【韓流ブームを紐解く】オルチャンヘア(韓国ヘア)が流行ったワケ
イラスト:上田よう
韓流ブーム、これまでの軌跡
時代は今、韓流ブーム真っただ中!
…と言うより、カルチャーのひとつとして既に根付いている感もある昨今です。
ヘアスタイルも、韓国の影響を受けている人が急激に増えました。K-POPアイドルに憧れてハイトーンに挑戦したり、小顔効果のあるくびれヘア「ヨシンモリ(女神髪)」をやってみたり。
日本にはこれまで何度か韓流ブームが来ていて、今は第4次韓流ブームと言われています。
それでは、第1次からこれまでどのような変遷があって、ここまで浸透するようになったのか。カルチャーから美容まで、時系列で紹介していきます♪
~2002年 プレ韓流ブーム
【1990年代後半】韓国で第1次アイドルブーム到来
韓国の大手芸能プロダクションSM エンターテインメントがジャニーズを研究しプロデュースした男性アイドルグループH.O.T が韓国で一世を風靡。
この頃からK-POP のアイドル文化が始まった。
【2001年】BoA 日本デビュー
まだ日本でK-POP になじみがなかった2001 年。韓国人歌手のBoA が日本デビュー。シングル『VALENTI』は売上枚数121 万枚のヒットを記録し、紅白歌合戦にも出場。その名前はお茶の間に知れ渡った。
「タイトなジーンズにねじ込む」的な言葉を口走っている方はもれなくBoAを知ってるはず。
2003~2004年 第1次韓流ブーム 『冬ソナ』に中高年女性が熱狂
日本で第一次韓流ブームが起きたきっかけは、ドラマ『冬のソナタ』。2003 年にNHK がBSで放送し、その反響に翌年地上波でも放送。
主演のペ・ヨンジュン(ヨンさま)をはじめ、チャン・ドンゴン、イ・ビョンホン、ウォンビンが「韓流四天王」として中高年女性に熱烈な支持を受けた。ただしこの頃はまだ局所的なブームだった。
2010年~ 第2次韓流ブーム 少女時代、KARA、BIG BANG……K-POPブーム到来
第一次ブームがテレビ発だったのに対し、第二次ブームはインターネットから巻き起こった。
YouTube でK-POP のMV を気軽に観られるようになり、Wonder Girls やKARA、BIG BANG が人気に。mixi やTwitter などのSNS がブームをさらに加速させた。同時期にヒットした少女時代の代名詞・美脚ダンスも、韓国美容が注目されるきっかけに。
プチプラでかわいい韓国コスメも人気に
ブームを機に韓国への旅行客が増加し、BB クリームやマスク、カタツムリエキス配合のスキンケアなど韓国コスメが注目され、おみやげで買う人が続出した。
「オルチャン」が日本でも流行し始める
韓国で2003 年流行語になった「オルチャン」。一般人発のインフルエンサーが多数生まれたが、ルッキズム的問題をはらむため現在本国ではほぼ使用されていない。日本ではタレントのざわちんがブログでオルチャンメイクを紹介した2013 年頃から徐々にその言葉が広まり出した。
2016年~ 第3次韓流ブーム BTS、TWICE でK-POP 人気が加速 コスメやグルメにも波及
第一次ブームで母親の姿を見ていた子どもたちが成長。女子高生を中心に第三次ブームが起こった。BTS やTWICE などのアイドルの人気だけでなく、インスタ映えするチーズダッカルビやハットグなどのグルメを求める人が東京・新大久保に殺到。ウユ(牛乳)クリームや「3CE」などのコスメも話題になり、韓国文化が浸透してきた。
挑戦しやすいオルチャン風
アイドルのヘアスタイルは最先端だが、一般人は挑戦しづらい。一方SNS 発のインフルエンサーのヘアは真似しやすく、モデルのテリちゃんでおなじみのボブ「タンバルモリ」や、女神髪こと「ヨシンモリ」は代表的。
女が惚れる女「ガールクラッシュ」強い女性像が登場
強気で媚びない女性像「ガールクラッシュ」を初めに日本に持ち込んだのは2NE1。MAMAMOO(2014 年デビュー)や2NE1 の妹分のBLACKPINK(2016 年デビュー)によりその流れは加速し、第四次ブームをけん引するITZY などにもそのDNA は受け継がれている。
2020年~ 第4次韓流ブーム ☜今ココ! STAY HOME で韓国ドラマにNiziU ブーム
コロナ禍の自粛期間中に、韓国の映像コンテンツが大流行。
Netflix では韓国ドラマが軒並み上位に食い込み、NiziU を生んだオーディション番組は社会現象に。韓国の芸能事務所は世界進出を見据えてアーティスト育成に投資してきたことが功を奏し、BTS が米国ビルボードのシングルチャートで1位を獲得するなど、その勢いは止まらない。1曲の中だけでも髪型を大胆に変えるK-POP アイドルは流行の発信源になり、ハイトーンや根元パーマなど、韓国発のヘアで集客する美容師も増えた。
「〇〇の髪型にしたい!」
K-POP アイドルや女優たちは流行の発信源に
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