JBCAが新用語「Beautify」を発表

NPO法人日本ビューティ・コーディネーター協会(JBCA/谷口誠治理事長)は8月10日にウエラスタジオ名古屋(愛知県名古屋市)で全体総会を開催した。会場には約50名が集まり、会議の模様はオンラインでも配信された。

総会では、JBCA理事長でありサロンHAPPINESS(奈良県)の会長も務める谷口氏が、自社での事例をもとに店販の可能性を語った。

現在、美容室業界では店販およびその推進をするビューティ・コーディネーター(BC)の育成が課題となっている。BCの役割は技術に注力する美容師に代わり、来店客により良いアイテム(サービス)を提案すること。しかし、BCだけの力では店販のメリットがお客へ伝わらず売り上げが伸び悩む現状もある。

そこでHAPPINESSでは誌面およびWEBを使ったカタログ店販を行っている。昨年11月~12月の実績では全店で6788万円の売り上げを達成した。同サロンでは創業期から年末商戦で「福袋」を実施していたため店頭予約を得意としており、導入当初はカタログ店販が伸び悩んだ。だが、考え方をシフトチェンジし、サイトの閲覧をお客任せにせずアカウント登録者を増やす取り組みに注力して奏功したとのこと。

このカタログ店販はJBCAに加盟する各サロンでも導入している。会議では4月~7月末における各サロンのカタログ売上を公開。中には初めて取り組んだサロンで好成績を収めた店もあり今後の進展が楽しみだ。

また、業界を盛り上げる新用語も発表した。「ビューティをコーディネートする」という定義のもとに『Beautify』という言葉を提唱。お客に最適なビューティをコーディネートをし、魅力的なサロンづくりに貢献することを象徴する用語とのこと。

来る9月4日にはBeautifyのお披露目イベントを実施。ホテル日航大阪(大阪府大阪市)にて「Beauty Convention」を開催する。Beautify事例の基調講演には石田吉信氏(Lond)、藤崎 裕 氏(Juno)、潮海達矢氏(shiomi H)の3名が登壇。顧客の定着化や新しい店販のあり方を業界へ問う。