知見と学び、ビューティが集約するJBCA “能力発揮”の一歩へ

日本ビューティ・コーディネーター協会(以下、JBCA)は7月25日、ミルボン青山支店スタジオで全体総会を開催した。会員サロン、加盟ディーラー・メーカーらが集まり、総会の様子はオンラインでも配信された。

JBCAは12年に渡って、美容師と顧客の「架け橋」としてレセプショニストの進化系であるビューティ・コーディネーター(以下、BC)を育成してきた。しかし、その間に働き方改革やシェアサロンの台頭によって業界を取り巻く環境も大きく変化した。この変化に対応すべく昨年9月に提唱したのが「美しくする、美化する」という意味の『ビューティファイ(Beautify)』だ。これまでBCという“人”を指してきたところ、「ビューティをコーディネートする」という“活動”に焦点を変え、個人から経営者までがビューティファイできる受け皿づくりを進めている。

「学び」「情報」「交流」の3つを切り口にサロンのビューティファイを実現する

なかでも総会では、雇用型サロンがいかに高生産性の店舗ビジネスができるか、そのためにどう人を活かすべきかという“能力発揮”への取り組みが強調された。板倉雄三理事長は「美容師がビューティファイするにはまず観察力と、得た情報を届ける提案力が必要。これらは12年間でBCが培った『見立てる』能力から学ぶことができる」と話し、いま現場で必要な教育を再確認した。そのうえで白井崇善副理事長が、課題解決に向けたJBCA限定コンテンツとして観察力を養うオンラインワークショップや提案技術メソッドのセミナーを紹介した。

また、9月2日に大阪で開催するビューティコンベンションでは、「マカロン(MACARON)」「ユニ(uni)」を運営するファイブスターグループの佐久間正之CEOや「えがお美容室」などを運営するサンクリエーションの太田明良代表が講演するほか、2023年JHAグランプリの「フェイバー(FAVOR)」飯笹豪代表と2022年同グランプリの「インチェルシー(in chelsea)」照屋寛倖代表によるセッションなど、ビューティをコーディネートするための知見と学びが詰まったコンテンツを用意する。業界を代表するキーマンのノウハウが集まるイベントに注目が集まっている。