美容師を題材とした絵本『びようし ちょんまげさん』が伝えるヘアの楽しさと多様性
美容師でありアーティストとしても活動するUshiが手がけた絵本『びようし ちょんまげさん』が、11月28日に発売した。東京都現代美術館で12月1日まで開催中の「TOKYO ART BOOK FAIR 2024」を皮切りに、オンラインショップなどで展開する。
『びようし ちょんまげさん』は美容師という職業の楽しさや髪型の多様性を子供たちに伝えることを目的に作られた。主人公の「ちょんまげさん」が登場し、様々な髪型のお客さんを紹介するストーリーの中に、次のページへの伏線やモチーフの連動といった遊び心が詰まっている。例えば、前ページに描かれたニワトリのトサカが次ページでは「モヒカンさん」になるといった形で、子供が楽しみながら髪型を覚えられる仕掛けが特徴だ。
さらに、この絵本は単なる子供向けのエンターテインメントにとどまらない。温暖化や海洋汚染などの社会問題も物語にさりげなく織り込み、読み手に環境や多様性への意識を促す構成となっている。例えば「ウェーブさん」のエピソードでは海洋汚染を暗示するペットボトルを掃除するシーンが描かれるなど、社会的メッセージが潜む。
価格は1,980円で、UUUU公式オンラインショップや「TOKYO ART BOOK FAIR」会場で購入できる。美容室での販売を希望する場合は、Ushiのインスタグラムにて問い合わせを受け付けている。美容師の仕事を身近に感じてもらえるだけでなく、美容室での待ち時間や子供へのプレゼントとしても活用できるアイテムとして注目を集めそうだ。
美容師という職業に新たな視点を加えた絵本『びようし ちょんまげさん』。子供たちの記憶に「美容師って楽しそう」というイメージを残す一冊として、店舗に置いてみてはいかがだろうか。