ナノカラーとは?【美容師のための業界用語集】
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ナノカラーについて
ナノカラーは、髪のキューティクルを開かせ、薬剤の浸透を向上させるためにナノサイズの水蒸気を施術前に使用するヘアカラーのプロセスのことである。この処理により、仕上がりのうるおいやツヤ感が向上し、カラーの持続性も高まる。
具体的なプロセスは、毛染め剤を塗った後にナノスチーム(ナノサイズの水蒸気とマイナスイオンを含む)を髪に当てることで、ナノサイズまで小さくした微粒子状の水分子スチームは、髪に水分を補給しながら、薬剤の浸透を向上させる。これにより、髪のダメージを軽減し、水分バランスを整えることができる。
従来のアルカリ剤によるキューティクルの開放とは異なり、ナノスチームは髪に負担をかけずにキューティクルを開き、薬剤の浸透を促す。このプロセスには施術時間の短縮という利点があり、ナノスチームはヘアカラーやヘアパーマのほかにもトリートメントの際にも効果が期待できる。髪の深部まで浸透し、髪をしなやかにし、潤いを保つことが可能である。