当日は現地の家庭料理「ボルシチ」や、ウクライナ産ハーブを使ったカクテルがふるまわれ、会の後半では、岩井の顧客でもあるバリトン歌手・小林大祐がマイクなしでアリアを披露。圧倒的な歌声とともに、温かくも力強い支援の輪が広がった。

ヘアサロン「アートラッシュ（ART RUSH）」の岩井邦浩代表が発起人を務めるウクライナ避難民支援活動「ひまわりの会」第3回が、5月23日に神奈川県で開催された。戦火を逃れて来日したウクライナの方々と、美容関係者・有志を中心とした参加者50名以上が集い、現地料理や音楽を囲んで交流を深めた。

「ひまわりの会」は、2022年のロシアによる軍事侵攻を機に、支援の必要性を感じた岩井代表が立ち上げたプロジェクト。ウクライナの主要輸出品である「ひまわり油」を使用したオリジナル石鹸を自社サロンで販売し、その利益と募金を全額、支援団体に寄付してきた。あえて企業協賛は募らず、あくまで“有志”の集まりとして活動を継続している。

これまでに石鹸605個を販売し、総利益24万2000円と有志の募金6万8065円、合計31万円以上を寄付。第3回となる今回は、横浜YMCAに身を寄せながら日本で働くウクライナの方々が初めて会に参加し、日本語で現地の状況を語った。

岩井代表は「支援のカタチは人それぞれだが、業界の枠を超えて“顔が見える支援”を続けていきたい」と語る。第4回の開催に向け、今後も石鹸の販売と支援の継続を呼びかけている。