ランジェリー美容師♡カワイミオ/新しい働き方へ挑戦中!読者の質問に答えてみた[美容師編]

ランジェリー美容師♡カワイミオ/新しい働き方へ挑戦中!読者の質問に答えてみた[美容師編]

211

連載:〈ランジェリー美容師〉カワイミオのコラム

ヘアだけでなく、整体やランジェリーといった女性の気になる話題に精通し、美容師の枠にとらわれない生き方で人気を誇るカワイミオさん。

東京・南青山でお店を構えていましたが、沖縄へ移住して新しい生活を始めるべく準備を始めたそう!どんな生活をするの? どうやったらカワイさんのように自分らしい働き方ができるの?などなど……。美容師読者のみなさんからの質問&相談に答えてもらいました!

カワイ ミオ / MUSE inc. 代表
Profile
カワイ ミオ

MUSE inc. 代表

1992年9月4日生まれ。茨城県出身。茨城県の美容室で勤務後、2017年に上京。美容だけでなく整体術やランジェリーについての発信で女性の支持を集め、「ランジェリー美容師」と呼ばれるように。2020年にはアシスタント1名で月間指名売上714万円を達成。
2021年には合同会社MUSE.incを設立し、東京・南青山にプライベートサロンをオープンさせる。サロンワークだけでなく、商品プロデュースなども手掛ける。
体調を崩したことをきっかけに、年間20万円の会員制サロンにシフト。
5月末で現在の店舗をたたみ、1月には沖縄移住を予定している。

「美容師ってこんなに可能性がある」ということを伝えていきたい

Q 美容師を辞めた後にやってみたいと思ってることについて教えてください!

2023年5月31日をもって“現場でお客さまの施術をする“美容師の働き方は辞めました。

現在はヘアケア商品のプロデュースや情報の発信、お客さまに美容師さんを紹介したりヘアケアの相談に乗ったりするカウンセリングをしています。

今後は美容師さんに対しても、今まで私が美容師として年収1200万を稼ぎ独立した経験から、お役に立てる知識や情報をSNSやこの連載をを通して伝えていきたいです。

また、みなさんのトータルビューティを支える一貫として、人生相談を受けたり、ヨガを一緒に楽しむサービスも行っています。

ヨガのレッスンは自宅でオンラインで。この写真は夫との朝ヨガの様子です(笑)

実は、最近は珍しい病気にかかってしまって、入院もしました……

その体験やそこから得た学びなども、コラムや漫画などにして発信したいと思っています。

現在は東京の南青山に住んでいますが、来年の1月には沖縄に移住することが決まっているので、今後は沖縄での生活のことも発信していくと思います。

私は人生の全てをコンテンツにするタイプなので、あまり型に囚われずに自由にやっていきたいです。

ゆくゆくは本の出版も実現したいですし!海外移住なんかも視野に入れてます。

美容師の域を超えて、もっと多くの経験をしていきたいです。自分でデザインしたプール付きの一軒家もつくってみたい!

元々一美容師として極めた人間がこんなふうに生きてるという姿を通して、それが誰かの希望になれば幸いです。

Q 今後どうやって生計を立てていくんですか?

現在は、主にお客さまからの人生相談や髪の毛の悩みに対するカウンセリングをさせてもらっています。

また、ヘアケアの商品をプロデュースしていることで得られる収入もあって、生計が立てられていますね。

今後も、さまざまな人と関わりながら、世の中を少しでも豊かにするような企画や、SNSでの発信を通し、自身の影響力や信用を増やして収入を得ていくと思います。

また、独り身のときは自分のみの収入で生きていくんだ! と気を張っていましたが、現在はありがたいことに事実婚したパートナーがおり、私が無理をし過ぎて体調を壊していたのを理解してくれていて、夫の経営者ととしての収入と資産運用を通して得る収入も、2人の収入として合わせて生活しているので、心身的にとても支えられ、とても助かっています

▶︎noteでランジェリー制作の奮闘記を公開しています! こちら(外部サイトに遷移します)

自分で乗り越えられる「辛い」なら、抱え込んで悩むのではなく行動を変えてみましょう!

Q お客さまと接していて辛いと思ったことはないですか? その時にどんな風に切り抜けたのですか?

サロンワークでの「辛い」って、さまざまですよね。

たとえばお客さまの髪の状態を考慮し、なるべくお客さまが望む理想に近づけたいと尽力する中で、“どうしてもここまでしか近づけられない”という現実があります。そんな時に辛いというか、苦しいなと感じることはありましたね。

それでも、苦しくも現実をお伝えしてお客さまに納得していただき、私もその後、それを解消できるように勉強して乗り越えてきました。

ほかには、お客さまが辛かった体験をお話くださったときに、私も共感しすぎて泣いてしまうこともありました。その場合は、お客さまと一緒に泣きながら、一緒に解決・解消する方法を話して乗り越えてきました。

基本的にお客さまと話すことも接することも好きなので、自分の体調が悪いとき(腰を痛めてるときや、生理痛のときや、働きすぎで鬱になったときなど)以外は辛さを感じたことはなく…

ちなみに、腰を痛めたときも、生理痛のときも、働き過ぎて鬱になったときも辛かったですが、お客さまが原因ではなく……私の働き方が原因だったので、質問の「お客さまと接していて辛かったこと」とイコールにはならないと思っています。

腰を痛めたときは、整体とマッサージに通ったりジムで鍛えたりストレッチしたり、自分でできることは全部しましたし、生理痛は痛み止めで緩和したり、そもそも生理をストップさせるために超低用量ピルを飲んでみたりしました。

鬱になったときは、単純に朝8:00〜24:00まで美容師業も含め何ヶ月も働き続けていた時期だったので、働き過ぎだと気づいて働く時間を短縮するように改善して、切り抜けました。

ご自分に課題を抱えていて辛いと感じる方は、参考にしてもらえると嬉しいです。

ほかには……稀にクレームを頂いたときは、ショックを感じて泣いたこともあります。

お客さまのご要望に応えられなかったことにショックを受ける感じです。今後二度ととそのようなことのないように、しっかり対策をすることと、お客さまに誠心誠意を込めて謝罪をします。

上京する前のアシスタント時代に1回だけ受けたお客さまからのクレームが

「若い子にネイルを褒められたのが気に食わなかった」

と言うものだったときは、ショックを受けましたが……。

自分より遥かに若年者からネイルを褒められることが嫌な人も居るんだというのを知れました。もっと人の心理を勉強しなくてはと、今の自分に活きているので、学びのチャンスをいただけたことに感謝しています。

お客さまが大好き! 新しい関わり方で、もっと絆を深めていけるといいなと思います♪

SNSで支持される理由は「リアル・マメさ・差別化」がポイント!

Q 集客がうまくいきません。カワイさんがInstagramなどで集客した時にうまくいった成功例や失敗例を聞いてみたいです!

私はほとんどインスタで集客しておらず、メインに使っていたのはTwitter(現・X)でした。

インスタは上京したての頃に、とりあえずできることは全部やる!とインスタも使っていましたが、情報を発信・収集・拡散するという意味ではその当時はTwitterの方が的を得ていたので、途中からはTwitterがメインとなりました。

私がSNSでの集客に成功したワケを分析すると、以下の行動が結果につながったのだと思っています。

(1)分かりやすい事例のビフォーアフターを載せていた

(2)なぜこうなるのかという理由を明確に、細かく、分かりやすい言葉で発信した

(3)自分がどういう想いで美容師をしているか、どんなお客さまに任せてほしいか、どんな人をどんな風にしたいのか、明確に発信していた

(4)お客さまの要望に全力で応えていた

(5)基本的にはマンツーマンの接客に拘り、なるべく自分がお客さまに対応することを心がけていた

(6)お客さまに自分が提供できることを、嘘偽りなく、誠実に発信していた

(7)自分の“キャラ”が分かりやすいように発信していた

(8)他の美容師さんたちがやっていない、やれていないことをして差別化した

(9)お客さまからの正直なレビューを載せていた

(10)お客さまから推していただけるような対応をしていた(コメントにすぐ返す、引用やリプに絶対反応する、お客様さまが自分を宣伝してくださったツイートを引用して感謝を伝えるなど)

(11)自分がどのSNSを利用している人たちに来ていただきたいか見極めて、狙ってSNSを利用していた

(12)自分に任せてくれたらこんな風になります、と伝えていた

(13)SNSを見てくれる人に「この人じゃないとダメだ!」「私の髪を任せられるのはこの人しかいない!」と思わせる内容で発信していた

(14)常に「自分だったらどんな美容師に髪を任せたいか」を考えて発信していた

(15)加工無しの、リアルを伝えていた

(16)お客さまに他の一般的な美容師さんとの違いを分かりやすく伝えていた

(17)施術の料金や時間などを明確に伝えていた

(18)自分に相談してもらえるようになるために、ヘアケアの知識などを発信していた

(19)信頼性を高めるために、どんな事前カウンセリングをしているかなどを載せていた

(20)お客さまの症例や悩みなど、リアルなものを掲載していた

これが私の「SNSで集客に成功した理由」です。

ポイントは「リアルさ」と「マメさ」、そして「差別化」かなと思います。

お客さまが知りたいことをリアルに丁寧に、そして即座に伝える。さらに、他の美容師さんと何が違うかを明確にして伝える。

お客さまがSNSの情報で「この人に会ってみたい」と思い、実際に会った際に「期待以上だった」と思ってもらえることが大事だと思います!

***

「来店したお客さまの髪を綺麗にする」という従来の美容師の役割から飛び出して、新しく自由な関わり方を目指すカワイさん。

担当編集は、自由でイキイキとした姿の裏に強いこだわりや妥協のなさ、お客さまへの情熱を感じました。

次回は美容師さん以外の読者からの質問に答えてもらいます。来年はいよいよ沖縄への移住も……! 新しい女性美容師の生き方を切り拓くカワイさんの今後&連載を、どうぞお楽しみに♡

前回記事はこちら↓

ボブログ編集部
執筆者
ボブログ編集部

成長し続ける美容師のための髪書房ウェブメディア『ボブログ』。これまでにないスピードで変革する時代に必要な情報【パラダイムシフトの芽】をいち早く見つけ、掘り下げ、新しい常識を提案します。

Prev

Next