総勢12人の美容師が登壇する「スーパーセミナー」が開催された。デザインウイッグの解説を皮切りに、カット、カラー、パーマなどの技術実演に加え、AIを活用した今後のデザイン提案までを網羅。約6時間にわたる1日限りの大型セミナーとなった。

同セミナーは、「シャウルデッサン（CHARLES DESSIN）」の黒木利光さんが発起人となり、有志の美容師が集結して実現。今年を締めくくる特別企画として企画された。

当日の様子

序盤では、「ペレ（PELE）」のRYUSEIさんと「ザ スリック（THE SLICK）」の樗木佑太さんが登壇。ラッパー／シンガーのちゃんみなが実際に使用したウイッグを題材に、デザイン意図や構造について解説した。

セミナー後半では、カラーやパーマの技術実演に加え、AIを活用した今後のヘアデザインの可能性についても言及。普段は一堂に会する機会の少ない講師陣による構成とあって、会場からは多くの質問が寄せられ、参加者の関心の高さがうかがえた。

「ノス（NOOS）」の岩屋 真さんは、3つのステージを横断する形で、ブリーチメイクからカラー工程までを解説。最終ステージでは岩屋さんが仕込んだウイッグを「トニーアンドガイ（TONI&GUY）」の雑賀英敏さんがカットし完成させた。さらに「インチェルシー（in chelsea）」の照屋寛倖さんが撮影を担当し、完成作品のポイントを解説した。

複数の技術と視点が交差する構成となった今回の「スーパーセミナー」。年末の節目にふさわしい濃密な学びの場となった。