自分に似合う《レイヤーボブ》がわかる!【顔型別ヘアデザイン7選】
ボブだけどボブっぽくない、レイヤースタイルだけど軽過ぎない。重さと軽さのバランス感が魅力の「レイヤーボブ」。
若い世代の方を中心に人気を集めたスタイルですが、今やママ世代から大人世代まで、さまざまな年代に高く支持されています。
今回は、そんなレイヤーボブの魅力の理由や、どんな顔型の人に似合いやすいのかなどを現役美容師が解説していきます。
レイヤーボブに挑戦してみたい方はもちろん、アレンジなどバリエーションを増やしたい方も必見です!
- Profile
- 盛(サカリ)
ママ美容師ライター
山形出身・在住のフリーランスママ美容師。現役で美容師をしながら美容師専門のWEBライターとしても活動中。得意なカットはボブスタイル。
レイヤーボブとは?
レイヤーボブとは、ボブにレイヤーを入れた髪型のことです。
ボブはショートよりも長く、ミディアムよりも短い髪型を指します。ボブの頭の上部の髪を短くし、うなじに向かっていくに従って長くしたのがレイヤーボブです。
ふんわりと丸みのある、女性らしい印象が特徴です。
レイヤーボブは、軽やかでこなれた雰囲気を楽しめる髪型で、大人女性にもおすすめです。
人気なのは写真のように束感のあるスタイリングで動きを出したり、コテやパーマを使ってボリュームを出すスタイル。うなじは短くすっきりと仕上げるのがポイントです◎
一般的なボブとの違い
ボブはまとまりやすくするようにカットするため、頭のトップから毛先にかけて丸みを帯びたシルエットをしています。
対してレイヤーボブは、ボブスタイルの表面にレイヤー(段の重なり)を入れた形なので軽さやメリハリがついたシルエットになります。
切り方の組み合わせの名称ではありますが、毛先を外にハネさせて表面の短い部分は内側に巻き込んだ「くびれヘア」が「レイヤーボブ」と広く認識されているようです。
自分に“似合う”が分かる!
【顔型タイプ別】レイヤーボブ
髪質や顔型は1人ひとりによって異なります。
ひとくちに「レイヤーボブ」といっても、似合うデザインも人それぞれ。細かいデザインの変化で自分に似合うかどうかも変わってきます。
ここでは、大きく分けて4つの顔型別に似合うレイヤーボブのデザインを紹介していきます。
自分はどの顔型が近い?
上の4つのイラストのうち、あなたはどの顔型に近いですか?
なんとなくイメージが掴めたらさっそく、自分にぴったりなレイヤーデザインを見ていきましょう。
【卵型さん】には王道!
ひし形レイヤーボブ
レイヤーボブと相性が良い卵型さん。王道の肩上でひし形に作るレイヤーボブは特に似合いやすいでしょう。ですが、トップが平たくつぶれ、すそに向けて広がる台形ロブは避けましょう。
動きを出したアレンジも
前髪をざっくりかき上げたような抜け感のスタイルも◎
口元やあごラインがすっきりと大人っぽく見えます。
【丸顔さん】は毛先を動かしてフレッシュに
外ハネ×内巻きミックスで小顔見えするボブがおすすめです。
ギリギリ肩につかないくらいの長さでカットし、動きが出るようにするのもフレッシュな印象が得られます。
トレンドのシースルマッシュとも相性抜群
前髪はシースルーで目にかからない長さで、サイドバングの幅には気をつけて。頬骨にかかるような長さで引き締め効果を持たせましょう。
【ベース顔さん】は顔まわりにデザインを添えて
平行ラインの台形ボブを選び、顔まわりにレイヤーを入れて小顔効果を高めましょう。
耳の横をふんわりとさせ、顔まわりをマッシュっぽく作るレイヤーボブがおすすめです。エラが張って見える部分も、サイドバングとくびれ感を作ることで小顔見せ効果があります。
【面長さん】は魅力たっぷりな前髪で勝負
サイドにボリュームを出すことで自然に輪郭をカバーできるレイヤーボブがおすすめです。全体的にひし型を意識すると、ボリュームに加えて小顔効果もプラスできるのでイチオシです。
近年人気を集めているワイドバングにしても、目が大きく見えてバランスが良いですよ。
前髪の伸ばし途中にも最適
レイヤーボブは前髪を伸ばしている途中でも自然に馴染みます。おでこの広さが気になる場合は、少し長めの前髪にシースルーバングにすると自然に額をカバーできます◎
レイヤーボブの注意点
幅広いタイプの顔型・年代にも似合うレイヤーボブですが、気をつけたいポイントも。
ここからは、レイヤーボブに挑戦する前に知っておきたい注意点を解説します!
髪質によっては広がりやすい
レイヤー(段)を表面に入れるスタイルなので、軽くなり動きが出やすくなる髪型です。
そのため、髪質によってはパサついて見えたり広がりやすくなります。
そのため、広がりやパサつき防止のためのスタイリング剤が重要です。
コテやアイロンを持っていない方や、スタイリングに自信のない方は担当の美容師さんに事前に相談しましょう。
クセ毛の方は特にカウンセリングをしっかり
パサつきや広がりが出やすい髪型なので、クセ毛の方は切り方によって扱いにくくなる可能性も。
クセを活かすことも扱いやすくすることも可能ですが、自分のイメージと違う場合もあるので美容師さんとカウンセリングでよく話し合うことが大切です。
レイヤーボブのスタイリング方法
難しそうに見えて、実は簡単なレイヤーボブのスタイリング方法。
コテでも可能ですが、肩上の長さは火傷の恐れもあるので、今回はヘアアイロンでのスタイリング方法をご紹介しますね。
毛先をヘアアイロンで軽く外ハネさせる
ヘアアイロンを使って、毛先を外ハネにすることで軽やかな動きを出します。
この時ハネさせ過ぎないことがポイント。肩に添わせるように緩やかにハネさせます。
表面だけを軽く内巻きにする
表面の髪を軽く内巻きにすることで、ナチュラルなふんわり感を作ります。
外ハネと重なることでくびれができます。
顔まわりの髪は内巻きorリバース巻き
顔まわりはリバース方向に巻くとひし形の韓国風のヘアスタイルに。内巻きにすると顔の輪郭をカバーできるナチュラルスタイルになります。
前髪がない場合は、基本的にはリバース巻きが◎
仕上げにオイルを使って髪の毛にツヤ感を
仕上げにはスタイリング用のヘアオイルを使うとツヤとまとまり感がでます。
パサつきやすい方や、動きを出したい方はヘアバームもおすすめ。
よくある質問
ここでは現役美容師が、実際に美容室でお客さまからいただく質問をご紹介します。案外お客さまと美容師側での認識にズレがあったりするので、押さえておくとオーダーが失敗しづらくなりますよ。
レイヤーボブは若い人向け?
SNSやヘアカタログだと20代のモデルさんが多く起用されているため、大人女性から
「オーダーするのは恥ずかしい…」
といったご相談をお受けしますが、そんなことはありません。
レイヤーを入れることで気になるトップにふんわりボリュームを出すことができますし、ひし形のシルエットは若々しい印象を与えてくれます。
長さや段を入れる位置で雰囲気を変えられますので、お気軽に美容室で相談してみてください。
アイロンやコテが苦手だけどできる?
髪質によってはカットだけでくびれ感や流れやすい形を作れる方もいらっしゃいますが、形をキープするとしたらスタイリングは必要かもしれません。
それでもどうしてもしてみたい!という方は、コテ巻き風のホット系パーマがおすすめです。乾かし方に少しコツがいる場合もありますが、コテで巻いたような質感を作ることができますよ。
失敗しないためには?
レイヤーボブは、段の入れ方やバランス感が大切なスタイルになっているので、美容師の技術力が問われます。
レイヤーボブなどを得意とされてらっしゃる美容師さんのSNSをチェックして、好みの美容師さんにお願いしましょう。
また、くびれ感のあるレイヤーボブが希望で、後ろ姿の画像だけをご持参いただくお客さまが多くいらっしゃいます。
レイヤーボブは顔まわりでかなり印象が変わるので、前からのイメージの画像もお持ちいただくか、顔まわりのイメージをしっかりカウンセリングですり合わせましょう。
最後に
重たいボブの印象から一転し、軽やかながらバランスも良く、どんな世代や系統にもマッチしやすいレイヤーボブ。
これまでずっとボブでマンネリしてしまった方、トレンドを取り入れたヘアスタイルにしたい方、手軽にイメチェンしたい方はぜひ挑戦してみてくださいね!
- 執筆者
- 木村 麗音
- Twitter : @kamishobo
- Instagram : @bobstagram_kamishobo