
ヘアケアメーカーのKINUJO(キヌージョ)と、全国に専門学校を展開する学校法人三幸学園が連携して設立した「KINUJO奨学生」制度の第一期生を対象に、特別イベントを開催した。全国11校から選抜された奨学生12名が参加し、東京・千代田区のKINUJOスタジオに集結。経営者による講演や人気サロンによるセミナーを通して、次世代の美容師に向けた学びとエールが贈られた。
イベントはリアルとオンラインを併用したハイブリッド形式で実施。第1部ではKINUJOの上條社長と井上営業本部長が登壇し、若い世代への期待やブランドの姿勢について語った。上條社長は「挑戦できる土台を整え、未来の美容師を支援したい」と奨学金制度の意義を強調し、「後輩たちのロールモデルになってほしい」と学生にエールを送った。

第2部では、原宿を拠点とする人気サロン〈Rayreee〉(レイリー)の及川天和CEOと矢嶋冬優さんによるセミナーを開催。「“あなたに出会えてよかった”と思ってもらえる体験こそ、美容師の本質」という理念のもと、カットの実演や接客哲学が披露された。
特に及川CEOによる前髪カットの実技では、骨格や横顔まで考慮した繊細な技術が注目を集めた。学生たちは真剣な眼差しで学び、人間力や思考力を磨くことの大切さを改めて実感していた。KINUJOと三幸学園は今後も、美容師を志す若者が挑戦できる環境づくりと、業界の未来に向けた学びの場を広げていく方針だ。