2020年にフランスでリリースされて以来、じわじわと日本でも人気を集めているSNSアプリ「BeReal」。SNSアプリといっても、「BeReal」は“リアル”を追求した新世代のためのSNSアプリ。ランダムな時間に送られてくる通知に応える形で写真を撮影・投稿するのだが、写真を撮れるのは2分以内で、フィルターの使用も写真の編集もできない。“ありのままの自分”をシェアするアプリだ。
そんな「BeReal」を使って、注目の若手美容師の素顔に迫る連載「BeReal Log」。第1回は、表参道の「NOVAN」でフリーランス美容師として活動するkananoさんが登場。2023年には自身のYouTubeチャンネル『kananolog』を開設し、インフルエンサーとしても活躍する彼女の“美容師以外の一面”とは?
kananoが思う、BeRealの魅力って?
Q1:「BeReal」を始めたきっかけは?
2022年10月頃に、飲み会でBeRealの存在を知って、みんなでダウンロードしたのがきっかけです。周りの子が「楽しいよ」って教えてくれたので、興味を持ってダウンロードしてみました。
Q2:「BeReal」の魅力とは?
「普段撮れないような写真が撮れる」のが魅力だと思います。私は人に対して「写真撮ろう」って言うのがあんまり得意じゃないんです。「嫌って思うかな?」とか気になっちゃって。でも、BeRealだと通知に応える形で撮影するから、勢いで友だちとかと写真を撮れる。しかもランダムな時間に通知が来るから、普段は一緒に写真を撮らない人とも撮れて、思い出を残すのに役立っています。
Q3:サロンワーク以外の時間の過ごし方は?
自分のYouTubeチャンネルに投稿する動画の編集をしたり、ネイルをしにネイルサロンへ行ったり、友だちとご飯を食べに行ったりしています。あと、本を読むのも好き。特に、東野圭吾さんの『白夜行』がすごく好きです。
kananoの日常をウォッチ!
ありのままの日常を映した『kananolog』、ネイルやコーディネートなどが覗けるInstagram(@kanano__)など、独自の感性とセンスで人気を集めるkananoさん。そんなkananoさんは普段どんな生活を送っているのか? BeRealを通して見えてくる、彼女の感性やセンスの根源にあるものとは?
仕事タイム
「3年前からずっと来てくれているお客さんとの1枚。このお客さんは普段からBeRealを使っている方で、施術中にたまたま通知がきて、その様子を撮ってくれたんです。なので、『じゃあ私も撮るね!』って言って、撮りました。私のお客さん層は20代前半〜30代くらいまでの方が多くて、業界的にはデザイン関係の方とかが多いかな」
My ルーティン
「ネイルを変えたときの1枚。サロンワークをしていると手が荒れてしまって自分の手を見るたびに落ち込むので、テンションを上げるために月に1回はネイルを変えるようにしています。特に、ミラーネイルはキラキラしてテンションが上がるので、半年くらいずっとミラーにしています。
眉毛サロンとかまつ毛とかは『もういいや』って途中で通うのをやめちゃったりするんですが、ネイルだけは欠かさず続けているルーティンになっています」
ディナータイム
「彼氏がずっと行きたがっていたうどん屋さんで夕飯を食べているとき。ここは営業時間が不規則だからいつ行っても開いていなかったんだけど、この日は奇跡的に開いていて入れました!
普段は基本的に自炊をしているんですが、彼氏と職場が近いので、終わる時間が一緒だったときは合流して外食することもあります。でも、外食や買ったお惣菜ばかり食べていると“血が通っていない”感じがして。単純に料理が好きっていうのもあるけど、作った方が栄養バランスとかも考えられるので、自分のために作るようにしています」
スキマ時間
「サロンワークの予約と予約の間が空いた日。YouTubeの編集をしています。動画の編集を始めたのは、Instagramのリールがきっかけ。長尺動画の編集はYouTubeを始めてから独学しました。
動画の編集は、隙間時間があれば常にやっています。私は人と話すのはもちろん好きですが、一人で黙々と作業するのも好きなので、動画の編集はすごく好き。他にも昔おばあちゃんから習った編み物や、料理、お裁縫とかも黙々とできるので好きでやっています」
休みの日
「飲みに行ったときの1枚。右側にいるのは私の彼氏なのですが、他の2人は数か月前に撮影で仲良くなった子たちです。まだ1、2回しか会ったことないんだけど、飲みに行くことになって、楽しかった!
『BeRealの魅力』でも話したけど、仲良くなりたての子とか、逆に仲良すぎる子とかって『写真を撮ろう』ってならないので、この1枚はまさに『BeRealがあったから撮れた“BeRealらしい1枚”』だと思います」
「“楽しいと思える範囲”で
続けていきたい」
最後に、フリーランスとして美容師、インフルエンサーとして活躍するkananoさんに、活動するうえで大切にしている考え方と今後の目標を訊いた。
「私がInstagramを頑張り始めたり、YouTubeを始めたりしたのは、サロンワークの集客につながると思ったから。その投稿を見て、『kananoさんと同じ髪型にしたい』と言ってくださるお客さまもいて。なので、私は美容師ではあるけど、自分の見た目も常にアップデートしていかないといろんな面で止まっちゃうのかな、と感じています。なので、普段は自分の価値観を刺激してくれるようなもの、例えば『Pinterest(ピンタレスト)』を観たりしています。
私は今でも他人の目は気になるんだけど、『やらなかった後悔』ってずっと自分の中に残ると思うんです。これまでも、『やってみてダメだったこと』って自分の中で大したことなくなるけど、『やらなかったこと』はすごく悔しかったことになっちゃうんですよね。だから、フリーランスになったのも、YouTubeを始めたのも、それが動機です。やっぱり最初は人目を気にして踏みとどまったりしちゃうけど、やらない後悔よりやった後悔、まず初めてみることを大事にしています。
今後の目標は、美容師や表に出るお仕事、どちらも“楽しいと思える範囲”ですべてを続けていくこと。自分のバランスを模索しながら、楽しいと思える状態のまま、続けていきたいです!」