労働環境整備の観点から美容業界の発展、底上げをめざす一般社団法人 日本美容改革推進協会(JPA/坂口貴徳理事長)では、4月18日に大阪市中央区の大阪産業創造館において「JPAアカデミー開校式」を開催した。会場には同会の会員ら約100名が集まった。
式典は講師3名による特別セミナーを中心に行われた。
第1部はソニー生命保険株式会社トップオブザエグゼクティブプランナー・青木 崇さんが登壇。長年にわたり売上トップに君臨する同氏は「出会いをキャッチするのもリリースするのも自分次第」と自身の成功法則を明かし、計画された偶然や計画的偶発性理論とも言われる「プランドハップンスタンス理論」を紹介。お客から必要とされるために自己分析し、仕事の質を高め、美容師を転職と心の底から思い続けてほしいと力説した。
第2部はオモシロイ会社をつくるブランディング企業、トゥモローゲート株式会社・代表取締役の西崎康平さんが講演。会社の経営理念を1枚にまとめた「ビジョンマップ」制作を通じて判断基準や行動基準を定める重要性を解説。「言ってることとやってることが違うとブランドはできない。だからこそ、自分たちが大切にすること、守るべきことを明確にしてほしい」と訴求した。
第3部はソニー生命保険株式会社・大阪第6支社 営業所長の奥田幸樹さんがマネジメント論をスピーチ。同社のNo. 1チームを率いるリーダーらしく「組織の成功循環モデルは関係性が根底にある。入社前〜入社後1カ月のチームビルディングが大事。リーダーに必要な3大魅力はナンバーワン、オンリーワン、利他行動です」と成功体験に基づいてアドバイスした。
また、理事長挨拶で坂口理事長は「人が理由で倒産する人材不足倒産が増加し、人の価値が企業の最重要資産になった。経営を『環境適応業』と定めると、今は設備投資より人への投資が重要な時代。採用、賃金、労働時間、安全衛生、就業規則、ハラスメントなど労務環境整備こそ喫緊の課題です」とJPAが志向する経営変革を語った。
なお、美容×士業×政治を掲げるJPAのアカデミー講師は以下の各社が務める。
【アカデミー講師各社】
<法務>弁護士法人A&P瀧井総合法律事務所
<財務>CISコンサルティング税理士法人
<登記・相続>司法書士法人リーガルエスコート
<投資>ファイナンシャルスタンダード株式会社
<保険・生命>ソニー生命保険株式会社
<保険・損害>株式会社トラストワン
<不動産>タン・コンサルティング株式会社、積水ハウス株式会社
<採用>株式会社BaaS
<商材>オルソグループ <労務>社会保険労務士法人アウルス