コスプレが先です。中3くらいからですが、趣味程度でした。
美容専門学校を卒業して、美容師になることになりました。
友だちがTwitterに1万人のフォロワーがいて、美容師になったら集客するのに効果的だなと思って、わたしもやってみることにしました。

そうなんです。それで、入社前の2020年1月からコスプレをメインにしたTwitterアカウントを開設しました。
1年で1万人を目標にしていたのですが、8〜9月には1万人を超えました。

4月から美容師としての新生活が始まるはずだったのですが
コロナ禍で6月まで自宅待機になってしまったんです。
おうち時間が長くなり、みんなネットを見る時間が長くなったのもよかったのかも。
10月からはモデルを呼んでカットできるようになりました。

でも……お店がナチュラルハイトーン系で、わたしのモデルはバキバキに発色するヘアカラーを求めていて、まったく客層の雰囲気が合いませんでした。
それで翌年4月に辞めました。

辞めた翌月の5月からフリーランス美容師になりました。
なので、前サロンは4月入社ですが、自宅待機で6月からスタートしたので10カ月の在職期間でしたね。

アニメカラー、推しカラーに染めたい人が持ってくる写真は、人の髪ではなくアニメやそのキャラクターの画像なんです。

髪色とは限りません。
すごく拡大した瞳の色のどれか1色や、
服の色、全体の雰囲気の配色だったりします。
最近はVチューバーも人気なので幅広いです。
色は薄くても濃くてもダメで、
そのままの色をヘアカラーで再現しないとダメなんです

しかも、推し活のイベントに合わせてヘアカラーするので
推しに会う日にちょうどよくなってないとダメなんです。
だからわたしのお客さまはカウンセリングに時間をかけて、
ちゃんと考えてあげないといけなくて。
マンツーマンじゃないと難しいなと感じたのもフリーランスになろうと思ったきっかけの１つです。

派手髪が得意な人たちと仲良くなって、教えてもらいました。
一緒に朝まで夜練して、ヘアカラーのつくり方の理論を勉強しましたね。
現在は大阪と東京のシェアサロンでサロンワークしていますが
もちろん今もヘアカラーを中心に情報収集したり、勉強したりしています。

事務所に入ったのは、フリーランス美容師になり、順調に伸びていった秋ごろ。
イベントでこのキャラクターでコスプレしてほしいという正式な依頼を受けたり、
撮影会をやったりしています。

衣装が決まっているので、その衣装のコスプレを撮影したい人が参加したり、浅草で食べ歩き撮影会みたいなときもありますよ。
基本的にレイヤーさんはそういったイベントでしか会えませんが、わたしの場合はサロンに来たら会えるので、それも武器になるかなと思います。

今は何で伸びるかわからないし、学歴も関係ない時代だと思っています。
本業とは別に１つのブランドとして確立する武器を持ったほうが強みになります。
わたしの場合はコスプレのおかげで全部がつながっていきました。
お客さまが増えるほど、学ばなければいけないことも増えていきますが、
趣味とつながっているので、とても楽しいです。

やりたいことはいっぱいあるんですけど、残留しないカラー剤をつくりたいですね。
カラー剤によって残留する、しないがバラバラなので……。
推し活する子たちはイベントに合わせて変えるので、色が長持ちしないほうがいいんです。