ウエラジャパンは11月5日、渋谷ヒカリエで「ウエラ トレンドビジョン アワード 2024」の決勝戦「ザ・ファイナル」を開催した。今年も「クリエイティブアワード」と「リアルスタイルアワード」の2部門で競い、クリエイティブ部門には東日本と西日本の予選を勝ち抜いた30名、リアルスタイル部門にはフォト選考から進出した10名が集結した。
激戦の末、クリエイティブアワードのゴールドプライズには「DaB(ダブ)」の私市龍星さんが、リアルスタイルアワードには「ALLY(アリー)」の渡邊真衣さんがそれぞれ輝いた。昨年シルバープライズを受賞した私市さんは「1年間ずっと悔しさがあり、今年は半年前から準備を重ねてきた。努力が報われた気持ち」とコメントし、念願のゴールドプライズで昨年の雪辱を果たした。
クリエイティブアワード受賞者
リアルスタイルアワード受賞者
ゴールドプライズを受賞した私市龍星さんと渡邊真衣さんには、マルタ島(マルタ共和国)で来年開催されるウエラのグローバルイベント「デスティネーション」への招待チケットが贈られた。さらに、クリエイティブアワードのゴールドプライズを受賞した私市さんは次回のトレンドビジョン「ザ・ファイナル」でショーステージが用意され、自身のヘアショーを披露する。一方、リアルスタイルアワードでゴールドプライズを受賞した渡邊さんは、モデル撮影を経て「ナイロン ジャパン」(カエルム)本誌にスタイルを掲載する。
クリエイティブ部門では、尖ったヘアデザインを追い求めるだけではなく、一般の人にも伝わるような「似合わせ」を重視した作品も多く見られた。モデルのウォーキングや動きの中で、表現したい世界観をどう見せるかがポイントとなり、動きと静止を意識的に演出した作品が上位にランクイン。ビフォア・アフターやファッション感を伴った演出も高評価を得ており、テクニックとオリジナリティを両立させた作品が評価された。
リアルスタイル部門ではデザインに加えて、実生活に馴染むかどうか、リアリティと生活への調和を求める声もあった。ビフォアとアフターで変化の少ないスタイルは評価が低く、ヘアだけでなくファッション感や街での佇まいも意識した作品が高評価を得た。またトレンドを取り入れつつも、過度なリファレンスに頼らず自分の美学を信じた個性的な表現が求められ、リアルさと個性のバランスがポイントとなった。