JHCA ヘアカラーマルシェで価値創造
NPO 法人日本ヘアカラー協会(JHCA/山本晋爾 2023年度実行委員長)が主催する「HAIR COLOR BEAUTY MARCHE 2023」が10月9日、全国15カ所で同時開催された。
同マルシェは、消費者に向けて行ったもの。全国各地のJHCA加盟サロンが、駅やショッピングモール、美容専門学校でヘアショーやパーソナルカラー診断、各種ビューティ体験などを企画し、ヘアカラーの魅力を発信。加えてJHCA協賛メーカー各社による展示ブースも盛況を博した。
4年ぶりのリアル開催となった本イベントの様子は、東京を拠点に全国の会場とオンライン中継で結びリアル視聴できた。JHCA各支部の工夫が盛り込まれたイベントは子供から大人まで多くの人で賑わう様子が見られた。
また、東京会場(クロークプライムスタジオ/恵比寿)では、TOPカラーリストらが今年のイベントテーマ「Change Your “Life” with Hair Color」を表現する「TOKYO HAIR COLOR STYLE COLLECTION 2023」も開催、全国の会場に中継された。
冒頭、 山本実行委員長は、コロナ禍を経て4年ぶりのリアル開催の実現に喜びを見せつつ「ヘアカラーには人生を変える力があると信じている」と挨拶。今後のJHCAの活動について、さらに活発化したいと語った。
東京会場では、プレゼンターとして KINOSHITA GAIEN EAST STREET、HEAVENS、kakimoto arms、imaii の4サロンが登壇。ヘアカラーに合わせたメイク方法や、個性を輝かせるカラー提案などをモデルでデモンストレーションした。
◆ 齋藤由佳氏(KINOSHITA GAIEN EAST STREET)]
「ヘアカラーを変えてメイクも変えよう」をテーマに、モデルの髪色に似合うメイクを実演。
日頃のサロンワークからお客にメイク提案し、ブローなどの待ち時間も楽しく過ごしてもらうことを意識していると語った。
◆長濱菜恵氏(HEAVENS)
「パンクファッションに溶け込むヘアカラー・ファッション」をテーマに、ヘアカットやメイクを実演。
あえて「やぼったい」印象のレイヤースタイルをHEAVENS風にカット。メリハリをつけたアイメイクと共に、ファッション性で魅せた。
◆野村亮氏(kakimoto arms)
「ハイライトテクとパーソナルカラー」をテーマに、モデルのライフスタイルに基づいたヘアカラーの選定を説明。長年ホイルワークを研究してきた同サロンらしい緻密なハイライトテクニックをベースに、お客の個性を際立たせるヘアカラー提案の重要性を説いた。
◆宮下翔太氏(imaii)
「日常に寄り添うヘアカラー」をテーマに、職場に髪色の規定があるような制限の中でも楽しめるハイライト術を提案。明度を上げるだけではなく、褪色後の持ちや次回提案も意識したハイライトの用途について言及した。
過去3年、美容団体は活動を制限され、その存在意義や存在価値の見直しを迫られた。コロナ禍にあってJHCAはいち早くオンラインに活路を見出し、活動を継続してきた団体である。しかしながら、オンラインは便利な反面、出演者と視聴者の温度差が広がり、体温を感じられない擬似的な交流が問題視されてきた。
その点、このたびのようにデジタルとアナログを組み合わせた全国横断型BtoC企画は都会と地方の最大公約数であり、みんなと一緒に、みんなが主役になれるという団体イベントの新たな価値を創造したのではないか。
ヘアカラーを切り口に、仲間と消費者へ美容の魅力を伝えるJHCAの今後が期待される。
【全国各地の会場】
▪盛岡会場:クロステラス盛岡
▪福井会場:ガレリア元町アーケード
▪富山会場:富山県理容美容専門学校
▪新潟会場:DEKKY401
▪茨城会場:AEON古河 ヘアサロン「FELICITA STUDIO α」
▪長野会場:イオンモール松本
▪名古屋会場:JRゲートタワー
▪京都会場:イオンモール京都桂川
▪倉敷会場:あちてらす倉敷
▪広島会場:イオンモール広島府中
▪高松会場:フェストハレ
▪高知会場:イオンモール高知
▪福岡会場:ヘアメイクアージュ天神西通り店・SALA(くりえいと宗像 楽市楽座)・モッズヘア天神店
ROSE HIP 美容室・BARANCE epi 店・クラメールパリ福岡
▪鹿児島会場:Li-Ka 1920 鹿児島ライカ