三口産業 100年の感謝を胸にこれからも共存共栄の精神で

三口産業ミアンビューティーは6月6日、帝国ホテル大阪で創立100周年記念祝賀会を開催した。

挨拶する三口雅司社長

この日の祝賀会に招待された全国の取引ディーラーや関係者は120人。現在三代目の社長として経営を担っている三口雅司社長は、冒頭の挨拶で同社の歴史を振り返りながら、100年目を迎えた喜びを来場者と分かち合った。

1923年の創業時、主要業務は『金泊』の製造販売だった。その後、1930年ころから流行りだした電気パーマ=電髪(でんぱつ)で使用する銀紙(アルミ泊)の加工販売が、美容業界に本格参入するきっかけとなった。

1950年には美容業界向け頭髪化粧品の製造販売のために美容科学研究所を設立し、コールドパーマを開発。1958年から本格参入したエアゾールスプレー製品の製造販売では他社の追随を許さず、「雨にも負けず、風にもめげず、湯気にも耐える」という大胆な宣伝文句で発売したセットスプレー「エメラルド」は、社の基盤を強固にするとともに美容の歴史に燦然と輝くメガヒット商品となった。

また業界初の試みとして取り扱いディーラーを組織化し、販売ルートの確立と販路の拡大に大きく寄与した「フォードチェン会」をはじめ、ヘアカラー剤や各種パーマ剤などプロフェッショナル商材を今日まで開発してきた同社。

「循環器で頭皮に心地よい水圧マッサージを行う『ハーブマジック』は、健康美・素材美の具現化を企業理念にかかげる我が社のロングセラーブランドとして、現在も多くの美容師を喜ばせ続けている」と語った。

会場ではお祝いの料理がふるまわれ、クラシックフルートの演奏家・盛一明子氏が奏でる美しい音色が、祝賀ムードをいっそう華やかにしていた。

宴の佳境で登壇したのは、悲惨な体験を自虐的な歌詞で歌う大人気芸人のAMEMIYA。序盤では “冷やし中華、はじめましたー” と同氏の十八番ネタを歌っていたが、中盤からは三口産業100年の出来事やブランド、製品を歌詞に取り入れた組曲を熱唱。最後には会場の全員が “ハーブマジック、はじめましたー!” と大合唱するという、スタジアムコンサートさながらの盛り上がりで祝賀会は幕を閉じた。

2020年には新ブランド「MIAN BEAUTY/ミアンビューティー」を設立し、高品質な美容室業務製品を開発し続けている同社。創業以来掲げている理念「共存共栄」の心意気はそのままに、101年目からのさらなる躍進が期待される。