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サロンをオープンしよう
前回でオープンの準備が整ったので、今日から営業していきます。
営業前に必ずやることと言えば予約表の確認。でもこのサロンで「時間の指定」はできません。希望するメニューを予約してもらったら、時間は当日の朝に私が決めるシステムになっています。
当日にならないと自分の予約時間がわからないのって、お客的にどうなんだろ…
さっそく、お客さまが来ました!
お客さまを迎えよう
いらっしゃいませー!
記念すべきお客さま第1号のご来店です。
“ゴキゲンよう…この烏の巣頭、どうすればいいのか見当もつかないよ”
モヒカンが伸びたから赤髪にしたけど、さらに伸びて収拾つかなくなっちゃったんだって
なるほど。新生毛もかなり伸びてますし赤色もかなり残留しているようです。カラーとのバランスも考えると、素人がヘアデザインするにはなかなか難しいお題。
どうしたものか・・・
“バンドの仲間、ぜんぶ剃り落とせって言っててね”
えっ
“まあ失うものは大してないかな。これ以上悪くなりようもないし”
ええっ
ぜんぶ剃り落としていいの?
ブーン
完成。
本当に剃り落としてしまった
“なかなかイカしてるじゃねえか!”
いやいや、本人も気に入ってくれて何よりです。なんだかんだ清々しいオープンを飾れましたね。
お客さまを迎えよう②
次はピンク色のキュートなワンピースをお召しの女性。メニューはカットなので、まずシャンプー台にご案内します。
ちなみにメニューのプロセスは最初から決まっているため、施術工程を自分で組み立てる必要はありません。いま何をするかは、右上の「任務」の指示に従えばOKです。
シャンプーしよう
ノズルを操作して、ウェット、シャンプー、流しまで漏れがないように進めていきます。左下に各セクションの進行度が表示されていて、すべて100%になれば次のプロセスに進めます。
あとシャンプーしながらふと思ったんですけど、実はまだ僕、ハサミが使えないんですよね。
えっ
今さらですがこのゲームで技術を扱うには、アカデミーで授業(チュートリアル)を受ける必要があります。でも僕がこれまで履修したのは5つだけ。しかも「切る」ことができるのはバリカンのみです。
…そもそも独立が無謀すぎなんじゃ
思えば初回のお客さま以降はカウンセリングもなく、どんなヘアスタイルにすればいいかもわかりません。
ドライしよう
ドライヤーを操作して、回り込んだり角度を変えながら全体を乾かします。ここは釈迦に説法ですが、前髪が顔にかかって不快な思いをさせないよう注意が必要です。
乾かしていると徐々にクセが現れるの、凝った演出だなあ
カットしよう
どうやってカットしようか悩んでいたら、緑色でガイドが現れました。どうやらバリカンのガイドらしく、剃ってしまって問題ないようです。良かった。
大胆なヘアチェンジを任せてもらえて誉れだね
完成!
ワンピースがいっそう映えますね!
超カワイイ!!
かわいいどこ
スタッフを増やそう
予約が増えてくると、私1人で捌くのが厳しくなってきます。サロンを不在にすることもあるので、スタッフの増員を検討しなければなりません。
もちろんスタッフの個性も千差万別。それぞれに得手不得手があって、サロンにいい影響と悪い影響を及ぼします。適切と思える人材を選ぶのも、オーナーの重要な務めですね。
お給料、払えるの?
ギリ払えます…。でも未払いには要注意。怒って辞めるだけじゃなく、口コミで悪い評判まで広まってしまいます。
てなわけで新しいスタッフのサロ子です。一緒に頑張ろうね。
サロ子には、僕の手の回らないお客さんをスタイリストとして担当してもらっています。奥で懸命に働いていますね。
アフロでも作っているのかな
カットを習得しよう
サロ子がとても頼りになるので少しの間お店を任せて、僕はカットの授業を受けてきました。さっそく入客です。
この赤いバンド部分のガイドに沿って切り進めます。緑の部分はバリカンのガイドです。みる限りワンレングスっぽいですね。
ハサミは角度を細かく調節できるのですが、これがまた難しい。直線に切ったつもりが、カットラインはガタガタに。ガイドに沿って切れてはいるのでゲーム上は問題ありませんが、自分でも納得いく仕上がりを追い求めるなら練習あるのみです。
カットの奥深さもゲームなりに再現してるね
仕上げよう
海外のゲームだからかお客さまにはクセ毛の方が多く、アイロンでストレートに仕上げることも多いです。
各セクションごとにアイロンスルーしていきます。カールアイロンで巻くことも多く、カール半径や巻き方など、バリエーション豊富です。
ストレートになる瞬間がやってて気持ちいい!
完成!カワイイ!
サロンを大きくしよう
オープンから数日が経過したので、売り上げを見ていきます。
途中からサロ子が加わったのもあって、右肩上がりに成長しています。僕自身もまだ「カラー」「スタイリング」「セニング」「ヘアアレンジ」といった授業を残しているので、技術も伸び代だらけです。
本来なら不安要素なんだけどな…
次の出店計画もあります。
このお肉屋さんです。改装して1階に出店を検討しています。この場所でどんなサロンで勝負するか。いくつか構想も膨らんできました。まだまだ僕のサロン経営物語は始まったばかり。技術も磨いてお店も大きくして、この街のカリスマになってみせます!!
なんか、ぽくなってきた!!
エッ
エエーーッ!
- 執筆者
- 木村 麗音
- Twitter : @kamishobo
- Instagram : @bobstagram_kamishobo