スタイルの引き算。〈une/HOUNE〉英香が提案する、余白を楽しむポイントパーマ

スタイルの引き算。〈une/HOUNE〉英香が提案する、余白を楽しむポイントパーマ

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今回のテーマは、髪のあらゆる悩みに対応する「ポイントパーマ」。
教えてくれるのは、唯一無二のナチュラルスタイル「une/HOUNE」の英香さん。

写真:西谷玖美

「ほどよい引き算で全体のバランスをとる」のが
今のキブン。

英香

私は、“かわいい”“かっこいい”両方の要素を持ったスタイルが推しです。
大人なスタイル中に、子供の無邪気さもみえるような、いろいろな表情がつくれる「英香パーマ」
ぜひ挑戦してみてください。

少しの変化で、無限の楽しみを

もみあげやえり足だけのポイントパーマで、スタイリングの自由度が広がる。ひとつのヘアスタイルにとどまらず、複数のバリエーションを簡単に楽しめるから、飽きが来ずライフスタイルにもぴったり。
英香

伸ばしかけや少しの変化が欲しい人に、ポイントパーマはもってこい。
お仕事で髪を結ぶ人には、もみあげなど、あえて気づきにくいところにパーマをかけたりしてワンパターンなスタイリングではなく、多くのギミックを入れるようにしています。

前髪に関しては産毛感が再現できるのもポイントパーマならでは。たとえばカチューシャをしたりと、ヘアアレンジにも大活躍です。

クセ毛と季節の悩みをスマートに解決

新たに生えてきてもクセが目立ちにくく、朝のスタイリングが楽に。ウエーブだけでなく、様々なデザインで悩みにアプローチするから、クセ毛の矯正にも最適。
英香

6〜7月のジメジメした季節はクセに悩む人や、夏に向けてヘアスタイルを変えたい人が増加します。
それに伴い、ストレートパーマをかける人が多いんです。

でも特にクセ毛の人は、ストレート部分と元のクセ部分との差が目立ってしまうことも……
その不自然さをなくすのが、ポイントパーマです。

自然にクセや悩みをカバーしたい「ナチュラル思考さん」には、声を大にしておすすめしてみましょう。

時間がないけど、かわいさは譲れない

短時間で施術でき、美容師にも顧客にも扱いやすい。ポイントパーマだけでも雰囲気が一変し、満足度も高まる。
英香

何名ものお客さまの髪をやらせていただく中で、大事にしているのはサロンワークのスピード。ここに気を付けながらやっている私から見ると、ポイントパーマはシンプルなのにお客さまにとっての悩み解消や、タイムパフォーマンスも上がって、しかもかわいい。

私は、カットと同時に前髪パーマをするので、カット+前髪パーマで1時間を目安にしています。

施術もシンプルなので、カラー推しのサロンでも取り入れやすいと思います。

顔周り&もみあげ
ポイントパーマ

Hair Condition
・ダメージ少なくカラー履歴なし
・毛量は普通、
・やや硬めの髪質で、うねりが強い

今回はコールドパーマを使用。

before

生えクセなどで髪が散らかっている状態。生え際のボリュームが少ない。

after

自然な髪の立ち上がりで、クセをカバー。
ナチュラルなこなれ感がUP。

POINT 1.

もみあげはカットベースの際に、少し短めに。

POINT 2.

もみあげ部分に、23㎜のロッドを平巻き1回転。毛先もしっかりと巻き込む。

POINT 3.

前髪は上と下に分ける。下部は、生え際から5㎝を23㎜ロッドで2回転半平巻き。上部は26㎜ロッドで同じように巻く。

ROD ON

前髪の幅を広めに取り個性をだす。生え際の隙間防止にも。

FINISH 1.

クルンとしたワンカールが完成。髪を結んだ際にかわいいポイント。

FINISH 2.

幅を広めに取ったことで、モデルの奥行きのある額の魅力がUP。前髪の立ち上げ効果も。

RECIPE(コールドパーマ)

薬液
1液:コスメカールM
2液:コスメカールアフターローション
処理剤:コスメアシスト コンディショナー
(アリミノ)

英香

今回は、髪をしっとりさせたいわけではなかったので、コールドパーマにしました。
ポイントパーマは何度もかけ直しする方も多く、どんどん髪が硬くなる方が多いです。

それを防ぐためにも弱めの薬剤を使い、ダメージを少しでもなくすようにしています。
液状のパーマは基本シンプルなレシピで◎

スタイリング

「やりすぎない」ことが、自然な抜け感を生み出す。

POINT 1.

スタイリング剤はトリートメントムースとオイルを使用。ムースはつけすぎない適量(500円玉程)を手にだし、髪にやさしくつける。

POINT 2.

髪の流れに沿うようにもみこみ、手ぐしでとかす。
オイルは最後に軽くつける程度。
英香

ムースは下地として使っています。しっとりしているので、乾いたときの広がりや束感がいい感じに整いますし、後で使うオイルの浸透も良くなります。ハーフウエットにしたい場合にはバームを使うのもかわいいです

HOUNEのこと。

今年2月にオープンしたune(うね)の2号店、HOUNE(ほうね)。藁(わら)を使った壁が印象的な店内は、uneとは一線を画すデザインが魅力。今回は、その独自の空間と込められた想いを、落ち着きと心地よさを感じる店内のショットと共に紹介する。

──HOUNE(ほうね)というネーミングの由来は?

「実はune(うね)も同様に、読みやすさにこだわっているんです。まずは覚えやすさを重視しました。HOUNE(ほうね)の由来は、店舗のテーマ『包む』から。お客さまを大切に包み込むような想いを込めて、包む(ほう)とune(うね)を組み合わせて誕生しました。」


──店内デザインのこだわりは?

日本らしいあたたかさを感じられるようにしています。
「包む」というテーマから、日本古来の包みに使用されたという藁(わら)を採用しました。『藁小屋にしよう!』と思って(笑)今回のカットも藁の壁の前で撮影しています。藁の壁を背景に撮影しています。また、uneのベージュ寄りの内装とは異なり、黒い椅子や直線的な要素を取り入れ、メンズのお客さまにもリラックスしていただける空間を目指しました。」



──藁の壁などHOUNEさんらしさが伝わってきますね!

そうなんです。この『HOUNEといえば……』という部分を大切にし、SNSに投稿された写真を見ただけで、どこのお店か一目で分かるような店内を目指しました。

自然体で様々な表情を見せる英香さんのポイントパーマ。これからの季節にぜひ試してみてほしい。

英香 / une / HOUNE 代表
Profile
英香

une / HOUNE 代表

1988年9月6日生まれ。国際文化理容美容専門学校(渋谷校)を卒業後、都内1店舗を経てune(うね)を2019年にオープン。2024年には2号店 HOUNE(ほうね)をオープンする。
2児の母であり子育てをしながら、美容師・経営者・ウエディングやヘアメイクでも活躍。上質ながらもどこかひねりのある、不思議バランスのデザインを武器に発信している。

ishikawa ayaka
執筆者
ishikawa ayaka

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