トナーとは?【美容師のための業界用語集】
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トナーについて
トナーとは、ヘアカラリングの技術の一つで、シャンプー台で行われ、髪の毛にカラー剤を馴染ませ、色味を調整するプロセスのこと。トナーの主な目的は、髪の色味をアップし、ツヤや触り心地を向上させることである。トナーはブリーチ剤とは異なり、色を変化させるのではなく、色味を微調整し、発色を強化する役割を果たす。
トナーは明るい色からレベルダウンした髪の毛や、色調の微調整に使用され、カラー剤が髪のキューティクル層に入り込むのではなく、髪の表面に発色し、色の膜を形成してツヤのある髪を作り出す。シャンプー時に色味を調整するため、色持ちを向上させたり、ブリーチ後の髪に色を補充するのに適している。
トナーのメリットとしては、色味の微調整や不足を補うことができることであるが、デメリットとしては、髪が比較的濡れた状態で塗布されるため、均一な発色が難しいことや、根元と毛先で塗布量が変わりやすいことが挙げられる。