【白髪ぼかしハイライト】実際に体験してみた!1カ月後やデメリットもリアルレポート
「脱白髪染め企画」も「白髪を活かすハイライト企画」もこれまでたくさん企画してきたボブログ編集部。
「まだまだ白髪はしっかり染めたいなぁ」と思いながら気づけば46歳。そろそろ白髪を活かしはじめても良い頃合いだろうとやってみました! 白髪ぼかしハイライト。
今日のボブログでは、編集部がリアルに体験した、白髪ぼかしハイライトのリアルレポートをまとめます。
「白髪ぼかしハイライト」とは?
白髪ぼかしハイライトは、白髪染めを使わずにハイライトで白髪をぼかして白髪を目立たなくする技術です。
「白髪ぼかしハイライト」=「白髪ぼかし」=「脱白髪染め」
さまざまな呼ばれ方がありますが、これらは同義。
ブリーチを使用
白髪ぼかしハイライトでは、「白髪」と「黒髪」の中間の色味をつくるイメージでブリーチを根元から細かくハイライトを入れます。
ハイライトで「擬似白髪」をつくることによって白髪が目立たなくなるだけでなく、オンカラーの際に異なる素材がブレンドし合って立体感が生まれるという特徴も。
異なる4つの素材に色が重なることで、4つの色がブレンドしたように見え、白髪をぼかしながらヘアカラーを楽しむことができます。
【4つの素材】
・白髪ぼかしハイライト
・白髪
・黒髪(地毛)
・既染部(以前のヘアカラー部分)
白髪染めを使用しない
白髪ぼかしハイライトの施術では、染料の濃い「白髪染め」は使わず、明度の高い薬剤で染めるため、白髪に色が濃く入りすぎずません。
白髪を淡い色のまま育てていくことができるため、根元付近にあった白髪が中間〜毛先まで伸びてくる頃には全体の明度も高くなり、白髪が生えてきても目立ちにくくなります。
これまで3〜4週間で白髪を染めていた人も、5〜6週間くらいまではヘアカラー周期を延ばすことができるのです。
今回やってみた2回の白髪ぼかしハイライト施術がこちら
Before
・白髪率:もみあげ90%、トップと顔周り50〜70%、その他10〜30%
・明度:ベース6Lv、ハイライト履歴部分12Lv
・履歴:半年前にハイライト履歴あり
【1回目】
【2回目】1カ月後
白髪ぼかしハイライトの流れ
今回、表参道にあるanjiの野田果林さんから自社で作成している「白髪ぼかし施術動画」のお声がけをいただき、はじめての白髪ぼかしハイライトに挑戦しました。
最初はコントラストデザインを提案しようと考えていたのですが、白髪染め剥がしをして、明るい色にした方が似合いそう! とカウンセリングで提案。
全体に細かい白髪ぼかしハイライトを入れ、明るめのトーンに仕上げることにしました!
1)白髪染め剥がし
これまでは白髪をしっかり染めていたため、まずはクレイブリーチで残留色素を抜くことに。
この白髪染め剥がしによって、「求める色」が表現しやすくなります。
2)ハイライトを45枚入れる
3)間塗り
【レシピ】アッシュ系
〈根元〉
1剤/7チェスナットブラウン:8レディシフォンブランジュ:8スモーキーマットアッシュ=1:1:1(オルディーブ)
2剤/ox6%
〈毛先〉
1剤/9スモーキーマットアッシュ(ハーフ):クリア=1:2(オルディーブ)
2剤/ox3%
4)シャンプーバス
間塗りを終えた後のため、ホイルに包まれていた白髪ぼかしハイライト以外の部分には、すでにアッシュ系の色が入っている状態。
ハイライト部分はオレンジ味に傾いているので、ここからハイライトを入れたところ(ホイルで包まれていた部分)にシャンプーバスで先ほどとは異なる色味を入れていきます。
【レシピ】マット系
〈根元〉
1剤/ナチュラル8:ナチュラル9:マット9=1:1:1(プロマスターピグメント)
2剤/ox2%
〈毛先〉
1剤/マット9:クリア=1:1(プロマスターピグメント)
2剤/ox2%
白髪ぼかしでも、ここまで染まります
前述の通り白髪染めは使いませんが、染料の濃いカラー剤でなくても、ここまで(写真右)白髪に色が入ります。
【AFTER】※1回目の白髪ぼかしハイライト後
・「白髪」の部分→ うっすら色が入る
・「黒髪」の部分→ 元の色が濃いため、他の部分より濃く見える
・「ハイライト」部分→ シャンプーバスで入れた色味が出る
・ その他の「ベース」部分→ クレイブリーチで白髪染め剥がしを行ったため、ベースは暗すぎず中明度。ハイライトを引き立てている。
白髪ぼかしハイライトのメリット・デメリット
メリット
これまでは白髪をレベルの低いカラー剤で染めていたので、伸びてくると白髪がクッキリ!
白髪ぼかしハイライトを体験して一番メリットに感じたのは、このクッキリ目立っていた白髪が、多少伸びてきても気にならないということ。
さらに、
・明るい色を入れられる
・頭皮への負担がない
・ヘアカラーの間隔を5〜6週間くらいは空けられる
・若返る!?
など、白髪ぼかしハイライトには「まだ諦めなくて良いんだ!」という気づきとメリットがたくさんあります。
デメリット
一方、デメリットも当然あると思います。良く言われるのは、
・色落ちが気になる
・ブリーチを使用するためダメージにつながることがある
今回、プレックスを使用しながらケアブリーチを行ったので、ダメージはそれほど気になりませんでした。
紫シャンプーを週に1回使用しているので色落ちもそれほど気になることもなく、色落ちよりも、「白髪を人目にさらしている」ストレスから解放されたメリットの方が私は大きかったです。
ただ、日々のケアを怠ったり、スタイリング剤をつけないと、パサついて見えやすいので、ツヤをキープする日頃のケアはとても大事だと痛感・・・。
実際にやってみてどうだった?
周囲の反応は?
美容師さんに会うことが多いため、目と目が合っているようで、実は頭頂部を常に見られている・・・(気がする!)と感じることもなくなり、「髪色、明るい方がいいね!」というお声を良くいただきます。
休日は日中、野外にいることが多いため、天気がよい日の「白髪まる見えの恐怖」に怯えることもなく、「いい色だね」「なんていう色?」などと声をかけられることも増えました。
白髪をダークトーンで染めていると無縁になりがちな「透明感カラー」も、白髪ぼかしハイライトなら挑戦できるので、明るい色や透明感を楽しめる機会が広がりそうです。
ハイライトは毎回入れないといけないの?
1回目の白髪ぼかしでホイルを45枚入れたので、2回目はハイライトを入れる必要はなかったのですが、私の場合はもみあげに特に白髪が多いため、もみあげの白髪を目立たなくするためのデザインハイライトを行いました。
もみあげの白髪を目立たなくするために、今回は2回目も白髪ぼかしハイライトを入れました。
一度、白髪ぼかしハイライトを入れたら、1カ月後、2カ月後の来店ではハイライトを入れず、色を入れるだけのメニューでもOK。
3回に1回くらいのペースでハイライトを入れていくのがお勧めです!
増える白髪・・・今の不安と未来への希望
高校卒業と同時にヘアカラーを続け、20代で白髪が出始めてからは月1でヘアカラーを行ってきました。
頭皮に違和感をおぼえ皮膚科を受診したこともあり、このまま3週間に1回のペースでヘアカラーを行って良いのか? 普段通い続けている美容師さんからもヘアマニキュアなど別のヘアカラー計画を提案してもらったり、顔周りの白髪が多い部分をブリーチしてフェイスフレーミングを入れるデザインや、もみあげの白髪を生かしたセクションカラーにも挑戦してきました。
数年前までは増える白髪をどうしていくべきか不安を感じていましたが、今は白髪を「白髪染め」で染めないヘアカラーもさまざまな選択肢が広がっています。
「白髪染め」を使わない選択肢
1)白髪ぼかしハイライト ←本記事で解説
2)セクションカラー
3)ヘアマニキュア
4)ノンジアミンカラー
5)ヘナ
6)グレイヘアにしてしまう
白髪をまったく染めない「グレイヘア」もいつかはやってみたいけど、まだもう少し先にしたいと考えているので、本記事で紹介した「白髪ぼかしハイライト」や、顔周りの白髪が多い部分にブリーチでデザインを入れる「セクションカラー」がやはりファーストステップとして進みやすいと感じます。
今度、ヘアデザイン次第では「ヘナ」もやってみたいし、「ノンジアミンカラー」などのジアミンを使用しないヘアカラーにも興味があります。
漠然と増える白髪に対して「不安」を抱いていた頃と違って、たくさんの選択肢があるからこそ、白髪が増えてもヘアカラーを楽しんでいきたいと今は思えます!
そこにはやはり、信頼できる美容師さんの存在があってこそ。
未来のヘアカラー計画を相談しつつ、これからは「白髪を育てること」も楽しんでいけたら良いなと思いました。