「QB HOUSE」がマレーシアに進出 7カ国目の海外展開で東南アジア戦略を加速

キュービーネットホールディングスが展開するヘアカット専門店「QB HOUSE」が、マレーシアに現地法人を設立し、第1号店を5月23日にジョホール・バルの「イオンモール テブラウシティ」にオープンした。
今回の出店によって海外展開国は7カ国目となる。。価格は32マレーシアリンギット(約1,000円)に設定され、現地の理美容市場に合わせたプライシングでローカルフィットを図る。

店舗は施設2階に構え、日本ブランドらしい清潔感と効率性、完全キャッシュレスでの10分完結型カットサービスを提供。現地では予約システムも導入されており、日本国内とは異なる運用が採用されている。
席数は4席、メニューはヘアカットに特化。再開発が進むジョホール・バルと、近隣のシンガポール市場との連携も視野に出店・人材育成の両面でドミナント戦略を強化していく。

マレーシアはASEAN域内で2番目に高い1人当たりGDPを持ち、経済成長が続く中間層・富裕層の消費意欲が高い市場。加えて親日国であり、日本式サービスの信頼性も進出を後押しする要因となった。生産年齢人口の多くが20〜30代であることから、身だしなみへのニーズの顕在化も今後期待される。

QB HOUSEはすでにアジア各国に130超の海外直営店舗を展開。今年1月のベトナム進出に続き、今後はマレーシア国内でも首都クアラルンプールへの展開を視野に店舗網を構築していく方針だ。

カットに特化した効率的かつシンプルなモデルは、水を使わない施術による環境負荷の低減にもつながり、マレーシアのサステナビリティ志向との親和性も高い。現地では「より少ない時間と資源で、より良い体験を提供する」スマート消費の代表例として、都市生活者からの支持を狙う。