ゲームチェンジャー達が語らう教育産業の在り方
動画マニュアル・教育、社内SNSのプラットフォームサービス“ soeasy buddy”を運営する株式会社soeasy(東京都千代田区)は6月13日、「BEAUTY SALON FUTURE SESSION 【おしえあイノベーション】 ─チェンジメーカーが語る業界のミライ」を渋谷ヒカリエ(東京・渋谷)で開催した。
「おしえあうって、すばらしい、」を理念に掲げるsoeasyの新しい取り組みとして立ち上がったBEAUTY SALON FUTURE SESSION。これまで「おしえあイズム」をキーワードに、次世代教育から業界越境、共創(Co-Creation)といった様々なテーマで、東京・名古屋にゲストを招きトークセッションを繰り広げてきた。
今回登壇したのは中村トメ吉氏(GOALD JAPAN/代表取締役)、根目沢竜也氏(GOALD /教育責任者)、枝村 仁氏(PATINA/プロデューサー)、仁田隼人氏(リタ株式会社/相談役顧問)の4名。美容業界を革新的にチェンジメイクしてきたキーマンたちがそれぞれの視点から、美容室経営の未来・教育産業としての在り方をトークセッション形式で語り合った。
────教育において「変わらなくていいもの」「変えてはいけないもの」
根目沢:“技術力”と“すべてをお客さまのために行うこと”です。来て頂いたお客さまに提供するのは今も変わらず技術。教育方法が議論されがちですが、大前提としてお客さまのことを考えられなくなったら意味がありません。その分、他の部分を変化させて変わらないものの良さをより際立たせていきます。
仁田:創業から変わらず“すべての顧客の心に残る企業”を目指し、自分達をサロンではなく企業として捉えています。そのため、教育においてもローカルエリアへの地域貢献が第一です。組織から個人という時代の流れもありますが、組織は組織としてどうあるべきかという根本の姿勢をそれぞれがブレないようにしています。
────反対に「変えなくてはいけないこと」「変化の重要性」
枝村:歳を重ねるとともに体力的な売上の限界を実感するタイミングが来ると思います。そういった時にサロンワーク1本で続けていくのは難しいので、例えばセカンドキャリアとして「教えること」が成り立ってくるとその比重も下がってくるはず。美容師のキャリアを過去の延長線になぞらえて考えるのではなく、美容師向けの教師といった新しいレールを模索していきたい。
中村:業界慣習としてトップラインプレイヤーが特に評価される傾向があると思います。僕が教育責任者を次世代のリーダーに任せたように、これからは人を教育することで人材投資サイクルを生む人が大切になってくると思っています。そういった立場の人材を評価できる組織作り、評価基準を築いていきたいですね。