色気溢れる《ジェントルショート》の進化系!GOALD 佐藤拓弥【メンズパーマトレンド】
着実にメンズたちの間で人気となっている韓国発の「ダウンパーマ」。『GOALD』佐藤拓弥さんに、韓流テイストを超えて幅広いお客さまに喜んでいただける、ダウンパーマを使ったデザインを教えてもらいました。次のメンズパーマトレンドはこれだ!
写真/吉楽洋平
ジェントルショートって?
「ジェントルショート」とは、今、韓国でもっとも流行っている”ジェントルパーマ”を取り入れたヘアスタイル。韓流トレンドを日本人の骨格、好みに落とし込んでいます。上品で紳士的。それでいて色気も漂う、今季のトレンドヘアです。
テクニックとしては、ダウンパーマとバングパーマを用います。
韓流テイストが好きなお客さまはもちろん、波巻きやツイストスパイラルといったやんちゃな雰囲気のパーマから、少しイメージチェンジをしたいお客さまからも人気です。
ジェントルショートのポイント
[1] ダウンパーマを施し、タイトに仕上げたもみあげとえり足。濃さを残して刈り上げるのがポイント。
[2] 前髪の生え際にはバングパーマ。立ち上がり、毛流れが自由自在!
[3] 耳上から顔まわりにかけての前下がりライン。色気と上品さを両立。
「ジェントルパーマ=ダウンパーマ×バングパーマ」でつくる「ジェントルショート」。トレンド感はもちろん、究極に再現性が高いヘアスタイルであることも人気の理由のひとつ。
次に来るのは
「ジェントルショート×○○パーマ」!
次なるトレンドとして提案したいのが、ジェントルショートの進化系。ジェントルショートならではの清潔感、色気に、パーマで少し遊び要素を加えるスタイルです。
アンダーはダウンパーマで韓国要素を取り入れ、上にスパイラルパーマなどで遊びを加えてつくっていきます。
ナチュラルヘアが増えてきている今、韓国スタイル好みのお客さまに限らず需要が増していくスタイルになること間違いありません!
たとえば…
《ジェントルショート×スパイラル&平巻きパーマ》
アンダーをジェントルショートのゾーン。オーバーを遊びのゾーンとしたパーマの構成。
衿足、もみあげにダウンパーマを施し、顔周りは毛先巻きのスパイラルで動きを出している。後ろは平巻きで動きをなじませてつくっています。
基本のジェントルショートよりもラフな動きと雰囲気。それでいて紳士的なムードもあるのが特徴です。
絶対外せないジェントルポイントは耳周り!
すっきりと清潔感のある耳周りこそ、ジェントルショートの最大のポイント。ジェントルショートに他のパーマを組み合わせる時も、ここだけは絶対に外せないところです。
というわけで、ここでもう一度、耳周りのデザインポイントをチェック!
ダウンパーマを使えば浮きグセなどのクセがある人もこの耳周りを叶えられます。
【ジェントルな耳周りの秘訣】
・耳にかからない長さ設定
・刈り上げ過ぎずに濃さを残す
・ダウンパーマでボリュームを抑えて、毛流れを整える
【ポイントテクニック】
ジェントルショート×スパイラル&平巻きパーマのつくり方
POINT1:前下がりのグラベースにカット
サイドとバックのアンダーは、指1本分の長さを残す。サイドはレイヤーの角度に、バックは頭の形に合わせてカット。アウトラインのライン感をしっかり出すのがポイント。
オーバーは前下がりのグラベース。毛量調整は中間から毛先に入れ、根元は量感を残しておく。
アンダーをタイトに仕上げるので、上が重く見えやすくなります。そのため毛先は軽やかさが出るように毛量調整を。一方、根元から動きを出す必要がないデザインなので、根元は量感を残しておきます。
POINT2:ダウンパーマでボリュームダウン
アンダーはボリュームを抑えてタイトに仕上げたい場所。
耳周りを中心に、アンダーのボリューム、毛流れを調整したい場所に薬剤を塗布。この後、ペーパーを頭皮に沿わせて貼る。バックはボリュームを抑える必要がある場合のみダウンパーマをかける。
POINT3:ゆるめの動きでツヤ感ウエーブ
顔周りから耳上までを、毛先からスパイラル内巻き。フロントセンターからバックは内巻きで1.5回転。ボリュームが出やすいハチは巻かずに残す。
FINISH:仕上がり
CHECK:デザインポイント
使用薬剤
【ダウンパーマ】
1液:「CAREMOVE」ACTIVE:MOIST+under7 CMC = 3:2+4%
2液:「CAREMOVE」SECOND Br
【ワインディング】
1液:「CAREMOVE」ACTIVE:MOIST = 1:1
2液:「シスキュア デルコア」2C-OX
こんなお客さまにおすすめ!
ずっとウエーブ系のスタイルを続けている人には、ゆるくてツヤのあるこのスタイルはとても新鮮に感じてもらえると思います。
普通のパーマももちろんセットが楽になりますが、それ以上に楽になったとお客さまに実感をしてもらえるのがこのパーマ。動いても崩れても元のスタイルに戻ってくれます。ダンスをする方たちにもおすすめですね。
ガチガチに固めない、自然体で扱いやすい。それが、これからのパーマスタイルのトレンドと言ってもいいかもしれません!
・韓流テイスト好きなお客さま
ジェントルショートの要素も残しているので、ジェントルショートの次の提案におすすめ。
・やんちゃ系パーマに飽きてきたお客さま
波巻きやツイストスパイラルなどのパーマスタイルを続けてきたお客さまが気分を変えたい時に。
・ナチュラルな雰囲気を求めるお客さま
毛流れでデザインできるので今のナチュラルな気分にもピッタリ。
・毎日のスタイリングを楽にしたいお客さま
とにかくセットが楽なのもこのスタイルの特徴。動いても崩れても戻るので、ガチガチに固めなくて大丈夫!
・大人のお客さま
清潔感、上品さのあるスタイルなので、大人のお客さまにも喜んでいただける。
幅広いニーズに応えられる「ジェントルパーマ」の進化系。パーマ提案の引き出しとしてぜひ持っておきたいですね! まずはジェントルパーマから。そこから少しずつデザインの幅を広げていくのもよいかもしれません。
ダウンパーマは佐藤さんの著書『メンズパーマの絶対的基礎』にも少しだけ登場しています!
- Profile
- 佐藤拓弥(さとうたくや)
GOALD代表取締役社長/東京都渋谷区
1991年生まれ。宮崎県出身。ベルエポック美容専門学校卒業後、都内有名店を経て『GOALD』の立ち上げに参画。店長、プロデューサーを経て、2023年4月、代表取締役に就任。ケアパーマ、ツイストスパイラルパーマを開発提案し、メンズパーマブームの立役者に。メンズ専用パーマ剤『CARE MOVE』を開発。メンズヘア総合オンラインサロン『GOALD MEN’S ACADEMY』主宰。
- Instagram : @takuya_satooo
- 執筆者
- mackey
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