【汗・かゆみ・ベタつき】夏の頭皮ケアを現役美容師が完全ガイド!

【汗・かゆみ・ベタつき】夏の頭皮ケアを現役美容師が完全ガイド!

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夏真っ盛り。外に出る機会も増え、頭皮や髪のトラブルも多くなる時期ですね。汗をかいて湿気で髪が広がりやすくなったり、頭皮のベタつきや嫌な臭い、かゆみが気になる方もいるのではないでしょうか?この記事では、夏に特有の頭皮のお悩みとその対策を現役美容師が解説していきます!

Contents

この記事を書いたのは

盛(サカリ) / ママ美容師ライター
Profile
盛(サカリ)

ママ美容師ライター

山形出身・在住のフリーランスママ美容師。現役で美容師をしながら美容師専門のWEBライターとしても活動中。最近ヘッドスパを学び直し、ストレスケアスパリストの資格をGET。

夏にトラブルが出やすいのは
なぜ?

夏の不快な頭皮の悩み。汗や湿気だけでなく、季節特有の環境が原因で引き起こるトラブルもあります。まず、夏に起こりがちな頭皮トラブルの原因をみてみましょう。

頭皮トラブルの原因

汗と皮脂の増加

夏の暑さで汗をかく量が増えると、皮脂の分泌も活発になります。汗と皮脂が混ざり合うことで、頭皮がベタつきやすくなり、毛穴が詰まりやすくなります。

毛穴に詰まった皮脂は空気に触れることで酸化し、臭いの発生はもちろん雑菌の繁殖にもつながってしまいます。その雑菌が頭皮環境を悪化させ、抜け毛や薄毛の原因になります。

紫外線の影響

夏の紫外線は頭皮を乾燥させ、髪のキューティクルを傷つけるため、髪がパサつきやすくなります。

外に出る時間が長いと、髪の表面だけ色落ちしてしまうのも紫外線が原因です。頭皮も身体の皮膚と同様に赤みや炎症をおこし、頭皮の老化を早める可能性があります。

湿気と汗

夏の湿気が高い環境では、髪が広がりやすくなります。髪が乾燥していると、空気中の水分を髪が取り込もうとし、不均一に水分が髪に入り込むためです。

特にくせ毛の方は湿気により髪が膨張し、まとまりがなくなることがあります。また、汗をかくことで頭皮から水分が発生してうねりや広がりの原因となることも。

海やプールでのダメージ

夏に海やプールで泳ぐ機会が増えると、塩素や塩分が頭皮や髪にダメージを与えることがあります。これにより、髪や頭皮が乾燥し、頭皮がかゆくなったり髪のパサつきやヘアカラーの色落ちにつながります。

やってませんか?夏のNGケア

そんな夏の頭皮トラブルですが、対処法を間違えるとかえって悪化してしまいます。ついやってしまいがちなこともあるので、もう一度確認して気をつけていきましょう。

洗いすぎ注意!

汗やベタつきが気になって、朝と夜2回シャンプーしてしまうと、頭皮を保護する必要な皮脂膜も洗い取ってしまいます。皮脂膜がなくなってしまうと、頭皮をバリアするものがなくなり無防備な状態に。

外的な刺激を直に受けると、頭皮だけではなく髪のトラブル悪化を引き起こします。できるだけシャンプーは夜おこない、朝はお湯ですすぐ程度にしましょう。

自然乾燥はできるだけ避けて!

夏は暑さでドライヤーをするのもおっくうになってしまい、自然乾燥になりがちです。頭皮が濡れたままになると、雑菌が繁殖し臭いの原因になるうえ、抜け毛や細毛につながってしまう可能性も。

寝るまでの間に、髪だけでなく頭皮をしっかり乾かしましょう。

シャワーの温度も気をつけよう!

熱いお湯で頭皮を洗うと、必要な皮脂まで落としてしまいます。そうなると落としすぎた皮脂を補うために、必要以上に分泌が活発になります。

頭皮のベタつきの原因となるため、予洗いやすすぎはぬるま湯が◎

美容師が教える!トラブル対処法

正しい頭皮ケアを行うことで、夏のトラブルを防ぎ、健康な髪と頭皮を守りましょう。ここでは、美容室でできるケアと、自宅でもできるホームケアをご紹介します。

ヘッドスパでリフレッシュ&リセット

美容室でのヘッドスパは、リラクゼーション効果が高く、ストレスの軽減にもつながります。頭皮を丁寧にマッサージすることで、身体がリラックス状態になるためです。血行促進や、睡眠の質が向上し、頭皮や髪の健康を助けます。

また、普段のシャンプーでは落としきれない頭皮の汚れや余分な皮脂をしっかりと除去することができるため、毛穴が詰まるのを防ぎ、健康な髪が育ちやすい頭皮環境を整える効果もあります。

顔と身体だけじゃない!
紫外線対策を忘れずに

忘れがちな部分ですが、頭皮や髪も紫外線の大きな影響を受けています。UVカット効果のあるヘアスプレーやヘアトリートメントを使用することで、頭皮と髪を紫外線から守ることができます。

帽子をかぶるのも対策の一つです。美容師に相談して、自分に合った紫外線対策アイテムを選んでくださいね。

美容室専売シャンプーで
おうちでもサロン級の集中ケア

美容室専売のシャンプーは、市販されているシャンプーと比べると内容成分が大きく違います。頭皮や髪に優しい成分が配合されており、シリコンフリーやアミノ酸系の洗浄成分が使用されています。そのため頭皮への負担が少なく、髪のダメージを防いでくれます。

また、髪にとっての栄養価が高いのも嬉しいポイントです。長期的に使用することで、頭皮と髪の健康を保ちます。美容室では、あなたの髪質や頭皮の状態に合わせて最適なシャンプーを提案してもらえるため、より自分に合った頭皮や髪のケアを行うことができます。

筆者が夏のケアにおすすめする
美容室専売のシャンプー

「ミントベル(MINTVELL)」株式会社サンコール

私のおすすめは、天然メントール(涼感成分)配合でクールな洗い心地が大人気の「ミントべル」。夏のお悩み解消に超ピッタリです!

爽快感もありながら、しっとりとしたうるおいも感じる洗い上がりがポイントです。頭皮の気になるニオイをおさえる成分も配合されています。

関連ニュース

毎日のケアで髪と頭皮を清潔に!
自宅でのシャンプーのやり方

夏は汗をかいてシャンプーの回数も増えがちです。だからと言って、カラスの行水のように短時間でテキトーに洗ってしまっていませんか?

きちんと洗うとトラブルの原因を予防したりダメージの悪化を防ぐことができます。美容師もやっているシャンプーのやり方をお伝えします。

①ぬるま湯でよく予洗い

シャンプー前に、ぬるま湯でしっかりと予洗いします。2~3分と、少し長く感じるくらいしっかりお湯を通しましょう。すると頭皮や髪の表面の汗や汚れは7~8割が流れ落ちます。よく予洗いすることでシャンプーの泡立ちが良くなり、髪と頭皮の摩擦が軽減されたり、毛穴の汚れを落としやすくなります。

また、よくブラッシングをするといいと言われますが、紫外線などでごわついている髪や炎症が起きている頭皮を無理にブラッシングするのは逆効果。お湯を通すときしんだり絡まってシャンプーしづらい場合は、軽くトリートメントをつけて流してからシャンプーしましょう。

②適量のシャンプーを使用

 シャンプーは適量を手に取り、両手で軽く泡立ててから髪に塗布します。髪を洗うというより頭皮を洗う感覚で全体に均等に行き渡るように泡立てましょう。

③頭皮マッサージしながらシャンプー

  シャンプー中に頭皮をマッサージするのも、頭皮を動かし毛穴の汚れをしっかりと落とすのに効果的です。洗い方のポイントを紹介します。

  指の腹を使う

爪を立てずに指の腹で頭皮に触れます。

 ・力加減は指スポンジ掴んで潰れるくらい

動かす指の腹を使ってスポンジを掴むように動かしながら、頭皮全体をくまなく洗います。力を入れすぎず、適度な力で行うことが大切です。

④しっかりとすすぐ

シャンプー後は、ぬるま湯でしっかりとすすぎます。シャンプー成分が頭皮や髪に残らないよう、予洗い同様に時間をかけて丁寧に行いますしょう。

⑤トリートメントの使用

シャンプーで綺麗に洗髪した後は、トリートメントを使って髪に栄養を補給します。特にダメージを受けやすい毛先を重点的に置いて塗布し、数分間置いてからすすぎます。

髪だけでなく頭皮の栄養も補給できる頭皮用のトリートメントもあるので、日焼けなどでの頭皮ダメージは専用のトリートメントでケアしていきましょう。

さいごに

夏の頭皮ケアは、トラブルの原因となることを未然に防ぎます。正しいケアは頭皮の健康を保ち、美しい髪を維持することができます。

特に、美容室専売のシャンプーは頭皮への負担を減らしながら、効果的にケアすることができるのでおすすめです。また、定期的に美容室でヘッドスパを受けることで、頭皮のディープクレンジングとリラクゼーションも一緒に得ることができますよ。

頭皮の健康を保つことは、美しい髪を育むための第一歩。この夏は、ぜひ正しいケアを日々のルーティンに取り入れて、ヘルシーな頭皮と美しい髪を手に入れましょう!

サカリ
執筆者
サカリ

美容師ライター。二児の母。

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