店販活性化で業界の発展を 第10回ヘアケアマイスター授与式を開催

一般社団法人日本ヘアケアマイスター協会(以下JHCMA)は8月25日、東京国際フォーラム(東京・有楽町)にて「第10回ヘアケアマイスター授与式」を開催した。光と花で彩られた会場には、ヘアケアマイスター合格者、メーカー・ディーラーら業界関係者約100名が集まった。

同会は理美容師がプロフェッショナルとしてお客にヘアケアの説明責任を果たせるよう、認定試験を通じたヘアケアマイスターの育成を掲げている。ヘアケアマイスターとは、最上級の認定試験合格者にのみ与えられる権威ある称号だ。同式では2024・2025年度の合格者に授与された。合格者数は、2024年度が119名、2025年度が113名となっている。

冒頭、挨拶に登壇した橋本健治理事長は「高い価値があるものが、必ずしも高単価だとは限らない。大切なのはカウンセリングや寄り添い方。人生100年時代と言われる現代だからこそ、生涯お客さまに寄り添える理美容師の育成に貢献したい」と語った。

乾杯の挨拶にはミルボンの岡崎晴通取締役が登壇し、「不確定・不確実な時代だが、自分で体験したことや得た知識はゆるがない。JHCMAの活動は業界の底上げにつながっている」と話した。

さらに、ゲストとして「ロンド(Lond)」の山野俊貴クリエイティブディレクターが登場。ヘアケアマイスターのみならず、JHA(ジャパンヘアドレッシングアワーズ)受賞歴を持つ山野氏ならではの視点で、合格者へ祝福の言葉を述べた。

Lond 山野俊貴クリエイティブディレクター。ヘアケアマイスターに合格したことで、知識のみならずお客の心理を理解する力が身につき、サロンワークにも良い影響をもたらしていると語った。

続いて、2024・2025年度の合格者から、代表者4名に盾が授与され、合格者スピーチが行われた。

最後に登壇したのは、谷 義彦副理事長。「2022年にはパーソナルブランディングに特化した『ポーラスター新試験』を導入した。今後も時代に合わせて、新しい学習教材を出していく」と意気込みを語った。

あふれかえる情報の中で、お客が心から信頼し安心できる“本物の提案”が求められる現代。的確なヘアケア提案やアドバイスを通じ、理美容室の店販活性や業界全体の繁栄に寄与してきたJHCMAは、今後ますます美容業界の要となるはずだ。