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最強メンター美容師になろう!!② 〜ありのままを受け入れよう

最強メンター美容師になろう!!② 〜ありのままを受け入れよう

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動画制作:石井佑典(Lond)

●手が空いてそうなアシスタントが、ヘルプに入ってくれると思ったら入ってくれずイラっとした。

●お店の中にモチベーションの高いスタッフ、あまり高くないスタッフがいて、どちらに合わせて教育したらいいのかわからない。

●「スタイリストデビューのために明日から朝練頑張ります!」と元気よく話をしていたのに、翌日遅刻してきた。

など…

挙げだすとキリがないくらい、美容室という環境では「人にまつわるモヤモヤ」が日々起きていますよね。

さらに、労働集約型産業である美容室では人が辞めてしまうことでのマイナスは非常に大きい。それがAIに負けない武器でありつつも、多様な価値観を持つスタッフたちの教育はとても難しいものです。

そんな悩みを持つ現場のリーダー、店長、未来のリーダーたちに知って欲しいのが『メンター美容師』という概念。

連載第1回目はこちら。美容業界No.1エンタメコーチの中野友介さん・Lond代表取締役 甲斐紀行さんのお2人が、「メンターってなに?」「なぜ今必要?」という問いに答えています。

今回は第2回目。メンター美容師に必要な5つの心得を、順番に学んでいきましょう。

美容室あるある「モチベのばらつきによって不満が出る」

今回から新たに「メンター美容師になりたい人」として徳永恵里さん(December/東京・原宿)が登場。

店舗の中ではディレクターとして、また「メンター美容師」をめざすリーダーとして、リアルなお悩みの一つを動画の中で紹介してくださっています。


徳永さん

モチベーションの高い子たちは自らで進んで行動しているけれど、なかなか行動に移せない子達に対して「なぜやらないんだろう」という気持ちになってしまいます。
自分自身も「練習をストイックに頑張るのは当たり前」という環境で育ってきたタイプなので、なかなか自分たちで動けない子たちに対してどうやって接したらいいのか悩んでいます。


そんな徳永さんがメンター美容師として本日覚えていくのは「メンター美容師心得その1」。どんな内容なのでしょうか?

メンター美容師心得その1 ありのままを受け入れる

「ありのまま」とは?

練習を頑張ると言ってたのに頑張ってくれなかった。ヘルプしてくれそうだな、と思ったら来てくれなかった。

先輩としてよく起こりがちな心理状態ですが、メンター美容師として接していくには「ありのまま」を受け入れることが大切なのです。

「そんなこと、言われなくてもわかってるけど難しい…」と思われるかもしれません。

しかし、そんな感情こそ客観的に見つめ、フラットにすることが大事なのです。

●ありのままを受け入れるとは、こういうこと

①感情や前提を入れず、起きていることだけを見る

②自分の中にある「良い」「悪い」の基準で判断しない

③「二念」を継がない

①感情や前提を入れず、起きていることだけを見る

こちらは、上記の動画でも解説しています。

飲食店に入って、あなたの目の前に水の入ったコップがおかれました。その中に水がコップの半分まで水が入っていたとしましょう。

あなたはそのコップの水を見て、どんなことを感じるでしょうか?

「少なっ」と内心思った人が多いかもしれません。

それは、「お店で出される水は、ちょうどいい分量が入っているものだ」という固定観念があるからです。

メンター美容師になっていく過程では、感情や前提と「起きている現象」を分けて考えていく必要があります。

「水が少ないんだな」と現象を認識することで、そもそもイラっとすることはなくなるのです。

お水はたっぷり入っているもの、と思い込んでいるからイラっとする

お水がこれくらいの量入ってるんだな〜と思う


②自分の中にある「良い」「悪い」の基準で判断しない

スタイリストデビューが決まったスタッフ。「明日から朝練頑張ります!!」と元気よく言われ、安心していた。

翌日早めにお店に来てみると、そのスタッフの姿がない。そして、朝礼の時間ギリギリに登場…(ちょっとモヤっとする)。

営業終わりの様子を見ると、Instagramの更新をしている。おっいいね〜と思っていたら、更新し終わった後にするっと帰ってしまった(さらにモヤっとする)。

ーーなんてことはありませんか?

すごい速さで帰っていったあの子…

それは、「練習をすることが当たり前」で、「練習をしないのは悪いこと」だと思っているからなのです。

美容師なら練習することは当たり前、と言われて育ててもらった方が多いでしょう。

しかし、その基準はあくまであなた自身のものさしで決めていること。相手にとっては違う価値観かもしれないのです。

メンター美容師として接していくには、自分の中にある「良い」「悪い」を取り払うことが第一段階として必要なことなのです。

③「二念」を継がない

あまり聞き馴染みのない「二念」という言葉。まずはその意味についてお伝えします。

たとえば、とても素敵なヘアスタイルの方が目の前を通ったとします。

「あ、素敵だな〜」と思うこと=一念(初念)。

「素敵だから、ちょっとお近づきになってみたいな…Instagramとかやってるかな…」と思い、その人の気持ちがこっちに向いてほしい、という欲が出てきたりします。これが二念。

これは禅の言葉だそう。

「素敵だな〜」と思うだけであればいいのですが、“欲”が出てきてしまうと「なぜこちらを向いてくれないのか」という不満の気持ちにつながってしまうのです。

同じように、「練習をせずに帰ったな〜」と単純に思うのが一念。「毎日練習してほしいのになんで帰ったんだろう(怒)」「練習を放っぽり出しちゃって、美容師として責任感がない(怒)」と思ってしまうのが二念です。その気持ちをまずはいったん持たない、ということを意識してみてください。

「ありのまま」を受け入れられない時にはどうしたら?

上記の①〜③でお伝えしたことは、言うのは簡単ですが実践はとても難しいことです。

人間だから、イラっとしたり不満に思ったり、嫌だなと思うことは当たり前にあると思います。

ですが、実は否定したり負の感情を抱いたりすることは、「自分が大切にしているものを脅かされていると思っているから」なのです!

たとえば、何度伝えても10分遅刻してくるお客さまがいたとします。

何度もそんな状況になるとイラっとしてしまうのは当たり前な気がしますが、
それは「次のお客さまの施術までに間に合わなくなってしまう」という恐れや「お店に迷惑をかけてしまうかもしれない」という心配など、自分の大切にしていることが脅かされると思うからなのです。

「ありのまま」なんて受け入れられない! と思ったら、まずはイラっとしたことを冷静に見つめてみましょう。

その裏側に隠れている気持ちを見つめ直すチャンスとして「イラっとした気持ち」はむしろ大切にした方が良いのです!

こんな実践をしてみましょう!

上記①〜③の行動はいきなり習得するのは至難の業。まずはこんなことから始めてみてはいかがでしょうか?

・「?」と疑問に思った時もいったん「なるほどね」と伝える

・「なるほど君はこう思ったんだね」と言葉にしてみる

・相手から言われたことを1回、受け止めてみる

・「でも」などの否定語を極力使わない

「でも」から入るのはやってしまいがちですよね…。

まずは1回、フラットな状態で受け止めるという姿勢こそがメンター美容師への第一歩なのです。

中野さん

相手の言葉や状態をニュートラルに受け入れられるようになれば、自分の心にもゆとりを持てるようになります。
まずは、言われたことや起こったことに対して感情と切り話して聞いたり、感じ取ったりしてみてください。
「感情と切り離す」と聞くと冷たい印象に聞こえるかもしれませんが、オフにするというより、心をフラットになだらかにするようなイメージです。どうですか?できそうですか?

甲斐さん

そしてもう一つ大切なのは無理をしないこと。どうしても受け止められない状態なのに、無理に思い込んでしまっては自分自身がしんどくなってしまいます。ご自身のペースで、少しずつ体得して行ってみてください!

次回は、メンター美容師の心得その2「自分の世界と相手の世界がある」ことを理解しよう!の回です。

お楽しみに〜!

中野友介(エンタメコーチ)・甲斐紀行(Lond/東京) / メンターアカデミー代表
Profile
中野友介(エンタメコーチ)・甲斐紀行(Lond/東京)

メンターアカデミー代表

なかのゆうすけ/1981年9月6日、京都府生まれ。中学時代にグレて道を踏み外すが、24歳の時にメンターとなる美容室オーナーに出会ったことで人生が激変。美容業界No.1の売上をつくる営業マンとなる。現在は美容室のアシスタントやスタイリストのやる気をアップさせるモチベーター・また売り上げアップをサポートする「成功コーチ」として全国のサロンの人材育成に関わる。

かいのりゆき/1986年3月21日、神奈川県生まれ。日本美容専門学校卒業後、都内有名店に入社。その後、美容専門学校の同期6名で「Lond」を起業。現在、グループ企業含めて350名を超える。創業から10年を通して、離職者は総数の1割にも満たず、現在も拡大中。主にスタッフの人材育成とアイラッシュ事業を担う。長年に及ぶメンター教育やコーチング習得を経て、心のあり方から組織の内部強化を担っており、離職率の低下に力を注ぐ。

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KAGA
執筆者
KAGA

多毛・くせ毛で常に横に広がっています。おにぎりと鰻とタッカンマリが好き。

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