【髪質改善メニュー】【縮毛矯正】【ハーブカラー】3強テクで“爆発クセ毛”を一発チェンジ

【髪質改善メニュー】【縮毛矯正】【ハーブカラー】3強テクで“爆発クセ毛”を一発チェンジ

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写真:山﨑美津留


2020年4月の緊急事態宣言発令後、スタッフを守りたい一心でYouTube投稿を始めたarea(エリア/東京都江東区) 代表取締役社長 熊坂裕一郎さん(通称:KUMAさん)。

髪に悩む女性たちの髪を美しく変身させるYouTubeは40万視聴を超え、全国の女性たちから絶大な支持を得た。


今日のボブログでは、KUMAさんの美髪メニューがどんなメニューなのかを徹底解剖。

YouTubeで募集した髪に悩む女性が、KUMAさんオリジナルの「髪質改善メニュー」「縮毛矯正」「ハーブカラー」でツヤツヤの髪に生まれ変わる!

Contents


中学生の頃から縮毛矯正を繰り返してきた

髪質のせいで人生を楽しめないお客さまを1人でも救いたい。その想いからケラチンやヘマチンを仕入れ、徹底研究。「髪質改善」「縮毛矯正」「ハーブカラー」の3つ軸でたくさんの髪に悩む女性たちの髪を変えてきた。

今回はYouTube「美容師KUMAのこだわりTV」で募集したお悩みモデルの髪を「一発でキレイな髪になれる特別企画」を実施。

たくさんの応募の中から選ばれたモデルはコチラの方↓。中学生の頃から4年前までずっと縮毛矯正を繰り返してきた。知人に「美容師KUMAのこだわりTV」を教えてもらい、チェックしていたという。

Before

・カラー履歴:ハイライト
・ダメージ:ハイライト部分はダメージレベル10(10段階)
・クセの状態:波状毛と捻転毛のミックス

4年前までは縮毛矯正をかけていたが、ここ4年は濡れている状態でクリームを揉み込み、ジェルを使って、クセを活かすスタイリングをしていた。


KUMAさん

確かに、難しい髪ですね。波状毛と捻転毛がミックスしていて、ブリーチは予想以上に入っていました。

4年前までずっと縮毛矯正をされていたそうですが、現在はもう縮毛矯正の履歴は残っていない状態です。

髪質をチェックするときは、
・見て
・触って
(履歴を)聞いて
・濡らして
判断。

今回は「髪質改善」「縮毛矯正」「ハーブカラー」の3つのテクニックを用いて、これまで触れたことのないような理想の髪を目指します!

【プロセス】

①縮毛矯正
  ↓
②カット
  ↓
③ハーブカラー

※全工程において、髪質改善メニューもプラスしていきます!


オリジナル【髪質改善メニュー】を組み合わせた【縮毛矯正】とは?

KUMAさん

縮毛矯正の還元剤は「酸性」を使用しようかとも考えたのですが、「中性領域」の還元剤をセレクト。

波状毛と捻転毛の混合毛でダメージもあるため、酸性だと伸びづらいと判断しました。



まず「髪質改善メニュー」で髪に栄養を

【髪質改善メニュー①】浸透剤を塗布。尿素とケラチンの混合剤で髪を少しだけ膨潤させることで、この後の施術の剤の浸透率を上げる。
【髪質改善メニュー②】ナノ化CMCと高分子PPTセラミドを塗布。泡状で塗布することで髪に定着しやすくなる。

【髪質改善メニュー】

1)浸透剤・・・浸透率を上げる
2)ナノ化CMC+高分子PPTセラミド・・・ダメージホールを埋める
3)高密度のCMC・・・1つ前の工程とは異なる種類のCMCを塗布。ダメージホールに入ったCMCやPPTが流出するのを防ぐ
4)ポリフェノール・・・キューティクルを引き締め、入れた栄養の流出を防ぐ

KUMAさん

栄養分を入れた状態で「どれだけいい状態を持たせるか」が重要なので、栄養分が流出しないための工程もプラスしていきます。



中性領域の還元剤で「縮毛矯正」施術

【縮毛矯正・1剤塗布】クセの強いネープから塗布。コームを使うとキューティクルに負荷がかかるため、コーミングはせず、指で伸ばしていく。
【縮毛矯正・1剤塗布】トップのダメージが激しい部分は時間差で後から塗布。
【縮毛矯正・1剤塗布】クセが強い部分は二度づけ。この後、5分放置。

【使用薬剤】

・還元剤:システアミン+システィンのW還元(羽衣ストレート/ナゴヤ美容)

KUMAさん

W還元はブリーチに対応しやすく、ダメージやクセが混合している髪に向いています。

今回は中性領域でもアミノ酸が配合されていてクセが伸びやすい「羽衣ストレート」を使用しました。

お流しの後、「髪質改善メニュー」を追加


【髪質改善メニュー】@シャンプー台

5)CMC
6)ヘマチン
7)ポリフェノール
8)キトサン

KUMAさん

ここでの髪質改善メニューでは、髪を疎水毛に戻していくことが大切です。

アルカリ除去も大切ですが、酸性に傾きすぎると収斂(しゅうれん)がおき、髪がキシキシしたりゴワゴワしやすくなります。

「縮毛矯正」のアイロンは強めにプレス


ドライ後、クセが戻る場合はアイロン施術をする。

アイロン施術は強めにプレスするのがポイント。

【縮毛矯正・アイロン施術】プレスは強めに1回スルー。アイロンスルーはゆっくり行う。
【縮毛矯正・アイロン施術】毛先の方もスピードは上げず、ゆっくりスルーすること。


【アイロンスルーのポイント】

・パネルは1〜1.5cmくらいで薄めに取る
・アイロンスルーのスピードはゆっくり
・プレスする力は強めに。髪が楕円になるくらいまでプレスしないと雨の日に広がりやすくなり、結局はお客さまがセルフでアイロンを入れることになってしまう

KUMAさん

ゆっくりスルーすることができるのは、1剤の還元剤がシステアミン系だから。

還元剤により伸びる準備はできているので、あとは熱をじっくり入れてあげます。

【縮毛矯正・2剤塗布】2剤もコーミングは1回だけ。バングは自然な丸みをつける。

2剤の流し後も「髪質改善メニュー」

【髪質改善メニュー】@シャンプー台

9)高分子ケラチン、ナノ化CMC
10)ヘマチン
11)キトサン
12)セラミド、18MEA

オトナの髪には「ハーブカラー」

【ハーブカラー】粉状のハーブカラーをお湯で溶く。
刷毛に取る量はやや多め。

【ハーブカラー】

くまさんが使っているハーブカラーはオリジナル。紅茶の葉やトリートメントも配合されており、今回はブラウン:オレンジ=3:1でミックス。
ハーブカラーは白髪が増えてカラー頻度が高まったオトナ世代のパサつきを軽減し、ツヤを与えてくれる。

根元から塗布。白髪もしっかり染まる。
中間〜毛先を塗布し、コーミング。
クレイパックのように頭皮につけてもOK。20分放置。


髪質自体が変わったような仕上がりに

Before

Before

After

After
「こんな風になれるんだ、私の髪!」とモデル自身も驚きの様子。

今まではクセを落ち着かせていただけだったのに対し、「まるで本当に髪質自体が変わった」ようだという。
KUMAさん

施術のベースにあるのは、ダメージをいかに軽減できるかということです。

髪にケミカルが付いている時間を極力短くし、誰が施術しても均一な仕上がりになるようになるように、タッピングなどの個人によって差が出るテクニックは避け、スタッフが全員同じレベルの技術を提供できるようにシステム化しています。

 

areaには髪に悩む方やパーマやブリーチで失敗されてしまったお客さまが多くいらっしゃいます。

中には九州から来店される方も・・・。

どんな髪質のお客さまがいらっしゃっても、「なんとかして髪をキレイにしてほしい」と願う気持ちは絶対に壊したくないという想いで、最適な「髪質改善メニュー」と「ハーブカラー」「縮毛矯正」を提案しています。

 

【areaのメニュー料金】

・カット+トリートメント(約1時間半) 12,430円(税込)
・カット+縮毛矯正+髪質改善メニュー(約2時間半) 27,280円(税込)
・カット+縮毛矯正+髪質改善メニュー+ハーブカラー(約3時間) 34,680円(税込)

熊坂裕一郎(くまさかゆういちろう) / 株式会社THREE ARROWS(東京都江東区) 代表取締役社長
Profile
熊坂裕一郎(くまさかゆういちろう)

株式会社THREE ARROWS(東京都江東区) 代表取締役社長

1977年神奈川県生まれ。国際文化理容美容専門学校卒業。都内の美容室2店舗を経て2008年に株式会社THREE ARROWSを設立。東京都江東区に美容室areaをオープンする。現在は3店舗を展開。2011年より髪質改善メニューに力を入れ、プライベートブランド「エリアプレミアムシャンプー」の開発・販売も行う。YouTubeチャンネル「美容師KUMAのこだわりTV」はチャンネル登録者数1.5万人。

ボブログ編集部
執筆者
ボブログ編集部

成長し続ける美容師のための髪書房ウェブメディア『ボブログ』。これまでにないスピードで変革する時代に必要な情報【パラダイムシフトの芽】をいち早く見つけ、掘り下げ、新しい常識を提案します。

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