「Agnos」がホットペッパービューティーのランキング上位を独占する理由

「Agnos」がホットペッパービューティーのランキング上位を独占する理由

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毎週木曜日に更新されるホットペッパービューティーの「人気ヘアスタイルランキング」。この全国ランキング20位まで、ほぼ独占状態なのがKANOW GROUP(カナウグループ)の4店舗です。
彼らはいったいなぜ上位を独占しているのでしょうか?

Contents

上位20位中、19点がKANOW GROUP(カナウグループ)

2023年12月27日時点のホットペッパービューティーの人気ヘアスタイルランキングです。

計20位中の19点と、ランキングのほとんどをKANOW GROUPが展開する「Agnos 青山(アグノス)」「dydi 表参道(ディディ)」「kyli 表参道(キリ)」「lyann 表参道(リヤン)」の4店舗が席巻しています。

表示スタイルは全てKANOW GROUPが展開するサロンのもの。ホットペッパービューティより(2023年12月27日時点)

Agnos(アグノス)ってどんなサロン?

「Agnos 青山(アグノス)」は東京の表参道・青山エリアに展開するKANOW GROUP(カナウグループ)の1つ。

そのほかに
「dydi 表参道(ディディ)」
「kyli 表参道(キリ)」
「lyann 表参道(リヤン)」
の計4店舗を展開しています。

ホットペッパー上位独占の理由を
聞いてみた!

右)KANOW GROUP代表
桐山弘一さん(きりやま・ひろかず)/仙台ヘアメイク美容専門学校卒業。都内2店舗を経て、フリーランスとして独立。その後、2019年KANOW GROUPに入社。2020 年にサロン代表としてkyli 表参道をオープン。2021年グループ代表に就任。

左)マーケティング責任者・kyli店長
渡邊純平さん(わたなべ・じゅんぺい)/仙台理容美容専門学校卒業。都内2店舗を経て、2018年KANOW GROUPに入社。現在、マーケティング責任者とkyli店長を兼任する。

万人受けするヘアスタイルを提案!

──サロンの売りやコンセプトについて教えて下さい。

桐山

ナチュラル、カジュアル、フェミニンなど万人受けするかわいいテイスト、手の届きそうなおしゃれ感を目指しています。20〜30代がメインの客層で、それより上の世代が増えていますね。

デビュー2カ月で売り上げ100万円をサポート

──なぜホットペッパービューティーのランキング上位を占めているのでしょうか?

渡邊

個人単位ではなく、店舗、会社単位で集客できるようにするのが目的です。SNSに力を入れつつ、ホットペッパービューティーを使っての集客を軸にしています。

──確かに、スタッフおひとりずつのInstagramアカウントはいわゆる「バズっている」ようには見受けられません。会社単位で力を入れる、というのは具体的にどうしているのでしょうか?

桐山

近年、集客やブランディングを個人に頼っているサロンが多いと思います。そうすると、できる人はできるけど、できない人はできないという状況に陥って、デビュー後に伸び悩む人も多いです。そこで、誰でもデビュー2カ月で100万円の売り上げを達成できるように会社でしっかりサポートしています。


──どうしたらホットペッパービューティーで売り上げ100万円達成を確実にできるのでしょうか?

渡邊

幅広く売れるヘアスタイルの正解を自分たちで分析して、マニュアル化し、全スタッフが同じクオリティでつくれるように共有しています。

さらにホットペッパービューティーで上位に上がるためには、質の高さ、スタイル点数、更新の頻度を上げることなどが必要で、そこが最も力を入れているところですね。

桐山

アシスタントはカットが入ったら撮影することをカリキュラムにしています。デビュー後は集客サイトからの入客のリピートを促す一方で、新規の指名客を取れるように目指します。会社で集客をサポートできるうちに、次のステップを踏む指導をしています。

自分でお客さまを呼べない期間の売り上げが上がらないのがもっともしんどいですからね。マニュアル化することで、最低ラインの底上げが可能になります。できる人はどんどんやってよしとしています。

上位常連になるためのヒント

──いつからホットペッパービューティーの取り組みを始めたのでしょうか?

桐山

2018年ごろです。取り組みから1〜2年くらいで、道筋が見えてきました。いつも上位にあるスタイルをチェックして、スタイル点数を増やしていったら、上位に食い込むようになりました。

ちゃんとかわいいもの、世の中から指示されるものをつくっていれば、相応の結果に結びつくのだと思います。現在は毎月1店舗300名ほどの新規客が来店しています。


──更新頻度はどのくらいですか?

渡邊

更新ノルマは売り上げによって線引きしています。売り上げ100万円達成の基本はブログを1日1回更新、毎月2回の撮影をしてアップします。

アップ点数は個人差がありますが、1人のスタイリストが300スタイル(重複あり)アップしたのが最多です。

Agnosだけで8275件のスタイル数をアップ。

決められた統一感で新人でも指名を取りやすく

──スタイル撮影はどのように教えていますか?

桐山

カットと同じくらい撮影は積極的にやるように徹底しています。美容師は型にはめるのが難しい人が多いですが、あえてそうしていますね。モデル選び、髪型のつくり方、スマホでの撮影、衣装、構図、編集するときの明るさ、色みなど、細かく決めています。

──そこまで決められていると、撮影初心者でもすぐに正解にたどり着きやすいですね。

渡邊

ランキング上位で並んだときに統一感を持たせることで、指名なしの新規客をとれたり、デビューしたての若手スタイリストでもお客さまをつけられる仕組みができます。

もちろん個人の努力も欠かせない!

──なぜブログの更新も必要なのですか?

渡邊

指名を取るためです。スタイリストページを見たときに、何が得意か、どんな知識があるかを紹介するのがブログです。お客さまがこうなれるんだなと思ってもらえるきっかけになるので、重要ですね。

──リピートの促し方はどのようにしていますか?

渡邊

DMで小まめにやり取りするように徹底しています。集客サイトで探した人は、サロンの名前を覚えていない人が多く、スタイリストの名前すら記憶されていないこともあります。

忘れられないように、集客サイトを通してアフターケアはもちろん、思い出してもらうためのつながりを大切にしています。

Agnosだけで2万件を超えるブログをアップ。毎日の積み重ねってすごい!

一般的な会社組織の仕組みを取り入れる

──なぜ会社でバックアップする体制を整えているのでしょうか?

桐山

キャリアをちゃんと積めるサロンを目指しています。美容師のキャリアは一般的に、アシスタントから始まり、スタイリスト、店長、そして独立のパターンが多いと思います。会社として、それだけじゃないロールモデルも見せて、もっとそれぞれの能力を活かせる組織にしたいと考えています。

その1つがクリエイティブや、マーケティングなどの責任者のポジションです。年齢を重ねて、徐々に売り上げが下がったとしても、会社全体で売り上げを支える役割を果たしてもらえれば、働き続けることができます。

また、勤務時間も、早番と遅番のシフト制を取り入れています。自分の時間も確保してもらいたいですし、練習したい人は練習時間にあててもよく、1人ひとりが成長していける環境をつくっています。

自社サイトの採用ページでもしっかりとアピール。


──今後の展望について教えて下さい。

桐山

入社したら誰でも売れる仕組みは、美容師にとって大きな魅力だと思います。現在、表参道エリアで4店舗を展開していますが、このまま10店舗くらい展開していきたいですね。

誰にも負けない
“王道かわいい”を突き詰める

KANOW GROUPの強みは「万人受けする、多くの人がかわいいと思うヘアスタイル」を徹底研究し、ランキング上位へ上り詰めたところにあります。

一見、エッジの強い、個性的なヘアスタイルで上位を狙うより簡単に思えるかもしれません。しかし、ホットペッパービューティーは、いわゆる「ホットペッパービューティー受けするテイスト」なるものが存在し、つまりそれはKANOW GROUPのつくる「万人受けする、多くの人がかわいいと思うヘアスタイル」に近いものを感じます。

無数の「万人受けするかわいいヘアスタイル」をつくる敵が多いなか、わずか1、2年でコツをつかみ、上位を独占するようになったのですから、彼らの「ホットペッパービューティーを使い倒してやろう!」という執念を感じずにはいられません。

10数年前は集客サイトをどう使いこなすかに注目が集まっていましたが、集客サイトを経由しない予約システムができたり、集客サイトに頼らなくてもSNSでバズって集客できる時代が来たり、現在の集客サイトとの付き合い方はさまざまです。

そんな中で、KANOW GROUPが集客サイトで確実に新規客を呼び込むことで、「デビュー2カ月で売り上げ100万円をサポート」を東京・青山エリアで堂々と打ち出しているのですから、時代の変化とはすごいものです。

サロン経営における課題の1つとも言える「デビュー後の伸び悩み」を集客サイトを使って解決する。ランキング上位に食い込むことは誰にでも真似できることではありませんが、そこにはサロン経営において集客サイトの位置づけをどうするかの新たなヒントがありそうです。

今後10店舗の展開を目指すというKANOW GROUPの動向から目が離せません。

マキピピ
執筆者
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