7名のブリーチ達人によるセミナー「The Bleach」が開催
7人のブリーチの達人による「The Bleach(ザ・ブリーチ)」は、「ブリーチの基礎を学びながらカラーで魅せる」を体現する特別セミナーを12月18日、フジシン新宿本社スタジオ(東京・新宿)で開催した。
「The Bleach」の講師陣は、卓越した技術と知識を持ち、全国で精力的にセミナーを行い教育者として活躍する下記の美容師。
岩屋 真 | NOOS |
大城俊也 | FLEEK |
笠松隼人 | valeur |
久保慎悟 | SALT・WEEKEND |
黒木利光 | CHARLES DESSIN |
森下容道 | Befine |
中村太輔 | sair:case |
本セミナーはYouTubeと美容師向けオンラインセミナー「HAIRCANP」でも無料ライブ配信が行われ、スタジオでの様子が公開された。
今回のセミナーでは、モデルが直前まで知らされず初対面からカウンセリングと施術を披露する、よりサロンワークに近いリアル形式で行われた。視聴者は、技術者7人の実際のお客に向けてへの対応、トラブルシューティング、施術プロセス構築を学ぶことができる。
このリアルな形式は、「ダメージと共存しながらデザインカラーを楽しみ、且つ早い施術時間を心がける」という、ヘアカラーに強みを持った7人のこだわりだ。
7人のブリーチ達人は全員同時で施術を開始。ブリーチ剤の塗布時・終了時・ハイライト時など各セクションごとに、各々の施術ポイントをピックアップ。モデルの髪のダメージ状況も特長も異なるため、講師陣の対応力が光った。
施術では、モデルのヘアカラー履歴に黒染めがあったことが判明したり、バージンへアのはずが色が抜けなかったりという、サロンワークでありがちなトラブルも発生。しかし講師陣の柔軟な対応で、見事各々の個性が光るデザインカラーが完成した。
その場その時のカラー施術の対応によってはクレームにつながる可能性もある。日頃から多くのお客のカラーを担当する受講生にとって、お客も自分自身もカラーを楽しむための技術や知識を蓄えることができたに違いない。
今回のセミナーでは、ほとんどの講師陣から「ブリーチの基本技術」の重要性や「カラーやデザインを楽しもう」という声が。
技術の発展によって使用する薬剤は進化していくが、その利便性だけに任せない”美容師の質”を実感することができる時間となった。
【仕上がり】
【講師陣コメント一覧】
岩屋 真氏
「時代の流れで考えやプロセスが変化し続けるのは本当に大事。他人の考えにも触れながら、自分自身が一番カラー施術を楽しんで。カラーデザインは、”どこに入れないか”を考えた方がいい」
大城俊也氏
「カット・ブロー・アシスタントへの指示出しなど、自分と異なる方法やプロセスに触れることも大切。今回のセミナーで他の方の仕事ぶりが見られたことがとても刺激になった」
笠松隼人氏
「陰影を効果的に生み出すブロッキング方法や規則性のあるデザインにしないように意識している。今まで力を入れてきた分野はあるけれど、それだけが正解ではない。それぞれの技術を極めてほしい」
久保慎悟氏
「性能の優れたブリーチ剤やカラー剤がたくさん出てきて、美容師の格差は縮まっていくと思う。そんな中で、求められる美容師になるには人間力や技術が必要。一緒に高めていきましょう」
黒木利光氏
「ブリーチに近道はない。時間を縮めたかったら技術を磨き、薬剤をコントロールするしかない。遠い道のりではあるが、たどり着いた境地を未来へつなげて、世界を美しく変えていきたい」
森下容道氏
「サロンワークでの提案に価値がある。今回は、実際にサロンワークに落とし込めるデザインカラーを提案。お客さまの喜びにつなげるための参考にしてもらえたら嬉しい」
中村太輔氏
「ブリーチの基本技術はとても大切。カラーデザインは左右非対称や色ムラのある、自由で型にはまらない”思いつきデザイン”も楽しんでほしい。パッションを感じるヘアカラーをつくっていきたい」