ショートヘアをワンランクUPさせる【えり足改善】【縮毛矯正】

ショートヘアをワンランクUPさせる【えり足改善】【縮毛矯正】

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ヘア:中 至紋(ENi)、おかとしひろ(ENi)
写真:奥村浩穀

次回予約率90%の
「ショート+α」メニューとは?

都内を中心に9店舗を展開するsandのパートナーサロンとして、2023年11月にオープンしたENi(東京・自由が丘)は、「ショート+αスタイル」推し。

昨年12月には店舗生産性350万円を達成したという代表の中 至紋さんが提案する「ショート+えり足改善」、トップスタイリストのおかとしひろさんが提案する「ショート+縮毛矯正」の人気の秘密を探ります!

1)カットだけでかわいくなれる
「ショート+えり足改善」

中さんが提案する「ショート+えり足改善」は、カットだけでえり足の浮きグセを改善しながら理想のショートを叶えるメニュー。

えり足のおさまりと同時に、うねり補正・ゼッペキ補正・美シルエットを同時に叶えるメニューは、クセ毛の女性から絶大な支持を得ています。

中 至紋(なかしもん) / ENi 代表
Profile
中 至紋(なかしもん)

ENi 代表

1995年2月6日生まれ。香川県出身。大阪ヴェールルージュ美容専門学校卒業。神戸のサロンで5年弱勤務し上京。sandで幹部を務め、2023年11月パートナーサロンENiをオープン。カット技術、教育理論、店販セミナーなどオンラインオフラインともに講師として活躍中。

・店舗生産性:350万円
・個人月間売上:1300万円
・個人店販月売上記録:650万円
・個人ショート客:6割
・個人の新規・固定の割合:新規客1割・固定客9割

2)一度かけたらファンになる
「ショート+縮毛矯正」

岡さんが提案する「ショート+縮毛矯正」は、縮毛矯正を組み合わせたショート提案。

ウエイトは低めで丸みのある「浜辺美波風ショート」のオーダーが圧倒的に多いといいます。

カットは2カ月に1回、縮毛矯正は5〜6カ月に1回かける顧客が多く、来店頻度も高いそう。

おかとしひろ / ENi トップスタイリスト
Profile
おかとしひろ

ENi トップスタイリスト

1998年11月13日生まれ。千葉県出身。ハリウッド美容専門学校卒業後、sand入社。「圧倒的かわいいショート」を武器に年間3000人以上のお客を担当。ENiオープン半月でマンツーマン売り上げ230万円突破。技術セミナーやSNSセミナーにおいて、臨店および美容学校の講師としても活躍中。

・個人月間売上:230万円
・個人店販比率:40%toshihiro_eni
・個人ショート客:新規10割
・個人の新規・固定の割合:新規客5割・固定客5割


リピートし続ける
「えり足改善」テクニック

高いリピート率を誇る中さんに、クセ毛に悩む女性たちから圧倒的支持を得ている「ショート+えり足改善」のテクニックポイントを教えてもらいました。

BEFORE

前回のカットは半年前。
大きく強いうねりがある。
後頭部のうねりが特に強い。

えり足改善のための【ウエットカット】

1. サイドはバックのウエイトとのバランスが重要
うねりがリバースからフォワードに戻る部分にレザーを入れる。
左手をひねってレザーカット。バックのウエイトポイントを決めてから、サイドの長さを調整する。
2. ウエットでは、えり足は長めにカット
ネープはひねらず、テンションをかけて長めにレザーカット。
根元のクセが強いため、乾かしたときに短くなることを想定してカットラインを決める。
3. ドライ後
ウエットカットが終わりドライ。まだえり足は長め。

えり足改善のための【ドライカット】

【POINT1】セニングシザーズでドライカット
セニング率20〜30%のセニングシザースを使用。
セニングシザーズで後頭部の出っ張りの下の溜まりを取る。
【POINT2】レザーセニング
ドライの状態でうねりを見極めながら長さをカット。
表面の毛先をネープに合わせてレザーでカット。えり足に自然に沿う毛束をつくっていく。
【POINT3】セニングシザーズで毛先をぼかす
20〜30%のセニングシザースで毛先をぼかす。
トップも同様。

ショート+えり足改善

Before

Before
えり足がやぼったく見える状態。

After

After
えり足の重さが取れ、骨格の丸みが際立つショート。
中 至紋

セニングシザーズとレザーセニングを使い分けることで、カットだけで「えり足改善」を行うテクニックを紹介しました。

「えり足改善」は頭の形がキレイに見える丸みショートをつくり出すことができます。

クセや骨格によってショートが似合わないと思っている人でも、この「えり足改善」テクニックで定期的にカットすることで、短時間でキレイを継続するサポートが行えます。


インスタ新規集客月60人の
「ショート+縮毛矯正」

BEFORE

前回のカットは半年前。2カ月後にはボブにしたいと考えている。
強いチリつきはないが、大きく強いうねりがある。

丸みショートの縮毛矯正 1剤塗布

前処理後、クオライン CA T200:CA-C130=3:1(アリミノ)を根元から毛先まで塗布する。
前髪はクオライン CA-C130:T-C80=2:1を塗布。
毛先は丸みを出す目的でアルカリ値を下げる。アジャスト0を塗布。
中間水洗後。

アイロンスルー前に【ウエットカット】

レザーでウエットカット。
ウエットカットをしてからアイロンスルーをした方が、ほしい部分に丸みを出しやすい。

縮毛矯正【アイロンスルー】のポイント

ネープは丸みをつけすぎないようにアイロンスルー。
根元にも丸みを入れたいため、スライスは5mmで薄めに取る。根元は3回スルー。
前髪はさらに細かくスライスを取って丸みをつける
アイロンスルー終了。2剤はシャンプー台で塗布する。

ドライカットでシルエットを整える

セニング率20%のセニングシザースでレイヤーセニングを入れる。
ネープは多めにセニングを入れる。
レザーで毛先の束感を調整。

ショート+縮毛矯正

Before

Before
全体のクセが強く、後頭部の形も悪く見える。

After

After
後頭部に奥行きを出した、自然な丸みシルエット!
おかとしひろ

クセや多毛で“なりたいショート”になれなかった人も、薬剤の力と丸みを生むカットがあれば誰でもSNSで見たイメージに近づけられるのが「ショート+縮毛矯正」メニューです。

僕は、SNSを見て来てくださる新規のお客さまには必ず「なんでショートに切ろうと思ったのか?」「今後どうしたいのか?」を聞くようにしています。

そして初回に「圧倒的技術でかわいく」すること。リピートいただける技術がないと2回目はない! そう考えています。

YAHAGI
執筆者
YAHAGI

ほぼ毎日WEB記事、ときどき単行本。

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