透明感たっぷりハイライト、傷み知らずの時代に突入!

透明感たっぷりハイライト、傷み知らずの時代に突入!

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文:那須凪瑳
撮影・編集:大野陽平

「カラーリングを楽しみたいけど、ハイトーンにはしたくない」、「落ち着いたカラーリングが好みだけど、重たい印象になってしまう」……。

そんなお客さまの強い味方が、ハイライトを入れたデザインカラー。季節も年齢も問わず人気の高いハイライトは、施術する機会も多いのでは?
でも、ハイライトの施術はベース部分に色味が入ってしまったり、キレイに発色しなかったり、逆に目立ちすぎてしまったりと、失敗する要素の多い難しい技術。

そこで今回は、ハイライトのコツをYOLO小岩の代表・大牧弘昌さんに伝授していただきました。ハイライトを得意とし、大人ハイライトからコントラストハイライト、白髪ぼかしハイライトまで、幅広い年齢層のお客さまに合わせてさまざまなハイライトを提案する大牧さんの施術は、“Instagramで見たまま”の美しい仕上がりが人気です。

そんな大牧さんの“マル秘テクニック”を交えつつ、大人ハイライトの作り方をご紹介します。

※この記事はヘンケルジャパン株式会社とのタイアップです。

↓大牧さんの実際の施術の様子はこちら。

ハイライト施術の「あるある悩み」とは?

ーーまず初めに、ハイライトの施術をするときのスタッフの方々の「あるある悩み」を教えていただけますか?

大牧

いくつかありますが「ハイライトの境目の赤みを消す場合の薬剤選定が難しい」、「ハイライトの色にアッシュを使う場合、青くなって失敗してしまう」、「ベース部分にも色味が入ってしまう」というのはよく聞きますね。

ーーなるほど。日本人は特に赤みが強い人が多いですよね。

大牧

そうですね。今回は、ベース部分に色味を入れずに、かつ赤みをおさえてキレイなハイライトを入れる方法を教えます!

【施術編】マル秘テク満載。透明感たっぷり大人ハイライトの作り方

Before

ベースは赤みがある状態。

ブリーチはしていないものの、よく海水浴に行くためブリーチ毛のようなダメージがある。

1)ブリーチ

チップ幅は外側5mm、内側1cm。表面のチップは細めに取るのがポイント。チップは小指1本分開けて取っていく。このとき、うぶ毛は取らないようにする。
ライトサイドはカバーリング多めに、ヘビーサイドはカバーリング無しにすることで、自然なハイライトに仕上がる。
今回使用したブリーチ剤は、シュワルツコフのパウダーブリーチとクレイブリーチ。クレイブリーチは、クレイを使用することでホイルの中でより密着し、ムラなく均一にリフトする。

2)間塗り

後で根元をリタッチをするので、間塗りは根元1cm開けて塗る。
★マル秘テクニック
中間塗りが終わったら、シャンプー台ではなくセット面でホイルを外す。 

ーーシャンプー台ではなくセット面でホイルを外す理由を教えていただけますか?

大牧

施術の時間を短縮するためです。カラーの施術、特にブリーチするときは、お客さまに長い間お待ちいただくことになるので、なるべく施術時間を短くするように意識しています。

一般的に、色味が混ざることを懸念してシャンプー台でホイルを外す方が多いと思いますが、僕は色味が混ざらない組み合わせにしているので、心配する必要ありません!

間塗りRECIPE
根元〜中間
1剤 アッシュ(A4):アッシュ(A8)=1:1
2剤 OX6%

毛先
1剤 (アッシュ(A8):ブラウン(BR4)):ピンク(P10)=(1:40%):20%
2剤 OX3%

3)お流し

★マル秘テクニック
色が混ざらない組み合わせになっているので、シャンプーせず、流水でしっかり流す。シャンプーをすると、界面活性剤の影響でベースの薬剤が入ってしまうので、しないことがポイント。

4)オンカラー

今回は、シュワルツコフから登場した「FIBREPLEX bond color」を使用。ボンドカラーはデベロッパーがジェルなので、アプリケーターを使ってシャンプー台で塗布が可能。

 

After

カバーリングを工夫することで、自然なハイライトが完成。

日本人に多い赤みも目立たずに、透明感のある仕上がりに。

今回のRECIPE
オンカラー
1剤 プラチナブロンド(BO-PLB):シルバーライラックブロンド(BO-SLB):クリア(CL-O):ピンク(P10)=5:1:1:1
2剤 GEL OX3%

ベース部分に余計な色味が入らず、ダメージレスな施術ができるボンドカラーのブリーチオンシェード

ーーキレイなハイライトに仕上がりましたね!  今回は、ブリーチ売上NO.1※ブランドのFIBREPLEXからデビューした「FIBREPLEX bond color(以下、ボンドカラー)」を使用していただきましたが、いかがでしたか?

※シュワルツコフ調べ

大牧

モデルさんは根元の赤みが強いのと毛先に黄色みがあったので色の選定に戸惑いましたが、ボンドカラーのアッシュはキレイに入ったので助かりました! 流すときもハイライトに色移りせず、とても使いやすかったです。

ーー色味も透明感があって素敵ですね。ボンドカラーはブリーチオンカラー専用ラインから、グレイラインまで幅広いラインアップが揃っています。今回はブリーチオンカラー専用ラインも使用していただきましたが、発色はどうでしたか?

大牧

しっかり発色してくれました。アッシュの色味がキレイですよね。ボンドカラーならどんなbefore状態の髪でも、透明感のあるカラーになると思いました。日本人は赤みが強いですが、これならキレイに染まりますし、日本人が好むカラーだと思います。誰でもキレイな発色に仕上げられる、使いやすいカラー剤だと改めて思いました!

ーー枝毛・切れ毛を98.6%削減※してくれるFIBREPLEXからデビューしたボンドカラーは、ジェルデベロッパーなので摩擦が少なくムラなく塗布でき、ダメージレスな施術ができる点も特長です。実際に使用してみていかがでしたか?

※シュワルツコフ プロフェッショナルの研究所にて、ブリーチ剤+ファイバープレックス No.1 ボンドブースター、No.2 ボンドフィクサーとブリーチ剤で比較した際の研究データ(最大値)

大牧

傷みやすいブリーチ毛なのに扱いやすかったです。微アルカリでさらに髪の保護と強化をしながら※染められるので、ダメージを気にせずお客さまにカラーを楽しんでいただけるのが良いですね。発色も良かったですし、ツヤツヤな仕上がりになりました!

※ファイバープレックス No.1ボンド ブースター、No.2 ボンド フィクサー併用で

ーー説得力のある感想ありがとうございます! FIBREPLEXファミリー製品を併用することで、一貫して毛髪を保護・強化することもできるそうです。大牧さんのキレイなハイライト、これからも楽しみにしています!

那須 凪瑳
執筆者
那須 凪瑳

フリーランスライター、編集者。日本美容専門学校夜間部卒業。美容師免許保有。

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