冬のおしゃれを底上げする、ショート×パーマスタイル

冬のおしゃれを底上げする、ショート×パーマスタイル

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photo:佐久間 健

寒くなるとセーターやコートで肌が隠れるぶん、ヘアに自然と視線が集まるようになります。そんな冬だからこそ、人気のショートヘアにもパーマをプラスして、スタイルにポイントをつくる提案が有効です。

特にセーターやコートの季節は短い髪にもニュアンスが欲しくなる時期。今回はパーマで加える“甘さ”のバランスにセンスが光る〈nenen〉の久野詩津香さんに、冬のショート×パーマスタイルを見せていただきました!

久野詩津香(ひさの・しづか)/1995年生まれ。福島県出身。パリ総合美容専門学校卒業。都内2店舗を経て、〈nenen〉のオープニングメンバーとして参加。現在は店長を務める。

肌が隠れる季節は
ヘアにポイントが欲しくなる

コートを羽織る日も増えてきたこの季節。寒い時期のファッションは肌がほとんど隠れてしまいますよね。

「肌が隠れる時期は、髪にポイントがあったほうがおしゃれに見えやすい」と久野さん。トータルのバランスを考えたときに、冬こそショートヘアにはパーマを提案したくなるのだとか。

ではどこにポイントを作るのか。久野さんの提案を見ていきましょう。

冬のデザインポイント

アンニュイに動くえり足ともみあげ

コンパクトなシルエットなのに、パーマのニュアンスを十分感じるスタイル。その理由はえり足ともみあげに長さを残してカットしているから。

「秋冬のシンプルなファッションには、えり足ともみあげに長さを残すことでポイントに。パーマのアンニュイな動きが、髪を纏う人をおしゃれな雰囲気に引き上げてくれます」

なお久野さんは強めのパーマを希望する人にも、一度は緩めのパーマを提案するそう。

「強めのパーマもかわいいですが、洋服が決まっていないとバランスが取りにくいというデメリットもあります。毛流れをつくるくらいのニュアンスパーマなら何を着ても雰囲気が出やすい。初めてのショートのパーマにもおすすめです」

ポイントテクニック

カットでフォルムをコントロール

パーマをかけるとシルエットが丸くなりやすいため、ハイグラデーションでカットしてウエーブにズレが生まれやすくしておくことがポイント。バック、サイドはハイグラデーションで切り、ウエーブの重なりを抑える。トップは前方に引いてレイヤーカットする。えり足、もみあげは長さを残す。

パーマのポイント:えり足・もみあげ

衿足・もみあげ:① デザインポイントになる、長さを残したえり足から巻いていく。ヘムラインと平行に取り、毛先巻きで根元まで巻き込む。
②もみあげは薄めにスライスを取り、フロント方向に引き出す。毛先巻きで巻き込めるところまで巻く。

耳後ろ・バック

③耳後ろは床と平行にスライスをとり、毛先巻きで1.5回転。バックは上に行くほどロッド径を上げて行き、同様に巻く。

トップ・サイド

④サイドは左右2つに分け、フロント側はフォワードに、バック側はリバースに引き出して1.5回転の平巻き。トップはアップステムで、毛先巻き。前方に行くほど徐々にステムを下げて巻く。

ロッドオン

【使用薬剤】コスメカールH:EX=1:1、2剤 ブロム酸(水巻き)

こんなお客さまにおすすめ

1. ストレートのショートヘアに飽きた
2. ウルフよりは甘めのニュアンスが欲しい
3. 冬のファッションをおしゃれに楽しみたい

伸ばしたくなったら
こんなパーマヘアはどう?


さらに冬が深まりマフラーが欠かせなくなってくると、えり足がハネるのが気になる人もいるかもしれません。

そんな時やショートから少し伸ばしたくなったりこんなデザインもおすすめ!

髪が短くても色々な表情の変化をつけられる、ショート×パーマスタイル。ぜひ挑戦してみてくださいね!

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執筆者
mackey

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