ショートヘアのデザインを支えるトリートメントの秘密
顧客の半数以上がショートヘアというneaf(東京・六本木)の副店長を務める犬塚優介さん。“犬塚ショート”を求めて、大人世代が集まる理由と、ショートヘアに欠かせないトリートメント【コアミー】の秘密について聞く。
- Profile
- 犬塚優介
neaf六本木店 副店長
いぬづかゆうすけ/1984年11月4日生まれ。神奈川県出身。資生堂美容技術専門学校卒業。都内3店舗を経て、neaf入社。neaf六本木店の副店長を務める。
- Instagram : @neaf_inuzuka
徹底的に真似をしてショートヘアの苦手克服
――犬塚さんはなぜショートヘアをウリとしているのでしょうか?
実はもともと得意ではありませんでした。むしろ、ショートヘアを希望するお客さまがいらっしゃるのが怖くて、来てほしくないなって思っていたくらいです。ショートヘアはカットのごまかしがきかないので。
――怖かったとは意外です。そんなに苦手だったのに、どのようにして得意になったんですか?
スタイリスト4年目の頃に、このままではないけないと思って、勉強し直す決心をしました。
Instagramを見て、自分が素敵だなと思うショートスタイルを徹底的にコピーすることにしました。動画を見ながら、その人の手の動き、指の使い方、切る手順まですべてを真似するんです。
――ウイッグで練習したんでしょうか?
ショートヘアは骨格が大きく影響するので、人頭でないとわからないことが多いんです。たとえば、前下がりになるはずが、骨格によっては前上がりになってしまう人がいたりして。
定休日となると、まるでボーナスタイムのように練習を楽しんでいました。カットモデルをたくさん呼んで、定休日のほうが忙しかったくらいです(笑)。
そうやって頭のかたちによって変わるさまざまな切り方を身につけました。
――カットモデルの年齢層はどのくらいでしたか?
年齢はバラバラでしたが、若い世代よりも大人世代のほうがショートヘアにしたい人が圧倒的に多いので、自然に大人世代をたくさんカットしていました。
――徐々にショートヘアに自信がついていったんですね。
そうですね。大人世代は根元がペタンとしたり、パサつきが気になったりと悩みが共通していますが、その対応だけではありません。
サロンワークではショートヘアにしたお客さまには必ず「前回はどうでしたか」と聞いて、ふくらみやすかったり、手入れしづらかったりしたところを確認して、1つひとつクリアにしていきました。
――きちんとフィードバックもしたんですね!
はい。僕のショートヘアスキルはお客さまとともに育ってきたものだと思います。お客さまからフィードバックをいただきつつ、自分でも写真や動画で撮影してチェックする、の繰り返しです。
切っているときはどうしても主観的になってしまうので、写真や動画を見返すことで、第三者の視点でダメなところをチェックできます。そして、まだ足りないと気づいたところをブラッシュアップします。
犬塚ショートの来店サイクル
店全体の客層は30〜40代が中心だが、犬塚さんは40〜50代が中心。骨格に合わせた犬塚ショートは2カ月持ち、来店サイクルは3週間に1回グレイカラー、6週間に1回カット+グレイカラー+コアミーが多い。コアミーと組み合わせることで、繰り返しのグレイカラーによるダメージも気にならない。
ショートヘアにトリートメントが重要な理由とは?
――犬塚さんのつくるショートヘアのポイントは何でしょうか?
いちばん重視しているのは「小顔+小頭」につくることです。日本人は頭が大きいので、後頭部にふくらみをもたせつつも、頭を小さく見せるデザインにしています。
――女性にとっては少しでも小さく見せたいものです。具体的にはどうしていますか?
鏡で前から見たときがとても大事なのですが、ショートヘアはフロントデザインが難しい。単純に顔周りの髪が少なくなるからです。
そこで、顔周りから後頭部へ向けてレングスを長くして、奥行きを持たせる切り方にすることで、顔の縦横比と重心の調整をしています。
また、えり足の長さの調整も重要。顔立ちや、お客さまの求めるテイストに合わせて、1〜2cm単位で長さを決めます。短くなるほどボーイッシュ、クール、長さを残すほどフェミニンな雰囲気になります。
――昔ショートヘアが苦手だったとは思えないくらいのこだわりですが、カットでそこまで完成されたショートヘアに、なぜトリートメントが重要なんでしょうか?
ショートヘアにツヤが出るトリートメントは少ないんです。面の出るロングヘアと違い、ショートヘアはレイヤーや毛量調整でふんわりしているので、ツヤが出づらい。この「ツヤとふんわりを両立できるトリートメント」がありませんでした。
僕自身、トリートメントの重要性に気づいたのはこの2、3年くらいです。カット技術を磨くうちに、質感まで見るようになり、シャンプーやトリートメントの見方が変わりました。
僕は固定観念にとらわれない主義なので、メーカーさんの説明よりも、自分の使用感第一で何社も試しました。軽い質感用と書かれていても、そうじゃない人にも合う場合もあるので。
――そこでコアミーと出会ったんですね。
2020年の発売のタイミングで、コアミーの臨店講習があり、仕上がりの違いにスタッフ全員がびっくりしました。コアミーでトリートメントしたショートヘアは、「根元ふんわり、毛先しっとり」で、まさに僕が求める質感そのものだったんです。
素髪に近いツヤ感がありつつ、ハリ感もあって、今の時代に求められている質感だと感じました。
――コアミーでトリートメントしたショートヘアのお客さまの反応はどうでしたか?
ドライ後の髪を見ればツヤが出ているので、お客さまも目で見てわかります。その後、髪を触っていただいて、指通りのよさや、しっとり感を感じてもらいます。
コアミーをリピートする方は、スタイリングしやすくなったと喜ばれていますね。
――コアミーの施術工程についてはどうですか?
トリートメントは施術者によって仕上がりにバラつきが出やすいですが、コアミーは誰が施術しても仕上がりにブレがありません。工程はシンプルで、放置時間を長く置かなくてもいいので、余分な時間もかかりません。
僕がトリートメントでいちばん困るのは、仕上がりの質感が重くなりすぎること。それによって思い通りに切れなくなるからなんですが、コアミーはそういった失敗がありません。
――コアミーの料金設定を教えてください。
コアミーを使ったトリートメントメニューは5〜10分の施術時間で7,700円です。特に大人世代の方は、グレイカラーをしに短期間で来店されるので、忙しくて時間をかけたくないお客さまに喜んでいただいています。
――犬塚さんのお気に入りは何ですか?
アウトバスのコアミー トリートメント ミルク Sです。商品は軟毛・細毛向けなのですが、つるつるした質感と重くならないところがどの髪質にも合うので、店販でもすべてのお客さまにお勧めしています。
お客さまは自分でつけるとムラになりやすいため、それが質感の低下につながります。僕はこのミルクが軽い仕上がりだからこそ、多めに使うようにお伝えしています。根元につけても重くならず、安定した仕上がりになるので、使いやすくクオリティが高いです。
――最後に、コアミーを美容師向けにお勧めするなら?
コアミーはデザインとケアの両立ができるトリートメントです。
まずは使って、自分の目で見て、質感の違いを感じるのがいちばん手っ取り早いと思います!
ホームケアでさらに髪のよい状態をキープ
店販の入口としてお勧めしやすいのがコアミー トリートメント ミルク S。さらにコアミーのよさを感じた人はシャンプーやトリートメントへと継続購入するという。コアミーの導入によって、スタッフが自信を持ってお勧めでき、キャンペーン時には店販売上げ150万円達成!
お問い合わせ先/株式会社アリミノ TEL.0120-945-334
- 執筆者
- 有希牧野