありのフェイスフレーミングデザイン
【ナチュラルボブ】ボブ×抜け感カラーでハイコントラスト
サロンワークで一番人気のカラーです!根元は少し残して、白すぎない黄味を少し抑えた薄いベージュにベースカラーは暗め。黒髪と合わせたり、コントラストを出す色が人気です✨テラコッタメイクとの相性も◎
【外国人風の攻めカラー】ストライプフェイスフレーミング
全頭のブリーチスタイルに飽きた人には、逆にローライトで「引き締める」セクションカラーがおすすめです。コテで巻いて顔周りに動きを出すと、ローライトとハイライト部がミックスされて違った表情が生まれます。
【小顔みせ】パーマにひし形シルエットをつくり出して
【個性はボブ】繊細なグラデーションフレームで馴染みよく
毛先に鮮やかな色味をプラス。根元は黒髪を残して白・黒・ブルーグリーンのスリートーンカラーに。他と違うデザインを求める人におすすめ。
【前髪インナーカラー】異なる色の重なりでまろやかに。
バングを2段に分けて下1段をブリーチした前髪インナーカラーでフェイスフレーミング。暗部と重なって立体感が出る上、色味も混ざってまろやかになるんです。バングカラーは取り入れやすいのでオススメ!
センターパート・かきあげフェイスフレーミング
【ペールカラー大バズり】アップバングアレンジ
SNS一番人気はこちら。フェイスフレームに薄いブルーグリーンを入れてほどよいモード感を演出しています。高彩度色を入れても、ベースが黒髪など、暗ければ意外と落ち着いた印象にまとまります
【最映えホワイト系】ギャルすぎないフレーム幅が命
全体もハイライトを入れつつ、顔周りのハイライト(フェイスフレーム部)はホワイト系までトーンアップ。少し海外チックなスタイルです。
【おでこの広さもコントロール】細フレームでさりげなく
パネルはあえて太くせず、主張が少ないほうがさりげなくておしゃれ。肌色になじむ色のフェイスフレームはおでこが広く見えるので、額の幅もコントロール可能。顔型のコンプレックス解消に使えますよ!
【ハイライト風】グレー系ボブはかき上げ方で
顔周りに薄めに取ったパネルをホワイトブリーチ。全体のグレートーンと好対照でさりげない存在感です。
【小顔ショート】ハイコントラストでも柔和な表情
ミルクティーカラーはISMの十八番!幅を広めにとって、バックに向かってグラデーションをつけるとやさしい、やわらかな雰囲気に。小顔効果も抜群で、分け目によってイメージを変えられます
顔周りだけが暗い、逆フェイスフレーミング
【イエロー系のド金髪】も顔なじみ良く
ブリーチベースのミディアムボブ。顔周りを地毛の色で引き締めることで、肌なじみのよいデザインになっています。
美容師に取材!
『今おすすめフェイスフレーミング』
■QUEEN’S GARDEN by K-two
20~30代の働く女性の支持でサロンの指名客No.1
- Profile
- 谷口翠彩
[QUEEN’S GARDEN by K-two(クイーンズガーデンバイケーツー)/東京・銀座]
たにぐちみどり/1987年12月19日生まれ。福岡県出身。大村美容ファッション専門学校卒業。2009年K-two入社の現在に至る。現在はQUEENS GARDEN by K-twoGINZAの店長を務める。K-two全店の女性スタイリストの中で指名客数ナンバーワン!
人気カラーを教えてください
深めパープル×無彩色のフレームカラーです!ベースは暗めで、ハイライト部分は白すぎない明るさ。このコントラストがギャルではなくモード系にまとめるコツです。
暗い部分にバイオレットをミックスしたことで、シャンプーするたびバイオレットが明るい部分に流れるので時間がたっても黄味が浮いてきにくく、色もちも◎。
どんなお客さまから人気ですか?
私のサロンは銀座ですし、キャリア系のお客さまがとても多かったです。
今は在宅ワークも定番化して、オフィスワークでは挑戦できなかったデザインカラーに興味を抱く人がとても増えてます。年齢問わず、30代後半の方のチャレンジも多いですよ。
デザインカラーが初めての方には少し根元は残して、幅を狭めにして入れてあげると、ヘアスタイルに馴染みやすいです✨
■THE OVERSEA
ニューヨークで経験を積み、ヘアメイクも多数手がける
- Profile
- KANEKO MARIA
[THE OVERSEA(ジ オーバーシー)/東京・青山]
かねこまりあ/1994年6月14日生まれ。福岡県出身。大村美容ファッション専門学校卒業。新卒でTHE OVERSEA入社。同社の系列店である、NYのSHIZENと行き来しながらサロンワークを行う。現在は一般誌等でヘアメイクの撮影などにも参加。海外のお客からの支持も厚い。
- Profile
- YONEMOTO TSUBASA
(THE OVERSEA)
よねもとつばさ/1994年10月4日生まれ。千葉県出身。日本美容専門学校卒業。都内1店舗を経て、2016年にTHE OVERSEA入社。2017~2018年の1年間にNYのSHIZENと行き来しながらサロンワークを行う。2019年にはDiorのパリコレクションのヘアメイクとしても参加。ヘアメイクとしても活動の場を広げる。
高感度なハイトーンフリークにはどんなデザインがおすすめ?
OVERSEAは全頭ブリーチをしているお客さまも多いので、明るいベースに顔周りのみローライトを入れるなどの「逆フェイスフレーミング」がおすすめ。簡単にわかりやすくイメチェンできます。
強さやクールさを取り入れてうまくバランスを取れると今っぽいデザインになると感じます。フェイスフレーミングは強弱が自在です!
次なるフェイスグレーミングは?
これからはフェイスフレーミング+αが必要
一般的なフェイスフレーミングのデザインはかなり認知度が上がり、人と違うものを欲しがる方には物足りなくなりつつあります。
これからはアシンメトリーなデザインだったり、ハイライトを入れる場所を増やして全体のデザインを育てていくなど、+αのフェイスフレーミング提案が求められると思いますね。
■macaroni coast
高感度な顧客多数。ニュアンシーかつ高い再現性を提供
- Profile
- 宮地恵子
macaroni coast(マカロニコースト)/東京・青山
みやちけいこ/1979年生まれ。広島県出身。東京美容専門学校。都内1店舗を経て2010年に「macaroni coast」の立ち上げから参加。カラー・パーマ技術の高さからセミナーも多い。ファッション感度の高い顧客を多く持ち、幅広い世代から支持されている。
どんなデザインが人気?
セクションカラーが初めての人にも、パネル枚数が少ないフェイスフレーミングはおすすめしやすいです。顔周りのパネルは細く入れるほうがデザイン的にもさりげなくオシャレに見えますね。同じ色相で明度差をつけたりするのがオーダーとしては多いですね
■ISM
ギャル文化を支えたブリーチのパイオニア
- Profile
- 吉田 潤
[ISM(イズム)/東京・表参道、北千住]
よしだじゅん/1967年5月12日生まれ。東京都出身。日本美容専門学校卒業。1998年1月23日、HAIR ISMを東京北千住にオープン。日本のギャル文化を支えてきたパイオニア的存在で、ミルクティカラーを10年前に発案。ギャルの髪色を「まろやか」に変えた。北千住、南青山に2店舗を構える。
ギャル向けのフェイスフレーミングって?
入れたことがはっきりわかるように太目に入れたり、鮮やかな色味を毛先だけに入れる提案が多いです。すでにフェイスフレーミングは定番化していて、ギャルは他の人と違う提案を好むのでグラデーションカラーやハイライトと合わせるなどがオススメですよ★
より詳しい美容師向けの「フェイスフレーミング」は月刊BOBにて特集!
- 月刊BOB 1月号『フェイスフレーミングカラー』
- エイジレスで、ボーダレス。性別すら超えて、一大ブームを巻き起こしているフェイスフレーミングカラー。パネルの入れ方や色味を変えてあらゆる世代、ジャンルに受け入れられている。ポイントはパネルの入れ方と厚み、そして明度。タイパもコスパもよいデザインは沈鬱しがちなムードを打破し、心と顔周りに明かりを灯す!